昨日は、いつも芝居やコンサートに一緒に行く地元の幼馴染みと「アレクサンダー・ガジェヴ&三浦謙司 ピアノ・デュオ・リサイタル」を兵庫芸文センターで聴いてきました。 

2021年 ショパン国際ピアノ・コンクール第2位のガジェヴと2019年 ロン・ティボー・クレスパン国際コンクール優勝の三浦くんの2台のピアノによるリサイタルで、3/19東京・紀尾井ホールに続き、昨日が兵庫県立芸術文化センター、そして、今日23日が広島・:三原市芸術文化センターで開催されています。

僕は、ガジェヴの演奏を聴くのは初めて、三浦くんは22年11月にカーチュン・ウォン指揮・兵庫芸文センター管の定演(★)でラフコン3を聴いて好印象を持って以来、今回で2度目。また、以前から興味があった2台のピアノによるリサイタルを初めて聴けるということで楽しみにしていました。

 

出演 

ピアノ:アレクサンダー・ガジェヴ&三浦謙司

 

プログラム 

前半

シューマン:東洋の絵 op.66(連弾)

第1番 変ロ短調

第2番 変二長調

第3番 変二長調

第4番 変ロ短調

第5番 ヘ短調

第6番 変ロ短調,変ロ長調

1st 三浦謙司、2nd アレクサンダー・ガジェヴ

チャイコフスキー/エコノム:「くるみ割り人形」組曲 op.71a(2台ピアノ)

Ⅰ.小序曲

II.a.行進曲

II.b.金平糖の踊り

II.c.トレバーク

II.d.アラビアの踊り

II.e.中国の踊り

II.f.葦笛の踊り

III.花のワルツ

1st 三浦謙司、2nd アレクサンダー・ガジェヴ

後半

リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」 op.35より(連弾)

第1楽章(海とシンドバッドの船》

第2楽章(カランダール王子の物語〉

1st アレクサンダー・ガジェヴ、2nd 三浦謙司

ストラヴィンスキー/ワストル編:組曲「火の鳥」(2台ピアノ)

Ⅰ.序奏

Ⅱ.火の鳥の踊り

Ⅲ.火の鳥のヴァリアシオン

IV.王女たちのロンド

V.魔王カスチェイの踊り

VI.子守歌

Ⅷ.終曲

1st アレクサンダー・ガジェヴ、2nd 三浦諸司

 

アンコール

ラヴェル:「マ・メール・ロワ」より第5曲 妖精の園(連弾)

ガーシュイン:3つの前奏曲より第1番(2台ピアノ)

プログラムノートによると、二人のの出会いは、2015年の「第15回浜松国際ピアノコンクール」にコンテスタントとして出場した時で「出会ってすぐに意気投合(ガジェヴ談)」し、留学先のベルリンでも同じ師に学び切磋琢磨した仲だけれど、公の場で共演するのは今回が初めてとのことです。

 
 
印刷されたプログラムでは「東洋の絵」の後に「シェエラザード」となっていましたが、後半1曲目の予定だった「くるみ割り人形」と入れ替えるとの掲示があり、「東洋の絵」の演奏後、三浦くんがマイクを持って登壇し、アナウンスもしていました。
 

最初の曲、シューマンの「東洋の絵」は1848年に作曲された6曲からなるピアノ連弾のための楽曲集でロマン派を代表するピアノ連弾作品として、高い評価を得ているそうですが、僕が聴くのは初めてでした。

聴いていて「東洋の絵」を連想することはなかったですが、二人の演奏するピアノの音が優しく感じられ、リサイタルのスタートに相応しいものでしたグッ

 

続いて、チャイコフスキーが1892年に作曲したバレエ組曲「くるみ割り人形」。

今回演奏されたのは、演奏会用組曲としてチャイコフスキー自身が8曲を抜粋したものを元に、ピアニストのニコラス・エコノムという方が2台ピアノで演奏するために編曲をした楽曲とのこと。

オーケストラでの演奏は音源でも生でも聴いたことがある馴染みの曲です。

最初の小序曲の可愛いイメージから始まって、踊りの曲は軽やか、そして、最後の「花のワルツ」は超美しかったキラキラ

オケの演奏とはまた違う粒立ちのいいピアノの音がバレエ組曲にピッタリという感じでしたニコニコ

 

後半1曲目は、リムスキー=コルサコフが1888年に作曲した交響組曲《シェエラザード》を作曲者自身がピアノ連弾に編曲した組曲の第1楽章、第2楽章とのこと。これもオケの演奏は何度も聴いたことがある大好きな美しい曲です。

オケならコンマスのヴァイオリン・ソロ演奏が冴えるフレーズを1stピアノのガジェヴが奏で、2ndの三浦くんの寄り添うような伴奏と共に美しく響きました音譜

 

最後は、ストラヴィンスキーが1910年に作曲したバレエ組曲《火の鳥》。

ストラヴィンスキーは演奏会用組曲として、"1911年版”“1919年版”“1945年版”の3つのバージョンを作っていて、今回演奏されたのは、最も演奏頻度の高い "1919年版”を2台ピアノ版に編曲されたものとのこと。

この曲もオケでは何度も聴いたことがあります。

暗い感じの序奏から始まって、物語が展開されていくのが、ピアノの演奏でもしっかり表現されているように感じられ、ラストの終曲は大いに盛り上がってフィナーレとなりましたメラメラ

弦楽器・管楽器も強奏するオケのフィナーレもいいけど、2台のピアノだけでもそれに劣らない迫力に感動的なラストになりました拍手

 

アンコールは2曲。

「マ・メール・ロワ」はラヴェルらしい美しさが、ガーシュインの「3つの前奏曲より第1番」ではジャズを聴く時のような楽しさが感じられる〆となりました!!

 

開演14時、休憩20分を挟み、終演16時10分。ほぼ満席。

初めて聴くピアノ2台のリサイタルでしたが、僕も幼馴染みも「良かったねぇ」と満足した公演でしたチョキ

 

余談ですが、この公演で、兵庫芸文センター公演入場者900万人を達成したとのこと。

以下、関連Xのリンクを貼っておきます。