シオニズム「ブリティッシュ・イスラエル主義」 ~イランとの和平実現は至難の業~ | きなこのブログ

きなこのブログ

大失業時代が到来しています。大失業の恐ろしさを歴史から学ばなければならない。『大失業は戦争への道につながっている』

日本を明るい未来へ…

イスラエルがレバノン攻撃を継続、イラン革命防衛隊はホルムズ海峡封鎖を宣言  
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202606220000/

イラン革命防衛隊(IRGC)が船舶の航行許可証の発行を当面停止、ホルムズ海峡は閉鎖されたと伝えられている。

 

 

 

イランとアメリカは6月18日に遠隔で合意文書(MoU)に署名したが、イスラエルがレバノンに対する攻撃をやめず、軍を撤退させてもいないからだ。

アメリカとイスラエルは2月28日にイランを騙し討ち攻撃し、最高指導者だったアヤトラ・アリ・ハメネイ師を含む指導部を一気に暗殺して始まった戦争でアメリカとイスラエルは事実上、負けた。

 

 

 

攻撃用のミサイルやドローン、そして防衛用ミサイルが枯渇してしまったのだ。

 

その間にイスラエルのテルアビブやハイファといった都市、

ディモナにあるシモン・ペレス・ネゲブ原子力研究センター(ディモナ原子炉)周辺を攻撃し、

アメリカ軍が西アジアに駐留している基地、

例えばカタールのアル・ウデイド空軍基地、

クウェートのアル・サレム基地、

アラブ首長国連邦のアル・ダフラ空軍基地、

バーレーンのアメリカ軍第5艦隊基地などが破壊されている。

 

 

アメリカとイスラエルはこの奇襲攻撃でイランの体制を転覆、親イスラエル体制を樹立するつもりだったのだろうが、逆に敗北、ホルムズ海峡封鎖という事態になり、アメリカだけでなく世界の経済が危機的な状態になった。

 

 

少なからぬ人が指摘していることで、本ブログでも書いたことだが、アメリカが保有している戦略石油備蓄(SPR)の減少が激しい。​

 

 

 

ニューズウィーク誌はEIA(エネルギー情報局)が公表した統計に基づき、5月中旬にSPRを含む総貯蔵量はほぼ1年ぶりの低水準まで落ち込んだと指摘​。

 

 

 

 

5月下旬には3億7200万バレル、6月12日までの週には3億4025万まで減少していた。

 

また夏には東アジアや欧州諸国で「在庫が底をつく」状態となるため、アメリカからの輸入需要がさらに高まるともしている。

SPRの地下貯蔵庫の石油レベルが貯蔵容量の約20%を切ると貯蔵庫の構造的健全性が損なわれる可能性があると言われているが、SPRの設計貯蔵容量約7億2,700万バレルであり、約1億4500万バレルが危機ラインだと言える。

 

 

6月12日までの週に3億4025万バレルだったので、余裕は約1億9500万バレルということになる。

 

アメリカでは1日に2000万バレルを消費するとされているので、10日弱。

 

SPRだけを消費すると仮定すると10日分にもならない。

それだけ逼迫しているわけで、だからこそドナルド・トランプ米大統領はイランに「降伏」したのだが、これはホルムズ海峡の航行を復活させることが目的だったと推測されている。

 

 

イスラエルはイギリスを支配する私的権力がサウジアラビアの後に作り上げた国であり、イギリスもアメリカも「航空母艦」として使っている。

 

イスラエルを運営しているカルト集団もいるが、この集団が主人であるわけではない。

 

アメリカやイギリスがその気になればイスラエルは存在しえない。

 

 

パレスチナにイスラエルを「建国」しようというシオニストが生まれたのはエリザベス1世の時代(1593年から1603年)のイングランド。

 

当時、スペインやポルトガルは南アメリカを侵略し始め、アステカ王国やインカ帝国を倒して金、銀、宝石などを略奪、先住民を酷使して鉱山開発も行った。

そうした鉱山の象徴的な存在がボリビアのポトシ銀山。

 

 

 

この銀山だけで18世紀までに15万トンが運び出されたとされ、スペインが3世紀の間に南アメリカ全体で産出した銀の量は世界全体の80%に達したと言われている。

そうした財宝を運ぶスペインの船を海賊に襲わせ、奪っていたのがイングランド。

 

エリザベス1世が雇った海賊にはジョン・ホーキンス、フランシス・ドレイク、ウォルター・ローリーがいる。

 

人身売買にも手を出してた海賊にはナイトの爵位が与えられている。

(Nu’man Abo Al-Wahid, “Debunking the Myth of America’s Poodle,” Zero Books, 2020)

こうしたイングランドの支配集団から「ブリティッシュ・イスラエル主義」が出現、これがシオニズムになる。

最初のキリスト教シオニストは16世紀に生きた司祭のギヨーム・ポステルだとも言われている。

https://webryhibikan.seesaa.net/article/520238130.html

 

彼はフランス国王に聖地の再征服、ローマ教皇制の腐敗の終焉、そして黄金のモスクの跡地に第三神殿の再建を求めた。

 

それが実現すれば、すべての隠された事柄が明らかになり、世界にはカバラという一つの宗教だけが存在するようになるというのだ。

 

当時、イングランドの支配層の間でアングロ-サクソン-ケルトは「イスラエルの失われた十支族」であり、自分たちこそがダビデ王の末裔だと信じる人が現れ、人類が死滅する最後の数日間にすべてを包括する大英帝国が世界を支配すると予言されているという妄想が広まった。

19世紀のイギリスには世界侵略を推進する政治家がいた。

 

反ロシアで有名だったヘンリー・ジョン・テンプル(別名パーマストン子爵)だ。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%B3%E5%AD%90%E7%88%B5

 

彼は戦時大臣、外務大臣、内務大臣を歴任した後、1855年2月から58年2月まで、そして59年6月から65年10月まで彼は首相を務めている。

 

ビクトリア女王に対し、アヘン戦争を指示したのもパーマストン卿だ。

 

彼の政策はセシル・ローズ、ナサニエル・ロスチャイルド、アルフレッド・ミルナー、ウィンストン・チャーチルらが引き継ぐ。

 

 

 

アングロ・サクソンが世界を征服するべきだと主張したセシル・ローズは1871年にNMロスチャイルド&サンの融資を受けて南部アフリカでダイヤモンド取引に乗り出して大儲けした。

ローズは1877年6月にフリーメーソンへ入会した後、『信仰告白』を書いたが、

その中で彼はアングロ・サクソンが最も優秀な人種だと主張し、

そのアングロ・サクソンが「住む世界が増えれば増えるほど、人類にとってより良いものになる」と主張、

「より多くの領土を獲得するあらゆる機会を捉えることは我々の義務であり、より多くの領土は単にアングロサクソン人種の増加、つまり世界が所有する最も優れた、最も人間的で最も名誉ある人種の増加を意味するという考えを常に念頭に置くべきである」としている。

キャロル・クィグリーによると、1901年まで「選民秘密協会」を支配していたのはローズ。

 

彼以降はアルフレッド・ミルナーを中心に活動した。

 

ミルナーはシンクタンクのRIIA(王立国際問題研究所)を創設した人物としても有名で、「ミルナー幼稚園」や「円卓グループ」も彼を中心に組織されたという。

 

 

アメリカのCFR(外交問題評議会)はRIIAの姉妹組織だ。

 


アメリカ、イギリス、イスラエルはヨーロッパの属国を率いてロシアに戦争を仕掛け、

西アジア全域の支配を目指し、

アルバニアやアゼルバイジャンの政府はイスラエルに乗っ取られ、

キプロスの半分はイスラエルの植民地と化し、

アルゼンチンもイスラエルに支配されつつある。

アメリカとイスラエルによるイラン攻撃は根が深く、和平の実現は至難の業。

 

アメリカやイギリスの私的権力が彼らの長期戦略を放棄しない限り、無理だ。

 

アメリカやオーストラリアの先住民が大量虐殺されたのも、そうした長期戦略に基づいている。

 



トランプが始めた戦争により世界経済は麻痺し始めている 4 ~イランとの戦争継続~

改憲のためにわざと日本に石油を入れない高市政権 4 ~イランと個別交渉で日本のタンカーは通れる~

エネルギー問題には興味はないが「戦争ごっこ」に熱心なEUの幹部たちと高市

イスラエルは最後の手段「サムソン・オプション」使う可能性がある

トランプの尻拭い(イラン復興代48兆円)を支払わされる日本

G7で中国への「逆ギレ」外交でまた日中関係を破壊する高市早苗

【LIVE】大石あきこ  2026/6/21 ~改憲工程は凄まじいスピードで進んでいる~