宗像三女神とは、

天照大御神と須佐之男命の「うけひ(誓約)」によって生まれた三柱の女神です。


須佐之男命の十拳剣を天照大御神が噛み砕き、吹き出した息の霧から、お生まれになりました。


三柱のお名前は、


* 多紀理毘売命(たきりびめのみこと)

* 市寸島比売命(いちきしまひめのみこと)

* 多岐都比売命(たぎつひめのみこと)


福岡県の宗像大社では、


* 沖津宮・沖ノ島――田心姫神

* 中津宮・大島――湍津姫神

* 辺津宮・宗像市田島――市杵島姫神


としてお祀りされています。


広島県宮島の厳島神社に祀られている御祭神もこの三女神です。この三柱を総称して「厳島大神」とも呼びます。


三女神は、大陸へと続く海上の道を守る「道主貴(みちぬしのむち)」、つまり、あらゆる道を導き守る尊い神々です。航海安全や交通安全だけでなく、人がそれぞれの人生の道を迷わず進めるように導いてくださる神様とも受け取れます。


また、三柱が沖・中・岸辺に鎮まる姿は、遠い海から陸へと、命や文化、人と人とのご縁をつないでくださるようにも感じられます。


この三女神は、力で道を切り開く神様というより、異なる場所を結び、命を安全に次の場所へと渡してくださる「道と結びの女神」なのだと思います。


10/10.広島古事記塾、

10/11博多古事記塾

が始まります。


全国古事記塾主宰 今野華都子

絵と文記す





【力と知恵は、何のために使うのか】

須佐之男命は、父・伊邪那岐大御神から、海原を治める役目を与えられました。

しかし、その役目を果たそうとはせず、

「母のいる根之堅洲国へ行きたい」

と、泣き続けます。

その泣く力はすさまじく、青々とした山を枯らし、川や海の水まで干上がらせ、世の中に災いを引き起こしました。

須佐之男命は、大きな力を持っていました。

けれど、その力を自分の悲しみや感情のままに使えば、自分だけでなく、周りのいのちまで傷つけてしまいます。

高天原の天照大御神を訪ねたとき、須佐之男命は、

「私には、やましい心はありません」

と証明するために、誓約(うけひ)を申し出ます。

そして、その結果を見て、

「私が勝った」

と思い込み、勝ちに酔い、田の畦を壊し、神聖な御殿を汚すなど、乱暴な行いを重ねてしまいました。

このときの須佐之男命にとって、「力」と「知恵」は、自分の正しさや勝利を証明するためのものでした。

しかし、高天原を追放され、地上へ降りた須佐之男命は、さまざまな経験を通して成長していきます。

そして八岐大蛇に苦しめられていた家族に出会ったとき、その力と知恵を、自分のためではなく、家族を救い、世の乱れを鎮めるために使いました。

「自分が勝った」という個人的な喜びから、

「誰かのいのちを守る」という大きな喜びへ。

須佐之男命の物語は、力と知恵の使い方が変わることこそ、人の成長であると教えているのではないでしょうか。

力や知恵は、持っているだけでは価値にはなりません。

何のために、どこへ向けて使うのか。

自分の感情や欲望のために使えば、心が暴走し、自分も他者も傷つけ、時には滅ぼすことさえあります。

しかし、誰かを生かし、世の中を平らかにするために使うなら、その力と知恵は、尊い働きとなります。

須佐之男命の歩みを通して、私たちが学ぶのは、やまと民族が目指してきた心のあり方です。

「あかき心〈清明心〉」

それは、お日さまの光に照らされて、ありのままの姿が明らかになった心の状態です。

自分の心や行いを天照大御神の光に照らし、善いことも、過ちも曖昧にせず、正直に見つめる心です。

そして、

「うるわしき心〈善心〉」

それは、真・善・美・愛がぴったりと調和し、心から「これでよろしい」と言える、美しく整った心です。

人は誰でも、須佐之男命のように、感情に流されたり、自分の正しさを主張したり、「自分が勝った」と思い上がったりすることがあります。

大切なのは、そこで終わらないこと。

自分の過ちを光の中で見つめ、自らに与えられた力と知恵を、いのちを生かす方向へと結び直していくことです。

やまと民族が目指してきた最高の心。

それは、

「うるわしき人」
善き心を持つ、善き人。

須佐之男命の物語は、どれほど大きな過ちを犯しても、人はそこから学び、力の使い方を変え、うるわしき人へと成長していけることを、今も私たちに教えてくれています。

九月十日
半蔵門古事記塾の学びよりシェア

全国古事記塾主宰
今野華都子 絵と文







広島古事記塾のチラシ




博多古事記塾のチラシ


広島古事記塾・博多古事記塾が、新たに始まります❣️


「やまと魂・やまと心」って何?

「やまと言葉」ってどんな言葉?

「神様って?」と


子どもに聞かれたとき、あなたはどのように答えますか?


古事記は、遠い昔の物語ではありません。


迷いながら今を生きる私たちに、祖先が大切なことを残してくれました。


神話を通して、日本人が大切にしてきた心と、生きる智慧を一緒に学びませんか。


◆広島古事記塾

10月10日(土)13時30分〜


◆博多古事記塾

10月11日(日)13時〜


初めての方も大歓迎です。

皆さまとお会いできますことを、楽しみにしております。

梶山由紀子 松浦朋子


全国古事記塾主宰

今野華都子記す


【因幡の白兎】


はがきいっぱいに、マゼンタの色が溢れた。


そのにじみの中から、赤い目をした一羽の兎が現れた。


「向こう岸へ行きたい」


その一心で、兎はワニたちの背中を次々と駆けてくる。

まだ見ぬ世界へ、希望を抱いて駆けてくる。


物語は、いつも突然に始まる。


心に願いが生まれ、

一歩を踏み出したその瞬間から。


全国古事記塾主宰 今野華都子絵と文記す 


#日本神話 #古事記 #因幡の白兎 #隠岐島 # 希望 #向こう岸へ








にほん神話の神様


アマテラス(天照大御神)は、太陽の光によって世界を照らし、生命を育み、高天原を治める神様です。


その大きな役割は、力で人々を支配することではなく、すべてのものを明るく照らし、それぞれが本来持っている力を発揮できるようにすること。


太陽が善いものにも悪いものにも分け隔てなく光を注ぐように、アマテラスは「公平に照らすこと」「生命を育むこと」「世の中に秩序と調和をもたらすこと」を象徴しています。


つまりアマテラスの役割とは、


「自らが光となり、すべての生命を照らし、生かすこと」


なのだと思います。


全国古事記塾主宰 今野華都子絵と文記す


 #アマテラス #古事記 #太陽神 #女神 #公平 #いのち #ひかり #日本神話








絵はクレパス画



2026年9〜12月の古事記塾のスケジュール確認よろしくお願いいたします🙇‍♀️


9/3京都

9/4神戸

9/5姫路

9/6大阪

9/7和歌山

9/8名古屋

9/10半蔵門

9/11多摩→品川

9/12横浜

9/13北海道

9/14北海道→八戸

9/15  盛岡

9/16水戸→小山

9/24オンライン継続

9/25オンライン新規


9/30伊勢




10/4大阪

10/5和歌山

10/6名古屋

10/8京都

10/9神戸

10/15半蔵門

10/16多摩→品川

10/17横浜

10/18山形米沢

1022オンライン継続

10/23オンライン新規

10/25-27KTM

10/31伊勢


11/5京都

11/6神戸

11/7姫路

11/8オンライン北海道→大阪

11/9和歌山

11/10名古屋

11/12 半蔵門

11/13多摩→品川

11/14横浜

11/15小山秋遠足

11/16盛岡→八戸

11/17水戸

11/26オンライン継続

11/27オンライン新規

11/30伊勢


12/3京都

12/4神戸

12/6オンライン北海道→大阪

12/7和歌山

12/8名古屋

12/11多摩→品川

1212横浜

12/13 山形、米沢

12/17オンライン継続

12/18オンライン新規


12/19-20(未定)

餅つき、注連縄、伊勢古事記


以上訂正版2027年1〜6月古事記塾予定表でした。




来年はまだ確定ではないけど、こんな感じです。


来年の日程のご検討よろしくお願い致します。


1/7(木)京都

1/8(金)神戸

1/9(土)姫路

1/10(日)大阪

1/11(月)和歌山

1/12(火)名古屋

1/14(木)(未定)

1/15(金)多摩→品川

1/16(土)横浜

1/17(日)盛岡→八戸

1/18(月)小山

1/19(火)水戸

1/21(木)オンライン継続

1/22(金)オンライン新規

1/31(日)伊勢


2/4(木)京都

2/5(金)神戸

2/6(土)広島

2/7(日)大阪

2/8(月)和歌山

2/9(火)名古屋

2/11㊗️未定

2/12(金)多摩→品川

2/13(土)横浜

2/14(日)山形・米沢(合同)

2/18(木)オンライン継続

2/19(金)オンライン新規

2/21(日)オンライン北海道

2/28(日)伊勢


3/4(木)京都

3/5(金)神戸

3/6(土)博多

3/7(日)大阪

3/8(月)和歌山

3/9(火)名古屋

3/11(木)未定

3/12(金)多摩→品川

3/13(土)横浜

3/14(日)北海道

3/15(月)八戸

3/16(火)盛岡

3/18(木)オンライン継続

3/19(金)オンライン新規

3/31(水)伊勢


4/4(日)大阪

4/5(月)和歌山

4/6(火)名古屋

4/8(木)京都

4/9(金)神戸

4/10(土)姫路

4/11(日)博多

4/15(木)未定

4/16(金)多摩→品川

4/17(土)横浜

4/18(日)小山春の遠足

4/19(月)水戸

4/23(金)-25(日)琵琶湖気功合宿

4/28(水)オンライン継続

4/29(木)オンライン新規

4/30(金)伊勢


5/6(木)京都

5/7(金)神戸

5/8(土)広島

5/9(日)大阪

5/10(月)和歌山

5/11(火)名古屋

5/13(木)未定

5/14(金)多摩→品川

5/15(土)横浜

5/17(月)北海道

5/20(木)オンライン継続

5/21(金)オンライン新規

5/31(月)伊勢


6/3(木)京都

6/4(金)神戸

6/5(土)姫路

6/6(日)大阪

6/7(月)和歌山

6/8(火)名古屋

6/10(木)未定

6/11(金)多摩→品川

6/12(土)横浜

6/13(日)盛岡→八戸

6/14(月)小山

6/15(火)水戸

6/17(木)オンライン継続

6/18(金)オンライン新規

6/30(水)伊勢


この先都合の、悪いところも出てくると思います。

その時個別に調整しましょうね。

よろしくお願い致します🙇🏽💕


今野華都子2026年9月7日




皆様にお会いできるのを楽しみにしてます。




【三柱には、それぞれ違う役割が与えられた】


天照大御神には高天原を、月読命には夜之食国を、須佐之男命には海原を治める役割が与えられました。


しかし須佐之男命は、海原を治めることをしませんでした。


役割の違いを、父からの愛情の差だと受け取ってしまったのです。


けれども、


「同じように愛すること」と

「同じものを与えること」は違います。


親が子どもを等しく愛していても、すべての子どもに同じ役割を与えるわけではありません。


一人ひとりの性質や持っている力が違えば、託される仕事も違います。


「違う役割」は愛情の差ではなく、その人にしか果たせない「受け持ち」なのです。


私たちは、ともすると他人と比べて、自分が優れているか劣っているかによって自分の価値を判断してしまいます。

これは、比較によって決まる「相対価値」です。


けれども、もう一つ大切な価値があります。


それは、他人と比べることなく、自分に与えられた力を生かし、その人にしかできない仕事を成し遂げることによって生まれる「絶対価値」です。


天照大御神には天照大御神の、月読命には月読命の、須佐之男命には須佐之男命の受け持ちがあります。


そこには、どの役割が上で、どの役割が下ということはありません。


平等とは、すべての人を同じ形にすることではありません。


互いの違いを認め、自分に与えられた力を生かし、自分にしかできない受け持ちを果たしていくこと。


その絶対価値の実現に向かって進んでいくことこそ、人にとって無上の喜びなのだと思います。


全国古事記塾主宰 今野華都子

記す

9/6大阪古事記塾の学びからシェア






「うきゆい」――揺れた心を、もう一度結び直す

大国主命と須勢理毘売命。


八十神たちとの困難を乗り越えたあとにも、二人の心が荒れたことで、国造りに新たな行き詰まりが生まれたと『古事記』には記されています。


どれほど深く結ばれた二人であっても、その心がいつも穏やかであるとは限りません。


人と人とは、どのように心を結ぶのか。


そして、嫉妬や不信によって心が揺れ、二人の関係が壊れそうになったとき、どうすればその結びつきを取り戻すことができるのでしょうか。


人は、理屈だけで感情を止めることはできません。


愛するからこそ嫉妬し、信じているからこそ、裏切られたように感じて苦しむことがあります。


けれども、その感情に任せて相手を責め、争い続ければ、人と人との関係だけでなく、共に成し遂げようとしていた国造りまで行き詰まってしまいます。


だから大切なのは、嫉妬する心を無理に否定することではありません。


その奥にある悲しみや寂しさ、不安に気づき、互いの心をもう一度、素直に確かめ合うことです。


古事記に記された「うきゆい」は、単に盃を交わす儀式ではありません。


揺れ動いた心を隠さずに差し出し、互いの悲しみを受け止め、離れかけた心をもう一度結び直すこと。


素直な心に立ち返れば、人は何度でも結び直すことができるのです。


『古事記』は、人間関係のもつれや心の荒びさえも、ただの失敗として終わらせてはいません。


人と人との間に生まれた苦しみも、自分の心を見つめ、相手の心を受け止め、もう一度結び直すことで、新しい「むすひ」を生み出す力になる。


結びつきとは、一度結んだら決してほどけないものではありません。


揺れたとき、傷ついたときに、そのたびに互いの心を確かめ、結び直していくものなのです。


「うきゆい」は、心が離れそうになったときこそ、もう一度素直になり、新しい二人として歩み始めることができると教えてくれているのだと思います。


全国古事記塾主宰 今野華都子記す


伊勢道場での結婚式の「結盃うきゆい」




【自分の感情の責任を、自分で引き受ける】


須佐之男命の乱暴さの根には、母を失った深い悲しみと寂しさがあり、泣き続けて荒んでいました。


悲しむことや泣くこと自体が悪いのではありません。悲しいときには、涙を流してよいのです。


問題は、自分の感情を使って人を責め、


「私が苦しいのは、あなたのせいだ」

「これほど悲しんでいるのだから、私の望みをかなえてほしい」


と、相手を思いどおりに動かそうとすることです。


人は、自分で受け止めきれない悲しみを抱えると、それを怒りや反抗に変えてしまうことがあります。


そして、「誰かが悪い」「自分だけが不幸だ」と考えている限り、自分の人生を生きる力まで相手に渡してしまいます。


父・伊邪那岐大御神の厳しい叱責は、須佐之男命の悲しみそのものを否定したのではありません。


悲しみを理由に自分の役割を放棄し、周囲を責め続ける生き方を叱ったのです。


父は須佐之男命に、


「自分の感情の責任を、自分で引き受けなさい」と。


自分の感情に責任を持つとは、悲しみを我慢したり、なかったことにしたりすることではありません。


「私は今、悲しい」

「私は寂しくて、わかってほしかった」


と、自分の内にあるものを正直に認め、それを誰かのせいにせず、自分で受け止めることです。


「あの人のせいで、私はこうなった」そして自分の心の荒びが気がつかないで、自分もたくさんのものも傷つけた。


そう向き直ったとき、


自分犯した事にも気がつき

許す愛と許される愛を学び


悲しみ乗り越えていく力を得て


伊奘諾の見守りのもと、

本来の自分を生き始めるのです。


全国古事記塾主宰

今野華都子絵と文記す


スサノオの泣きいさち

「えほん古事記」挿絵より



日本人のものづくりの原点は「匠のこころ」


古事記の天岩屋戸の物語で、天照大御神がお隠れになったとき、八百万の神々は集まり、知恵を出し合い、「鏡」を作りました。


どうしたら天照大御神に自ら出ましいただけるだろう。


どうしたら世の中に、もう一度光を取り戻すことができるだろう。


神々はそのことを願い、心を合わせ、真心を込めて鏡を作ったのです。


私はここに、日本人の「ものづくり」の原点があるように思います。


それが、匠のこころです。


匠とは、単に優れた技術を持っている人のことではありません。


「何を作るか」だけではなく、

「何のために作るのか」

「それによって誰が喜び、何が生かされるのか」


そこまでを心に置いて手を動かす人。


だから日本人は昔から、物の出来栄えだけではなく、そこに込められた「こころ」を大切にしてきたのではないでしょうか。


「かがみ」という言葉から「が」を取ると「かみ」になります。


この「が」を「我」を

自分中心の思いや執着と捉えると、


かがみ − 我= かみ


となります。


これは厳密な語源というより、私たちの生き方を教えてくれる、とても象徴的な言葉です。


ものづくりも同じです。


「自分が評価されたい」

「自分が儲かればいい」

「自分の思い通りにしたい」


そんな「我」から作るのではなく、我を少し横に置いて、


この仕事が人を生かすものになりますように。


この物を使う人が喜んでくださいますように。


世の中が少しでも明るくなりますように。


そう願って、持てる技と心を注ぐ。


そこに「匠のこころ」が生まれます。


そして「ものづくり」とは、形のある物だけを作ることではありません。


料理を作ることも、絵を描くことも、技術を生み出すことも、学問をすることも、人を育てることも、仕事をすることも、人と人との関係を結ぶことも、すべて「ものづくり」です。


大切なのは、何を作ったか以上に、どんな心からそれを生み出したか。


古事記の鏡づくりは、遠い昔の神話の中だけのお話ではありません。


八百万の神々が、世の中にもう一度光を取り戻すために、知恵を寄せ、心を合わせ、真心を込めて一枚の鏡を作った。


その精神は、長い年月を経ても、日本人の仕事の中に受け継がれてきたのだと思います。


技を磨くことは、心を磨くこと。


物を作ることは、真心を形にすること。


そして、自分の仕事によって誰かのいのちを喜ばせること。


それこそが、私たちが受け継いできた

日本人のものづくりの原点


「匠のこころ」なのだと思います。


感謝🙏


9/5姫路古事記塾の学びよりシェア

全体写真を撮るの忘れました〜😂


ビロード版画「天照大神」今野華都子作

(株)サンテェム本社にて

姫路古事記塾は主催の黒田くに子さんのご主人様の会社の会議室をお借りして開催されています。