元塾の先生カウンセラー
渡辺さとこです。
「この子、大丈夫かな?」
子育てをしていると
子どものことが心配になること
多々ありますよね。
特に、友人関係
「友達とうまくいってるかな?」
「嫌われてないかな?」
「学校で嫌な思いをしてないかな?」
子どもが友達のことで悩んでいたり、
不平不満を口にしたり、
「このままで大丈夫?」
と、つい心配になってしまう。
今回、セミナーに参加してくださったMさんも、
娘さんの友人関係を心配していましたが、
「この子、大丈夫」と
思えるようになったそうです。
Mさんが特に気になっていたのが
娘さんがよく口にする
「頑張りたいのに頑張れない」
という言葉でした。
この言葉を聞くと
なぜか胸がキュンとなる。
娘さんのことが心配だからだと
思っていたMさん
でも、
セミナー後の個別相談で
ご自身の気持ちを丁寧に見ていくと
Mさん自身の過去が重なっていることに
気づきました。
Mさん自身が
「頑張らなきゃ」
「ちゃんとやらなきゃ」
と、これまで一生懸命頑張ってきた。
頑張って、頑張ってきたのに、
思ったような結果にならない。
「どうせ私は無理なんだ」
「頑張っても報われない」
そんな惨めさや悲しみ、
自己否定を感じていたんですね
そして、
「もう頑張りたくない」と
「頑張ること」に抵抗を感じている
そんな自分にも気づいたそうです。
だからこそ、娘さんから
「頑張れない」
という言葉を聞くと
「この子も私と同じように、頑張っても報われない苦しさを感じてしまうんじゃないか」
「自己否定するようになってしまうんじゃないか」
と、怖くなっていたんですね。
娘さんを心配していたつもりが、
そこにはMさん自身がこれまで感じてきた
痛みも重なっていたんです。
そのことに気づいた瞬間、
Mさんの涙が止まらなくなりました。
個別相談が終わった後、
放心状態になるほどだったそうです。
そして……
その翌日のこと
翌日のこと
「友達に質問したのに無視された!」と
娘さんが怒っていたそうです。
友達や学校のこと
不平不満を話すことが多い娘さんに
「あ、またか……」
「また友達のことで悩んでる」
「大丈夫かな」と
そんなふうに心配していたけれど
この日は違いました。
「子どもの見えていないところを見る」
ということをセミナーで学んだから
「この子に、私に見えていないものがあるのかもしれない」
そう思えたことで、
学んだことを実践してみようと思えたそうです。
娘さんはいつものように
怒りながら話し続けていました。
すると突然、
「気づいた!!」
と。
Mさんはびっくり。
そして、
話している娘さんが
少し嬉しそうにも見えたそうです。
娘さんが気づいたこと。
それは、
「私は無視されたと思って嫌な気持ちになってた。
けど、勘違いかもしれない」
ということでした。
娘さんは、これまで
「LINEはなるべく早く返信しないと」
「全部ちゃんと返信しないと」
と思って、
友達からのLINEには早めに
きちんと返信していたそうです。
だからこそ、
返信が遅い子、返信をしない子がいると、
「私、何か悪いことした?」
「嫌われた?」
と、心の中でモヤモヤしていたけれど
よくよく考えてみたら、
「翌日の学校で話せばいいや」と思って
返信しなかった子もいた。
「自分が返信しなくてもいいや」と思って
返信しなかった子もいたし、
もともと返信が遅い子もいた。
「私を嫌っていたから」ではなかった。
「私の勘違いだったんだ。」
と気づいたそうなんです。
そして娘さんは、
「気にするところって、それぞれ違うんだわ」
「お互い、話さないとわからないね。」
「深く付き合っていくには、話すところからだね」
と、自分の中で答えを見つけていきました。
Mさんは、
その娘さんの言葉に本当にびっくりしたそうです。
娘さんが、とても嬉しそうに話している姿に
Mさんも嬉しくなったそうです。
ここが、このお話のとても大切なところです。
Mさんは娘さんに、
「こうしたらいいよ」「こう言ったらいいよ。」
とアドバイスしたわけではありません。
「それは勘違いだよ」
と諭したわけでもありません。
ただ、
「この子には、私にはまだ見えていないものがあるのかもしれない」
と、娘さんを見る目が変わり
ひたすら娘さんの話しを聞いてみたそうです。
すると娘さん自身が、
突然、自分の中に気づきが生まれた。
そして、Mさんは、
「娘は自分で解決できるんだ……!」
と思えたんです。
今回、Mさんが娘さんを見て、
「この子、大丈夫なんだ」
と思えるようになった理由
① 自分の不安の正体に気づく
娘さんの「頑張れない」という言葉に
反応していたのは
娘さんを心配していたから
だけではありませんでした
そこには、Mさん自身の
「頑張っても報われなかった」
という過去の痛みが重なっていました。
自分の中にあるものに気づいたことで
「娘に何か起きている」
だけではなく、
「私は、娘の姿を見て
自分の過去の痛みを感じていたんだ」
と気づけた。
これだけでも、見え方が変わります。
② 「私には見えていないものがある」と思えた
これまでなら、
「また友達のことで悩んでる」
「大丈夫かな」
と心配していた。
でも、
「この子には、私にはまだ見えていないものがあるのかもしれない」
と思えた。
この視点が持てると、
子どもの言葉や行動をすぐに
「問題」として捉えなくてもよくなります
「この子は今、何を感じているんだろう?」
「この子の中では、何が起きているんだろう?」
と、少し距離を置いて見られるようになる。
③ 娘は、自分で答えを見つけられるとわかった
Mさんは何も教えていません。
答えを与えていません。
それでも娘さんは、
「私の勘違いだったんだ」
「気にするところは、それぞれ違うんだ」
「話さないとわからないんだ」
と、自分で気づいた。
その姿を見て、
「あ、この子は自分で考えて、
自分で答えを見つけられるんだ」
とMさんは体感したんですね。
だから、
「この子、大丈夫」
と思えた。
「子どもを信じる」って、
こういうことかもしれない。
「子どもを信じましょう」
と言われても、
心配なときには、
なかなか難しいですよね。
勉強しない。
学校に行かない。
友達とうまくいかない。
ゲームばかりしている。
そんな姿を目の前にしたら、
「このままで大丈夫?」
「何とかしなきゃ」
と思ってしまう。
でも、もしかしたら、
子どもに何か問題が起きたときに必要なのは、
「どうしたら、この子を変えられるだろう?」
と考えることではないんですよね。
まずは、
「この子には、私にはまだ見えていないものがあるかもしれない」
と、子どもを見る視点を変えてみる。
すると、
今まで「問題」に見えていたけれど
親が知ろうとすることで
違う視点が見えてきます。
親がジャッジせず
子どものことを知ろうとすることが
子どもにとっては、
お母さんから
受け入れてもらえた
尊重してもらえた
分かってもらえた
大切にされた
と感じられて
安心できるから
(無意識で)
自分の素直な思い、考えを話そうと思えたり
自発的に行動するようになったりするんですね
そんな子どもの姿を見て
お母さんは
「この子なら大丈夫」
「この子は、自分で答えを見つけられる」
と子どものことが
信じられるようになります。
今回のMさんの変化は、
「娘さんを信じられるようになった」
だけではありませんでした。
娘さんが自分で気づき
自分で答えを見つける姿を見たことで
Mさん自身も
「この子、大丈夫なんだ」
そして、
「娘を信じる私も大丈夫なんだ」
という感覚を掴んでいった。
子どもを信じること。
それは、子どもを放っておくことでも、
何もしないことでもありません。
子どもの中にある力を信じること。
そして、
その子を見ている自分自身のことも
信じていくこと。
心配がすぐになくならなくても大丈夫。
「この子、大丈夫かもしれない」
そう思える瞬間が
ひとつ増えるだけでもいいんです。
その小さな安心が積み重なっていくと、
子育ては少しずつ、
「心配して何とかしなきゃ」
から、
「この子なら大丈夫。見守ってみよう」
へと変わっていくのです。
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