前回のお話し。
本堂の朝。
静かな読経の時間
――のはずだった。
中央には、厳かな表情の トラ住職。
背筋を伸ばし、木魚の前に座っている。
左右には弟子たち。
右:メルタン住職
左:ジャンジャン和尚
トラ住職、ゆっくりと語り始める。
「よいか……
人の心とは、水面のようなもの――」
荘厳な空気。
朝の光が差し込む。
「波立てば、真実は映らぬ。静かにすれば――」
👀 右側
メルタン住職、
数珠で遊んでいる。
(くるくる…くるくる…)
しかも途中から、
数珠を自分のしっぽに巻き付けている。
👀 左側
ジャンジャン和尚。
じーーー……
一点を見つめている。
真剣な顔。
だが視線の先は――
供物の団子
トラ住職、続ける。
「つまり、心を静めれば――」
ポトン
ジャンジャンのヨダレが床におちる。
メルタン住職
(小声)
「……食べたいの?」
ジャンジャン
(同じく小声)
「三色団子であります」
トラ住職、ピクッ。
「……今、何か聞こえたが」
二匹、同時に正座を整える。
「「聞いております」」
沈黙。
トラ住職
「では問う。
今、何の話をしていた?」
メルタン住職
「えーと……
水の……」
ジャンジャン
「団子であります」
つづく。
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