親友だと思っていたのは私だけでした①【コーギーのジャンジャン和尚編】 | 猫ポスト

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コーギー、猫との暮らし。昨年はベンガル猫をお迎えし、ダックスと銀次郎を看取りました。

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境内の池のほとりで、ジャンジャン和尚は誇らしげに胸を張っていた。


初めてニャン寺を訪れた潮音ちゃんに、どうしても紹介したい相手がいるらしい。



ジャンジャン和尚:

「潮音ちゃん、こちらが私の親友、コリちゃんであります。」


池の底には、小さなコリドラス。

砂の上で静かに口を動かしている。

潮音ちゃんは、池とジャンジャン和尚を見比べた。


潮音ちゃん:

「……おさかなさん?」



ジャンジャン和尚:

「哲学者であります。」


コリちゃんは何も言わない。

ただ砂をもふもふしている。


ジャンジャン和尚:

「悩みがあるときは、いつも相談に乗ってもらっているであります。」


潮音ちゃん:

「お返事…します?」


ジャンジャン和尚:

「しないであります。」


潮音ちゃん:

「えっ」


ジャンジャン和尚は真剣な顔でうなずいた。


ジャンジャン和尚:

「真の友情は沈黙で成立するのであります。」


潮音ちゃんは首をしげてジャンジャン和尚を見る。

ジャンジャン和尚は池に顔を近づけた。



ジャンジャン和尚:

「コリちゃん、今日は客人が来ているであります。」


反応はない。

水面すら揺れない。


潮音ちゃん:

「……気づいてないかも」


ジャンジャン和尚:

「気づいているであります。

 あえて何も言わないのであります。」


和尚はさらに続けた。


ジャンジャン和尚:

「コリちゃん、潮音ちゃんは私の大切な友達であります。」


コリちゃんは、ゆっくりと方向を変え、

反対側へ泳いでいった。



潮音ちゃん:

「い、行っちゃいました!!」


ジャンジャン和尚:

「照れているのであります。」


潮音ちゃんは少し黙った。

そして、慎重に聞いた。


潮音ちゃん:

「……親友なんですよね?」


ジャンジャン和尚:

「もちろんであります。」


和尚はもう一度、池に向かって言った。


ジャンジャン和尚:

「コリちゃん!!

 私たちは親友でありますよね!!」

つづく。






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