7/30 六日目です。
小雨は降っていましたが、風はないようでした。
小屋で作っていただいたお弁当のお握り
2個のうち1個とインスタントみそ汁で簡単に朝食を取ります。
三度目の正直の出発になりました!
5:00 停滞組の中で一番に出発しました。
流石に烏帽子小屋に4泊はしたくありませんでした。
雨でも風さえなければ、後は十分に気を付けて歩くのみでした。連日の雨で崩落がひどくなっていれば引き返すつもりで出発しました。
ガスと雨で周りの景色は見えませんでした。小屋から30分の烏帽子岳分岐を通り過ぎる時も烏帽子の姿はまるっきり見えない状態でした。
やはり到着した日にピストンしておけばよかったかなぁ。
烏帽子田圃と言われるところは池塘がいくつもあってお花もいっぱい咲いていました。
晴れていればその池塘に烏帽子岳が映る素敵な風景が見られる筈でした。
この日は雷注意報も出ていました。船窪小屋には、なるべく午前中に着きたいと思いました。、
烏帽子を省いたので7時間20分で着ける計算でした。
遅くても13:00には着けるかな。
途中の登山道で一ヶ所だけ深い水溜りができていて、越えるのに気をつけました。
その時に同行者が靴の中を濡らしたようです。
今回、天気の事も心配でしたので、登山靴にはしっかり防水スプレーを施しておきました。
ちょっと高価でしたが、山道具店で勧められたものです。
功を奏したのか、今回の雨の中の縦走中でも湿っぽくなっただけで中が濡れることはありませんでした。
同行者の新しい靴も防水性においては太鼓判をもらって購入したそうですが、全く防水が効かなかったようです。
スパッツも私のよりはるかに高級品を使っていました。
私の夏用のスパッツは、昨年の槍ヶ岳の帰りに入った温泉ホテルの乾燥室で、片方だけ間違われて持って行かれてしまいました。
で、先日、今回の縦走の為に新しいのを買い求めました。以前のよりは優れたものを買ったつもりです。
南沢岳 6:15通過 縦走中は写真を撮ることを諦めました。完全防水のカメラも持参していたので、記録の為に主な道標のみ写すつもりでいました。
1時間歩いて数分立ち休みというパターンで進むことにしました。
濡れているのに長く休むと体が冷えるからです。私はフリースも着込んでレインウェアを着て歩いていました。
普段から体温が低いので、人より先に凍死する確率が高いからです(*゚.゚)ゞ
低体温症に陥るのを防ぐ為にです。
7:29 不動岳通過 烏帽子岳往復を除いても3時間かかるところを30分短縮できました。
停滞していた船窪岳から来たグループは9時間かかった組と10時間かかった組がありました。10時間組は烏帽子の山頂も往復。
さて、私たちはこの雨の中どのくらいで船窪小屋に到達できるか、それが重要でした。
この辺りの標高は2500m程度なので樹林帯の中のアップダウンです。
烏帽子小屋から丁度3時間歩いた8:00 不動岳から30分歩いた樹林の中で、初めて船窪小屋から来た単独の男性登山者と会いました。
何時に小屋を出たのか聞かれたので5:00と答えたらその方も5:00に出発して来たそうです。
丁度お互いに3時間歩いた地点ですれ違ったことになります。
でも、私たちがあと3時間で船窪小屋に着くことは考えられませんでした。
あと4時間くらいか…そんな計算をした私です。
後からしてみるとその計算はぴったり合っていたのでした。
写真を撮れなかったので、どこの辺りだったか思い出せませんが、1ヶ所切れた鞍部があって、次に登りの取りつきが鎖場でかなりの急傾斜なのに呆気にとられましたが、取りついて見ると全く難しくはありませんでした。
北から来た人はこの鎖の付いた下りは手こずるかも知れません。下りが苦手の人の方が多いですから。
因みに私は鎖場の下りは結構得意です。
同行者はかなり疲労していたようです。小屋で2日間停滞して、体の休養になったのか、鈍ってしまったのかはわかりませんが、かなりゆっくりペースでも雨に濡れている分、精神的にも辛かったのかも知れません。
今まで1時間歩いて数分休憩としたペースも30分以内に立ち休みをするようになりました。
ガスが切れて時折見える不動沢側の崩壊斜面はかなりの迫力です。
崩壊場所に更にクラックが走っている箇所も見られました。すぐにでも大きく崩れ落ちて行きそうに見えました。
立ち休みしたところでガスが切れた一瞬、それはまるで中国の墨絵のような景色で目の前に広がりました。
裏銀座コース、いつまで通行できるのだろうか?そんな心配をさせるような崩壊の景色でした。
そこだけ写真を撮りました。
後は可愛い花が咲いていようが、道標以外は一切写真を撮らずにひたすら歩きました。
9:34 船窪岳第2ピーク到着
ここで少し長めに休憩を取りました。ここで私はフリースを脱ぎました。
雨で濡れたと言うより、雨具の下で汗で濡れたのかな?と言う感じでしたがかなり濡れていました。
ここまで5時間20分のコースタイムのところ、4時間半ちょっとで来ています。
烏帽子小屋で買った400円の牛乳を飲んで行動食も口にします。
この日はアミノ酸はもとより、パワージェルもしっかり飲んでいます。
ここで同行者にも私のパワージェルを飲んでもらいました。同行者も持参していましたが、出すのに中を開けなければならないと言うので、すぐに出る私の物を飲んでもらいました。
船窪岳は更に1時間ほど歩いたところにひっそりと樹林帯の中に道標が経っていました。
このコース、途中でワイヤーや梯子を越えて、幅員の狭くなった箇所は慎重に歩きました。
細かいコース状況はあまり覚えていません(・・。)ゞ
10:55 数年前に復活した針ノ木谷の古道分岐、船窪乗越を通過。ここまで6時間弱。古道を復活させたのは船窪小屋の「お父さん」です。
2007年の古い地図ではまだ破線ルートのままでした。現在はちゃんとルート整備されています。
七倉岳が大きく見えて来ました。
登るのがきつそうに見えましたが、登山道は緩やかに巻くように船窪小屋に向っていました。
キャンプ場から小屋まで20分。その表示が出てからが長かったように感じます。
なんとか同行者をあと15分、あと10分と励ましながら(騙しながら?)ゆっくりと歩きました。
ガスの中に小屋が見えた時、小屋の方が鐘をならしてくださいました。
思わず手を振ってしまいました^^
12:05 船窪小屋に到着です!とってもゆっくり歩いたけど7時間5分で到着できました。
あまりにも計算通りですヽ(*'0'*)ツ イエ、偶然です(≧▽≦)
七倉岳方面 こちらから下りて来ました。
入口に入ると小屋の方(ペンパさん)が熱いお茶を出してくださいました。生き返る気持ちがしました。
でも、そこでもたらされたのは残念な伝言でした。
合流予定のブログ友さんがJRの運休で登って来れなかったのです。
後で娘からのメールで知ったのですが、娘にもそのように連絡してくださったのでした。
濡れた雨具やザックカバーの始末を小屋の方が手伝ってくださいました。
乾燥室はありませんが、ストーブを焚いて、濡れた衣類もハンガーにかけてくださいました。
囲炉裏の脇で小屋の「お父さん」がくつろいでいました。
着替えを済ませて落ち着いた頃にメールの繋がる場所を小屋の方にお聞きして、ブログ友さんにメールを送りました。
その前に船窪小屋にも私たちが無事に到着したか確認の電話を入れてくださったんですねm(_ _ )m
本当にありがとうございました。
13:30頃、お腹が空いたので小屋のラーメンをいただきました。
インスタントラーメンで700円也^^
宿泊者は私たちが到着した時は既に2人いました。その後団体さん13人と2人組、2人で来たけど相方はテントでご自分は小屋泊まりと言う方などが到着して、全部で19人くらいになったようです。
同行者は飲まないので、ここに来て初めてビールを飲みました。
14:00過ぎにガスが切れて、青空が覗きました。
小屋の前からは丁度烏帽子岳と不動岳、そして荒々しく崩壊している船窪岳への稜線が連なって目の前に広がっていました。
殆ど何も見えない中を歩いて来た私たちに最後のご褒美だったのかな?
左手遠くには槍ヶ岳の姿も望めました。
船窪小屋前の広場
手前不動岳の左後ろに烏帽子岳 野口五郎方面から見える烏帽子岳とは形が違います。
烏帽子岳ズーム
不動岳アップ
外に干された宿泊者の濡れた衣類
左の小屋は冬季小屋
槍ヶ岳 ズームにて
遠くは前烏帽子
雲に隠れている辺りは船窪岳
不動沢側の崩壊部分
冬季小屋の裏から見えた北葛岳 ここから2時間
左手の山は蓮華岳 北葛岳から3時間
船窪小屋の美味しいことで評判の夕食
お腹一杯に食べて大満足でした![]()
ご飯は紫米、ユキザサの葉の天ぷらともう一つ、山の幸でしたが忘れましたo(_ _*)o
そして…
同行者が予定を繰り上げて、翌日に下山したいと言うので七倉に降りることにしました。
会えなかったブログ友さんが翌日に針ノ木雪渓から1泊2日で上がって来てくださるという有難いメールを頂いたのですが、同行者を一人で下山させるわけにはいきません。
同行者は私に「〇〇さん一人で行って」と言いましたがそれは山のルールに反します。
今回はブログ友さんに会うことを断念しました(T_T)
19:00からネパールのティータイムです。「お父さん」とペンパさんの国です。
「お父さんの針ノ木谷古道復活」のDVDをお茶を頂きながら拝見させていただきました。
七日目に続きます















