第三章
ストレスホルモンの出どころ
腎=「副腎」
まず、ストレスの仕組みから簡単に説明しましょう。
ストレスを受けると脳の視床下部という所から副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンを分泌する。
そこから、同じく脳の下垂体前葉に働き、副腎皮質刺激ホルモンの分泌を促進します。
*つまり脳がストレスを感じると、副腎という所に影響して、ストレスを対処しようとする働きがホルモンの分泌によって行われるという事です。
ストレスに影響される「脳の3つの場所」とは?
1「海馬:かいば」
脳の側面にあり、記憶に関わる場所
詳細
場所:脳、大脳の側頭葉内側、側脳室下角底部に存在する。
特徴1:学習能力、記憶、情動行動に関わる
特徴2:ストレスに非常に弱く、長期的またはストレス負荷が強くある場合、神経細胞が萎縮する
2「偏桃体:へんとうたい」
脳の内側に在り不安や恐れに関係し、慢性的な腰痛など痛みにも関わる
詳細
場所:側頭葉の内側
特徴1:不安や恐れなどの感情の処理にあたる
3「視床下部:ししょうかぶ」
脳の一部で自律神経、ホルモンに関わる
三大欲求の食欲、性欲、睡眠欲にも関与
詳細
場所:脳底部
特徴:自律神経、ホルモンに関わる
特徴2:本能(食事、性、睡眠)に関与
特徴3:不安、怒り、恐れに影響される
・・・これら、脳がストレスを感じ、副腎に影響を与えるのです。
副腎
副腎とは、
特徴1:左右の腎臓の上にある小さな臓器、大きさ約5㎝程、重さ約5g程度
特徴2:生命維持に不可欠な役割を持つ
特徴3:副腎の表面を「皮質:ひしつ」、中心を「髄質:ずいしつ」それぞれホルモンの分泌に関与します。
働き
① 主に5種類のホルモンを分泌する=下垂体、甲状腺、肝臓などに関与
② ストレスを対処する
③ 免疫や炎症などの制御
④ 糖代謝の調節
⑤ 血圧を正常に保つ
副腎が疲れると
① 慢性的な疲労
② 睡眠障害:朝が起きられない
③ 感情の起伏が激しくなる
④ 記憶力や思考力の低下
⑤ 性欲の減退
ストレスに関係する「副腎皮質と、副腎髄質」について
皮質
副腎皮質ホルモンを出す。
具体的に言うと「ステロイドホルモン」という「コルチゾールとアルドステロンの2つのホルモン」を出します。
注目したいのが、コルチゾールです。
血液中にホルモンを放出する理由は、=ストレスから自分を守る為です
髄質
副腎の中心にある髄質
特徴1:生命維持に重要なホルモン
特徴2:カテコールアミンを分泌
エネルギーを出す為に放出されます。
*ストレスがかかると出てくる(いざという時の力)
*どのホルモンよりも早く作用する(他のホルモンはゆったり作用する)
これらから分かるように、腎「副腎」はストレッサ―(ストレスの原因)を対処すべく存在です。
とっても小さな臓器ではあるけれど、どのホルモンよりも、迅速に働き、苦労を一気に請け負う臓器なのです。
そう、副腎は、「ストレスホルモンを出す」と言っても、あらゆるストレスから身を守るために出しています。
しかし、ストレス対策に重要な「コルチゾール」を沢山出し過ぎると、病気を引き起こしてしまうのです。
副腎は、疲れさせてはいけないのです!
副腎が弱る事で起こる病気
例:クッシング症候群
原因
女性に多く、副腎や脳下垂体の腫瘍(副腎腺腫・下垂体腺腫)により発生する。
症状
顔のむくみ(満月用顔貌ムーンフェイス)、腹部の肥満(中心性肥満)、糖尿病、骨粗鬆症(圧迫骨折に注意)
検査
高脂血症、低カルシウム血症、耐糖能異常、CT検査で下垂体に腫瘍性病変が認められた場合
他の副腎の疾患には、
アジソン病、アルドステロン症、褐色細胞腫などがあります。
ここで、クッシング症候群を紹介したのは、女性に多いという事です。
ストレスは女性に最も影響しやすく、腎「副腎」に影響しやすいからです。
まとめ
ストレスにより副腎がコルチゾールを出し続けると、やがて副腎は弱り、コルチゾールを十分に分泌できなくなる、これにより、ストレス除去が行われず、ストレスが体に留まってあらゆる病気や怪我を誘発しやすくする一番の原因です。
ストレスについて
① ストレスに対する緊急反応は交感神経と副腎髄質が関与
② 長期的なストレスは副腎髄質からのコルチゾールが関与
③ 人体が行うストレス対処は、視床下部がコントロール
視床下部は自律神経の本部です。
自律神経の副交感神経により、ストレスをいかに鎮めていくかを調整されていくのです。
副腎のホルモンが出続ける原因は「不安と恐れ」にある
日常的にストレスに影響されているとHPA系が常に活性化した状態になり、体は常に身構えている状態になるのです。
私が長く経験していた陸上の短距離を例えて言いうと、「用意」の緊張状態が続き、身体は永久にスタートされないレースに備えているという、とても過酷な状態と思って下さい。
私も経験がありますが、レースのスタートがフライングなどで遅れるたびに集中力は乱れるし、あの緊張感は独特の物で、たった一回の10数秒で終わる100メートルのレースが、いざ試合となると、普段の練習で行う100メートルダッシュの連続10数本を走る以上の疲れが出るのです。
つまり、私たちの病気の原因の大半は、この慢性的ストレスの特に「不安・恐れ」過度な緊張感から出現すると強く言いたい。
副腎がストレスに関わり、さらに「恐れ」というものが最も原因となるのは氣・東洋医学の観点からするとさらに紐が解けてきます。
次項
第四章
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