京都の伝統工芸家の方達が、デモンストレーションにミュンヘンにきて下さいました。
残念ながら本日1日のみ。それも午後2時半から5時半頃まで。私は4時半頃から1時間程だけでしたが見ることができ、ラッキーでした。工芸家の方達はこの後フランクフルトへ行かれるそうです。
日本にいてもなかなかこういった素晴らしい伝統工芸を見ることはできないのではないのでしょうか。
そういった意味でも、今回は色々なものを一度に見ることができて大変面白かったです。
実際に見たものは以下のものです(もしかして、あと、カルタや竹製の矢もあったかもしれません。私は見れませんでした。)
鼓、金網(茶漉しなど)、瓦、截金、能面、独楽、和蝋燭、みずひき、つげ櫛、茶筒など
鼓は小鼓で、右肩の鎖骨に乗せて、掌を鼓のふちにあてた反動で、面を打つのだそうです。
実際に触らせて頂き、打たせてもらいました。山本周五郎の「鼓くらべ」を思い出します。
本物は面に皮がはってあるそうですが、今回はデモ用で、プラスチック製だったそうです。でも、
竹を割ったような、「ポン」という軽やかな音は出ていました。
「金網つじ」というお店が、銅線を使った、調理器具(茶漉しなど)を披露してくれました。ホームページが実に素晴らしいので、ここにリンクを貼っておきます。
http://www.kanaamitsuji.com/
職人の方が大のパン好きで、セラミックとこの伝統金網をコラボさせて、美味しいトーストが焼ける
手編みセラミック付焼き網を開発したそうです。
ドイツは生憎ガスではなく、専ら電気なのですが、それでも上手に焼けるそうですよ。
個人的には、「あくすくい」を是非購入したい、と思っています。
京瓦の「浅田製瓦工場」では、色々な瓦+置きものを創りだしています。
素敵なホームページですので、ここにリンクを貼っておきます。今年の干支のうさぎが何とも愛らしいです。実際に淵より飛び出ているので、今年は「飛躍」の年になること、間違いなし!
http://www.kyogawara.com/products/index.php?start_row=25
截金は、この展示会の中では一番緻密な技術を要するのではないでしょうか。
まず、竹製のナイフで、金箔をごく薄く切り、紐状にします。それを
筆で掬い、美しい幾何学模様に仕上げていきます。



今回のデモストレーションでは、分かりやすいように、紙の上に模様を作り上げて下さいました。
実際の作品は以下のような「帯留め」です。一つでき上がるのに、5日ほどかかるそうです。

ホームページがないのが残念です。インターネットで、この方、大塚華仙さんの作品をオンラインで購入できるサイトを見つけましたのでリンクを貼っておきます。
http://kyoto-chadougu.ocnk.net/product/459
和蝋燭の原料は植物のハゼです。九州で穫れるそうです。ハゼを5年間乾燥させて、蒸してからロウをとるのですが、19%程の割合だそうです。
乾燥に5年間とは、随分と手間のかかる工程なのですね。
蜜蝋と違って、植物製なので、すすで汚れることが少ないという特徴があるそうです。また多少の風では消えないそうです。
絵付けが素敵でした(残念ながら写真は撮れませんでした。)
最後に先日観た能舞台でお馴染みの「能面」です。


真新しいお面に、金網を使ってブラシで渋い色を能面にちらすことにより重厚さを加えるそうです。
いやはや、ドイツ人も大変関心があるようで、多くの方が足を運ばれました。
記念周年でなくても、是非またきて欲しい、そして今度は私たちにも体験させてもらえれば最高です。
感謝をこめて。