オートファージ誘導物質としてもグルコサミン | グルコサミン博士のブログ

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第8回グルコサミン研究会学術集会で、京都大学大学院生命科学研究科芦田先生は「オートファージ誘導物質としてのグルコサミン」をテーマにグルコサミンの新知見を発表しました。


オートファージ(Autophagy)とは自食作用や自己貪食という訳語が使われますが、要するに細胞が自己成分を分解する機能のことです。もっともはっきりしているオートファージの役割は、飢餓に陥った時の栄養確保です。外部栄養源、特にアミノ酸の枯渇時にはオートファージが顕著に更新します。自己成分の分解により、生存に必要なタンパク質を合成する材料やエネルギー源を確保するためのアミノ酸プール維持を図っていると考えられています。


近年、オートファージは単なる栄養飢餓に対する応答のみならず、細菌やウイルスの感染防御、抗原提示、癌の抑制、脂肪代謝などさまざまな生命現象に関わることが分かってきました。特に、オートファージを活性化することにより、パーキンソン病などの神経変性疾患ににおける異常タンパク質の蓄積を抑制し治療・予防できる可能性や、細胞内の老廃物を分解を促進し、アンチエイジング効果をもたらす可能性も示唆され、注目されています。


芦田先生の研究グループはグルコサミンにオートファージ誘導活性があることを発見しました。それも栄養飢餓とは異なるシグナル伝達経路によりオートファージを誘導することを明らかにしました。また、グルコサミンはモデル生物としての線虫において個体レベルでもオートファージを誘導しました。


2010年に、グルコサミンまたはコントロイチンを摂取すると、死亡率が17%低下するとの疫学調査が発表されたことを思い出されました。そのメカニズムのひとつとしてグルコサミンはオートファージを介して細胞の恒常性を維持し、抗老化に働いている可能性があります。