グルコサミンは加齢とともに関節の変形や運動障害を伴う変形性関節症の予防、治療に使われています。そのために、軟骨代謝に及ぼすグルコサミンの作用が研究されてきました。
一方、変形性関節症の発症、進行には軟骨下骨など骨代謝が関与し、進行期では骨吸収(骨破壊)も著しいことが知られています。順天堂大学五十嵐先生は「グルコサミン誘導体の骨芽細胞に及ぼす効果」をテーマに、軟骨代謝に密接に関連している骨代謝にグルコサミンの効果を発表しました。
さて、骨芽細胞はどのような細胞でしょうか?一言をいうと、骨芽細胞は骨の土台とも言うべき、骨をつくる仕事人の働きをするのが骨芽細胞です。骨芽細胞の基質が石灰化して初めて,私たちがイメージするいわゆる骨ができあがります。
五十嵐先生の研究では、マウス骨芽細胞培養株にグルコサミンを添加しますと、骨芽細胞分化に伴う石灰化能を亢進しましたことがわかりました。また、分化各期のマーカーを測定したところ、グルコサミンは骨芽細胞の中期~後期の分化過程を促進するとともに、破骨細胞分化を阻害する可能性も示唆されました。
つまり、グルコサミンは軟骨代謝だけではなく、骨代謝にもよい影響を与えるのかもしれません。