変形性膝関節症治療のさまざま問題点に注目し、黒澤教授は早くから運動療法に注目されました。
1991年にもSLR(straight legraising)運動の評価を行い、JOAスコアにおける改善効果のエビデンスを発表しました。その有効性エビデンス・ベース・メディスンでは抗炎症剤あるいはヒアルロン酸の関節内注射と同等であると明らかになりました。
いまでは、世界の変形性膝関節症の治療ガイドラインでも運動療法特にSLR療法は第1選択肢として提唱されました。
SLR運動とは下の図のような運動です。
足の中で最も重要な太ももの筋肉(大腿四頭筋)を強くする運動です。
運動を行う時は、以下の点に注意してください。
まず足を高く上げすぎない(高さは10cm以下)、膝は曲がらないように、最後に足を上げたところで5秒以上止める。この三つを注意すれば筋力アップ間違いなしです。この運動は20回を1セットとし、一日2回を行うこととしています。
運動療法以外に、肥満の減量、抗炎症剤(NSADIS)最小限に、ヒアルロン酸注射は有効かも、グルコサミンなどのサプリメント療法も提唱されています。
残念ながら、日本ではまだ膝関節症治療ガイドラインが作成だそうです。
