第83回日本整形外科学会学術総会で「変形性膝関節症に対するグルコサミンの効果」をテーマに慶応大学榎本先生の発表がありましたので、その要約を紹介します。
変形性膝関節症に対するグルコサミンの効果を検討する目的で、プラセボ錠を用いた2重盲検ランダム化比較試験を実施中である。1次評価項目はWOMACとPain VAS、2次評価項目はSF-8、EQ5D、血清MMP3とNTx、NSAIDsの頓服回数として。今回、その中間解析結果を報告された。本臨床試験により日本人の変形性関節症に対するグルコサミンの効果についてlevel1エビデンスを呈示する予定である。
以上に示した評価方法はすべて医薬品を開発段階でもよく使われる方法であり、日本をはじめ、世界各国でもよく用いられる信憑性の高い評価法である。
また、Evidence-based Medicineの観点からLevel1がevidenceの質が最もよくて、科学的根拠としてエキスパートの意見もエビデンスとして重視するが、バイアスの少ないランダム化試験の科学的根拠をより重視するのである。
国内最大の整形外科学術大会でもグルコサミンの発表ができたので喜ばしい。グルコサミン初期開発に携わっていた私はまさに驚きでもある。