それから さらに数ヶ月経過したと思われる。
ある日、一つの大きな黄色い気球が、ナイールの滝から、この白骨死体の異臭が漂う世界(クルーと女王が抱き合ってる世界へ降りてきた!
最新型の気球なので滝のような水にも負けないシールドが貼られていたそうな。
男は、ターバンをかぶり 商人風の白い服を着て 腰には小剣が巻かれていた!
時は、経過したが、果たして 伊達男クルーと女王ナイチングールは、生きているのだろうか?
男は あたりを異臭のする大地なので鼻をつまんで あたりを見回した。
すると
全然 干からびてない
むしろ 滝に飛び込む前のナイチングールとクルーの姿の石像が
あったので
驚いて思わず 腰の金貨袋を放り投げてしまった(無意識のうちのリアクション)
「なぁんだ このリアルな石像は、しかも女王と戦士らしき者が抱きついているっぺか?」
そう言って、男は、女王と戦士を引き離そうとしたが、不思議と離れない。
「珍しい石像だし、アズラルの城へ気球に乗せて持っていってやるっぺか」
そう男は、言って 全ての事件の企てと女王を追い込んだアズラルの城へ、女王と戦士の像を持ち運んだ行った。
ターバン男は アズラル三世や大臣などいる広間に
大きな棺に入れて
何人かの力に自信ありな商人達と その石像を運んだ。
アズラル三世は「なんだぁ?その棺は?」
ターバン男「ご覧下さい アズラル様。
この棺の中には すでに亡くなってるはずのクルーとナイチングールが入ってます。」
アズラルは顔が一気に青くなりながら こう言った。
「ありえん! いいから
早く そいつを開けろ。
私が真実を確かめてやる」
ははぁーー
ターバン男は鍵を開けて棺を開いた。
「そんな馬鹿なぁ 女王と戦士が石像になってるなんて…なぜ なんだ!」
と アズラルや大臣や兵士達が 驚きのあまり顔が真っ青から紫になる…。
「石像になってでも、ナイチングールと戦士クルーは、愛し合っているのかな?憎い愛だねぇ。
「そんな愛など、このアズラル様の鉄球で、粉微塵にしてやるわ」 アズラルは、大きく息を吸い込み 徹頭徹尾に何百発も狂ったように石像に鉄球を叩きつけた!
「ハァハァ~ どうして この石像は 砕けないんだぁあ」
アズラルは、混乱した。
城内の人々も混乱した。
その時 奇跡は起こった!
どこから吹いてくるのか
いきなり強風がシロ内に吹き荒ぶ。
「ええ〜い 邪魔をしおってーー」
見えない 風に向かって 今度は狂ったようにアズラルは鉄球を振り回す。
アズラルが振り回した鉄球が 何かに当たったようで
その何かは 竜巻のような姿になり
その竜巻から なんと
死んだはずのラルフレア少年が現れた。
「夢だろ?おい……?」
思わず後ずさるアズラルに向かって
ラルフレア少年は言った。
「僕は幽霊なんかじゃないよ。 風の精霊シルフによって滝に呑まれる前に 助けられたんだ。
そのあと 精霊界で 修行を積んでたんだよ」
「幽霊か幻なのかーー 俺を侮辱する気かぁ!」
アズラルは 鉄球をラルフレアに振り回すが 風のように
ひらりと 鉄球をかわし ラルフレアは余裕の表情でアズラルを見つめる。
「まずは死んでいった 兵士の分の痛みだ!」
ラルフレアは装備してる槍のような杖で アズラルの鉄球に向かって突きを飛ばし
見事にアズラルの鉄球は砕け散った。
あわわわわ……
「驚くのは まだ早い」
手から風の属性を持つ衝撃波で 大広間の壁まで 吹き飛ばされたアズラル。
ドーン!
リアル 壁ドンなのか?
壁に勢いよくぶつかり
それでも なお 立ち上がろうとするアズラル。
「もう お遊びは ここまでだ いでよ 風の精霊シルフよ。」
再び竜巻が発生し
竜巻の中から水の羽衣を装備した ロングヘアーの女性が現れた。
背中には天使のような翼が生えている。
目はエメラルドグリーンだ。
人間より身長は小さいようだ。
シルフは 手から無数の風の刃を作り出しアズラルを切り刻む。
そして シルフが思い切り息を吸って吐き出したら
アズラルは 遥か上空彼方へ飛ばされていった。
大広間にいた大臣達も その様子を見て怖くなり城から逃げ出した。
シルフは遅ればせながら ここで己を名乗った。
「私はシルフ。風の精霊です。
これは、天からの罰です。アズラルは
やってはならない罪を犯しましたね。
そして、戻りなさい 女王に戦士よ!
精霊の魔法で二人の石像は、元の姿になった。
「女王ーー クルー様〜」
ラルフレア少年は 二人を見て叫んだ。
「ラルフレア少年よ!そなたは 我らの 過去、そして今天に引き上げられていく様子を目の当たりにしてますね。
どうか 今後も あなたが
新たな世代に この伝説を語っていってください。
お願いします。」
神々しい表情でナイチングールは天に引き上げられつつラルフレアを見つめた。
「ラルフレア少年よ!風の精霊の術も身につけて そなたは もはや大賢者だ。
今後 この世界に何かあっても そなたが
この世界を守れ!!
」
僕は 僕なんか そんな大役
ほんとに 務まるんでしょうか??
大丈夫
そなたなら大丈夫
未来に語り継げよ
この物語……
だんだん二人の声は聞こえなくなり
二人は、天へ引き上げられていった!
シルフ「さあ、私達の世界を あなたに特別な存在なので 見せてあげたけど
これからは もう見ることはできない。
私達から学んだ 術とか 大切にして 新たな平和な世の中を あなたが率先して作ってね」
しばらく人間界でなく精霊界で一緒に暮らしたシルフも消えてしまった。
正確には ラルフレア少年の目から精霊の姿が見えなくなったと言って良いだろうか
それから時は20年程経過した。
謎の男は本の後半部分を読み終え
三人の少年達を見つめた。
to be continue??
THE END
