クルーというエリート兵士だが
細い目だが、奥二重で長い目で男らしく、鼻や口も 小さく 顔も小さく バランスも とれていた。
肩までの銀髪シャギーが似合っていた。
「女王様、出陣なさるんですね。俺は、たとえ死のうとも あなたを守り抜いてみせます。」
とクルーは女王の前に ひざまずいた。
「あなたは いつも私の事を心配してくれて ますが、私の事より 自分の事を心配した方が良いですよ」 と首を傾けながら女王は、クルーに言った!
(とても叶わぬ恋だが、女王を愛してしまった! 俺の命にかえても女王を守ってみせる!)とクルーは 心内で叫んだ。やがて 日は陰ってきて夕刻と なった!
アズラルの軍が攻めてきた。弓矢に火を放って城下は、火の海となった!
ナイチングールは、真っ先に 勝負を挑むのではなく、傷ついた城下の人の事が気になり、袋に入った薬草を使い まだ生きてる人々の傷を治療させてゆくのだった。
ラルフレア少年が 持ち前の身軽さを利用して ロザリオの各地で採取してきた薬草をナイチングールに手渡していた。
「女王様、 これだけ 薬草とってきたけど 足りるでしょうか?」
「ラルフレア、バケツいっぱい ラベンダーにセージに ドクダミに 薬草をとってきてくれたのね。
嬉しい。
ありがとう。
これを調合して傷ついた皆にわけなくては!」
ナイチングールは 独自の器と すり鉢を 取り出し さっそく手際よく 薬草を作り始めた。
その間に、先鞭を切ってクルーや兵士達がアズラルの軍に立ち向かう。
だが、アズラルの軍は、1000 ロザリオは250! 圧倒的に数で押され ロザリオ軍は、みるみるうちに減退していった。
女王も、女将軍として果敢に戦ったが 後ろから アズラルの兵士に斬られ そのまま倒れそうになった時にクルーが 後ろから駆けつけて 女王を抱いた。
「女王様!頭の後ろから背中にかけて大きな刃の傷が入ってます ここは ひとまず隠れて休んでください。」
とクルーは女王を抱いたまま言った!「
「ありがとう。クルー でも私は最後まで戦うわ」そう言って、 クルーの肩を借りて、ゆっくり立ち上がった女王!
彼女は斬られた時から耳も あまり聴こえなくなり 目も少ししか見えなくなってしまっていた。
「フハハハハ 見つけたぞ ナイチングーール 」
と馬に乗った鉄の鎧を装備して鉄球を振り回すアズラルがいた! アズラルは、黒長髪で 筋肉質で濃い顔だ!
アズラルは、「フン! 」と言って女王に向かって鉄球を振り回したが 「危ない」と言い女王を 弾き飛ばし クルーが右肩から思いっきり アズラルの鉄球をうけた。
「女王様、クルー様が大変だぁ 早く二人を避難させろ~」と 上級兵士が来て、アズラルと戦った!
その間に下級兵士達は、女王と右肩から右腕を負傷したクルーを安全な所へ避難させた。数時間後、アズラルの軍は、引き上げた。
「フハハハハ また来るぜ!そん時には、全ての城の者達と女王の命を頂くぜ…フハハハ 」そう言いながら、アズラルは、高笑いしながら帰って行く!
残る兵士は、クルーを含め 20…! ナイチングールは、一つの考えが浮かんだ。(どうせ 近いうちに皆 死ぬなら、新しい地へ…あの滝の向こうに…新しい地が あるかもしれない)
女王は、ロザリオ最北端ナイールの滝、落差80mで大きな滝壺があるが、そこへ兵士を集めて新しい旅立ちをしたいので 賢者イリアスという黒のローブに白髪の老人を呼び寄せた。
「あの滝の下の世界へ私達は逃げたいのですが… 上手く死者を出さずに 滝の下の世界に行くには どうすれば良いんでしょうか?」と女王は、心配そうに言った!
「滝に飛び込む 勇気ある者は、皆 レザーマントをつけて飛び込みなさい。さすれば決して滝に呑まれて死ぬ事はないでしょう。」
イリアスは威厳ある口調で答えた。
城の女 子供 老人は、城下に隠れ 女王と勇気ある兵士10人は、女王と共に滝に飛び込む決意をした。
城の女、子供はイリアスが かつて賢者として魔物と戦った技で敵から守るというので 皆 イリアスの方に付いて行くはずだった。
しかし ラルフレア少年は こう言った。
「僕は おじのアズラル三世の あの変貌ぶりには ブチキレました。 次に おじと対峙するときは 容赦なく奴をぶっ殺すでしょう。
刺し違えても」
「仕方ないのう アズラル二世とはワシも 世話になっておるが三世は 全く別人じゃ。 敵でしかないわい、
平和のため 刺し違えても文句はない」
「いや、僕は 奴をぶっ殺したくない。 僕の手で。
なんか
直感的に 女王と 共に滝に飛び込めと 内なる声が聞こえるんだ。」
ラルフレアの不思議な発言に賢者イリアスやナイチングールも 首を傾げながら同意して
滝の下の世界にラルフレア少年も付いていくことになった。
そしてナイチングールは 兵士たちに 女とは思えないような野太い声で叫んだ。
「勇気ある者達よ!今こそ アズラルから逃げるため しかし、新しい滝の地の土地で成功を治めるためナイールの滝へ入るぞ! 私に続け~」
女王は、号令を出し兵士達は、全員 普通なら確実に滝に呑まれて死ぬ所を賢者の教えどうり マントを着て滝へ飛び込んだら、兵士10人のうち9人は無事 滝の下の世界へ行けた。
しかし ひとり 滝の下には 行けてない 「ラルフレア~!」 兵士達は、下の世界へ来た時、兵士ラルフレアの名を叫んだが 彼はレザーマントを装着し忘れて滝に呑まれて死んでしまったのか!?
いくら時間が経過してもラルフレア は
滝の下の世界に現れないようだ。
兵士たちは まだ若くしてラルフレアは滝に呑まれて亡くなったと思い
仮の墓石を建てるのであった。
下の土地は、高い崖と湖に囲まれ、東西南北 2Kmくらいしか移動できない。
しかも人々もいないし 食糧もない。
日が経つにつれ、兵士達は、混乱し始めて 同士討ちを始めた。
何度も女王の命も狙われたが、右半身 使えないクルーが、体を張って、女王を 助けた。
兵士と兵士は、殺し合い 殺された 兵士は、焼かれて他の兵士に喰われた!
その頃、ナイチングールは、盲目の女王となり聴覚も極端に悪くなり、声もかすれて 上手く 喋れなくなっていた。
しかし、いつもクルーが女王を守っていた。
「女王様、今 兵士達は、お互い殺し合って生きていますが、俺は、絶対に死んだ兵士の肉を喰らいません。 ましてや、あなたを殺して あなたの肉を喰らおうとは、微塵も考えてはいません。お互い 水だけで、ここで命をまっとうしましょう。 」
「ありがとう クルー もし、ここから生きて脱出出来れば、私と結婚してくれないかしら?」
「はい! 喜んで」
二人は、手を取り合った!それどころか、傷ついた兵士を呼んで、女王は、薬草をブレンドして飲ませたり、手当てをしてやった!
さらに、一週間が経過し、兵士達の声も聞こえなくなった! 「俺達 殺されずにすんだのかなあ?」
「えぇ でも私は、もはや動く事もできません。」
「諦めちゃ駄目だ!生きろ!ナイチングール女王!必ず 上の世界から助けが来る!」
クルーは、熱烈に女王を励ました。
しかし、時は残酷なまで経過し1ヶ月が過ぎた。 辺りは、兵士達の白骨死体の亡骸と異臭で満ちていた!
「女王様 まだ生きてらっしゃいますか? 俺は、死ぬまで君を放さない。」
クルーは、抱きついたまま ナイチングーールに喋りかけた。 「私も、上の世界から救助が来るまで死にません。あなたと結婚したい…。」
さらに時は、経過した… ……。


