中国昔話リー伝説「息子の旅立ち〜修行編」 | 全国No. 1短編小説家ー中国地方の観光&グルメレポ

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るるぶとかタウン情報おかやま、winkなどに載ってるスポットばかりアップしてます。メディア記載の場所に実体験したレポかな(笑)


「うぬ! 」

再会のリーの挨拶に 案外そっけない竜仙人の返事。


「それよりリーよ 今のは 危うかったのう! 撃たれて死ぬとこだったぞよ。

もし 偶然 ワシが、ここを通りがかっていなければ…」

リーは その時 なぜに竜仙人が そこを通っていたのか知る由もなかった。

むしろ なぜですか?とも 感動のあまり聞くこともしなかった。


「ワシが この会社の悪事を知り ひとりで 滅ぼしに来たが まさか リー と決闘してる輩が その会社の悪人達だったなんて! いやはや 世の中 偶然にできすぎた話が多いのう わーはっはっは」



「竜仙人先生が いなければ 私は やられていました!」

「そうかも しれんかったのう まぁ ワシは 忙しいので これで失礼する」

「あれ?もう行かれるのですか?家でゆっくり お茶でも飲みながら 語りましょう。」

「いや、ちょっと用事があってな またつもる話もあるが今度じゃ」


こうして 竜仙人は また疾風のごとく 消えた 

リーは 娘や息子と コミュニケーションをとるため 

日課として カンフーの時間を 作った 

「ヤン~ あなたは いつまでたっても カンフー上達しないわね」レンは、ヤンのカンフーの動きを見て ダメ出しした。 

「こら~っ ヤン あんた何回 言ったら (朱雀)の動きを覚えるの? あんたの拳は まるで ネズミじゃないか」

ランも ヤンをせめる! 

毎日のように ヤンは、姉達にダメ出しされた。

ヤンは 姉達を 見返して 村一番 いや あの竜仙人より強くなりたいと言い出し あの有名な武道寺鳳林寺へ 一人 修行のために 出ていった! 


📩「僕は 強くなりたい!強くなって竜仙人を超えて 中国一の武術家になるんだ。だから 中国の鳳林寺に修行に行くね。

みんな 心配かけてごめんね。

僕は 本当に納得いくまでに 成長できたら 父上達の元に帰るから

勝手なこと言ってごめんなさい

ヤン 」


ヤンの手紙を読みながら

「ヤン まで 寂しくなったなあ」

リーは つぶやいた。長髪で腰まで髪があり 12歳とは思えぬ大人びた姿のランは 「どうせ ヤンのやつ修行に耐えられず すぐ帰ってくるさ」

と軽くあしらった! お団子頭で男の子みたいな姿のレンは、「ヤンのやつ強くなってきてたのに ウチ きつく言い過ぎたわ」

と 半泣きの顔になった! 

そして 

いくつもの夜を超えた ある日の鳳林寺での出来事!


季節は すっかり寒くなり 朝晩は氷点下まで気温が下がる日も時にあったようだ


ヤンは数ヶ月前から、鳳林寺で 修行を積んでいた。


鳳林寺 イメージ画像


鳳林寺修行風景イメージ画像



ヤンは他の修行僧以上に厳しい修行をさせられた。 「これって やりすぎじゃないでしょうか 師範代」

「ヤンには 特別 痛い灸をすえてやる 

ヤン スクワット千回 腹筋500 腕立て伏せ500 を五時間以内に こなせ 

できねば ムチで 貴様をこらしめる」

丸坊主の2mくらいある 細目の師範代は ヤンに 毎日のように厳しい メニューを与えていた。 

月日は 経過し 冬も寒さが厳しさを 増してきた! 

「オイ ヤン 雪の中 寺の中庭の凍りついた池で座禅を組んでこい」

今度は、師範代ではなく兄弟子からの あきらかな イジメだ!ヤンは 修行だ 強くなれると思い 兄弟子や 師範代の命令には 全て従った 

心が折れそうになり 何度 鳳林寺から逃げだそうとしたことか 

しかし 竜仙人を超えて 最強の男になるという夢のために 必死で 修行や イジメに耐えた! しかし 「さ 寒すぎる 死んでしまうのでは ないか ここで座禅組んでいたら 池 に 落ちるかも 」この日ばかりは ヤンは 誰も見てない池から出て あたりを キョロキョロして 夜逃げを決意する! 


外門の 裏の囲いを とびこえたら 

逃げれそうな予感がする。


 ヤンは 走って 囲いの方へ行く。

ようやく ここから脱出できる…

強くなることは確かに夢だが このままでは 死んでしまう

とりあえず脱出せねば…

と 考えてたヤン。


 そう考えてた矢先に猛スピードで 大きな影が近づいて 後ろから ヤンを つかまえ 片手で ヤンを 持ち上げる! 

「痛ててて」 



「捕まえたぞヤン 。夜逃げとは いい度胸しているなあ 本来なら 重い罰を与えてやりたいが 面白い話をしてやる。」

後ろから片手で ヤンの首をつかんだまま 師範代が 語り出した! 


「俺は、ホンマランの弟 ガリュウだ!お前の父が我が弟 を殺したという情報が 入ってきた時 リーを殺そうと思っていたが リーの息子であるヤン! 

貴様が この寺に修行に くるとは 飛んで火にいる夏の虫とは このことだな」


「じゃあ いっそのこと とうちゃんに この事を伝えなきゃ」

ヤンは ガリュウの手をほどき 力強く言った! 

「ムダだ これからもお前を しごきに、しごく 逃げられんぜ ワシらからは」

一方 その頃 

リーは、学校の先生になっていたが 

浮気癖が 激しく 学校に 授業中にリーと関わった女が 何回も乗りこんできたり、リー自身 発作等の病気もあり 授業を休みがちになり 

真冬の2月半ば リーは 学校先生を クビになる。 

ダメオヤジに 愛想尽かした リーの娘達も不良になり 

家に帰らない日々 

夜遊びで 家に帰るのが 朝帰り だとか そんな日々が続いた リーは、一人 寂しく一枚の大きな家族写真を眺めて いた! 

「チェンミン ヤン レン ラン… この頃は、家族全員 仲良くて 楽しかったなあ。 家族の絆ってこんなに もろいのかな?」と思っていた矢先 レンが いきなり リーのそばにきて 家族写真を四方八方から やぶった! 

「 やめろ レン」

「ふん~だ もうこの家 出ていってやる」レンもランもヤンも 家に帰ってこない ……

そして いくつもの夜を超えて

リーにとっては寂しい春 が やってきた。

春になるまで リーは 精神修行に励んだ。

二度と女遊びは しない またチャンミンが戻ってくるかもしれないので 誰にも 惑わされない

そう念じながら座禅を繰り返した。

有言実行!

リーの 夜遊びや 女の人をナンパすることもいっさいなくなった。

そして 春が来た。

リーの嵐や雷のような心とは 裏腹に暖かい日差しの中 

リーの村には 黄色のじゅうたんのように 菜の花が 美しく咲き誇り また リーの家のまわりには 桜が満開の季節となっていた。 


リーは 毎年 チャンミンの 胡弓(中国の民族楽器)を 聴きながら 春の夜桜を 

中国酒で 月を眺めながら くつろぐのが 好きだったが 今年は、本当に一人で しかも いつも以上に苦しい病状で 一人のリー 

四月も終わり 若葉繁る 緑香る 風の季節となる頃 

リーは 仕事が終わって帰路の途中に過呼吸になり

猛烈な吐き気と心臓の締め付けられるような痛みに襲われた。

「や、ヤバイ  このままでは 死ぬかも…」


夢か幻か リーの 

目の前に いまにも 衣が はたけそうなくらいの着物を着た 二十歳にも満たない 細長い奥二重に濃い化粧 中国の夜の店にいるような髪型と美しい飾りをした女が リーの 倒れた船着場に 現れた。

謎の女「だ、大丈夫ですか!??

遠くから見ていたら めっちゃ具合悪そうだったんで ダッシュで来ました  うわっ 死なないでくださいね」


リー「女…

無駄 無駄 今のオレに 女は必要ない 昔のオレと違う 消えてくれ 若え ねーちゃん オレは約束を守る」


女「何言ってるんですか!約束とか それより うちに来てください。 ウチは 医者です。 」


そう言って はたけそうな着物から 医学書を 出した女。

リー「わざとらしい オレは 誘惑に乗らんぞ」


女「ほっとけません ウチ あなたを運びます。」

女なのに どこに力があるのだろうか?

リーを しかめっ面で 担ぎ上げ おぶって家まで運んでいるようだ。

リー「おい  やめろ 姉ちゃん  オレ 少し休めば治るから」

女「とか なんとか 言って 心臓の鼓動 早くないですか?まあ ちょっと家で 薬飲ませたら あなたは すぐに追っ払いますけどね(笑)」


リー「かたじけない」

女「ウチの家 すぐ そこです。 ほれっ」

女が指差すと 確かに 立派な門構えの奥の方になかなか立派な 家があった。





続く