塾業界を〜ぶっこわーす♡
漫画「キングダム」より

さて、今回の記事は中学受験への心構え編の第二弾です。中学受験を検討中だったり、行き詰まっていたり、撤退を考えていたりするご家庭の一助となればいいなと思って書いています。おつきあいください。


塾業界を〜ぶっこわーす♡

 
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しかし、昨今の中学受験ブームはいささか行き過ぎていると感じます。本来、中学受験は「向いている家庭」「向いている子供」がはっきりとしている競技です。それを中学受験をガンガン煽って「中学受験をしないと子供の将来に不安が残る」という風潮を作っている中学受験塾のやり方にも辟易としています。

特に塾に煽らられて家庭や子供の特性を考慮せずに中学受験に踏み切るご家庭は存外に多く、私はこちらの子供の方が心配でなりません。


  中学受験は合格しなければ意味がない

ああ、もちろん第一志望校に という意味ではありませんよ。

二月の勝者より
中学受験は第一志望に7割が受からないと言われる受験ですから、「絶対に第一志望に合格する」というスタンスは危険なんです。もちろんお子さんはその気で取り組むことになりますが、ご家庭としてこのスタンスは危険です。ちなみに名門校と言われる学校に合格できるのは1割未満ですから、大学受験よりシビアな戦いと言われています。ですから保護者の方が自分の大学受験の経験を持ち出して「このレベル以下の学校は受けない」などというのは愚の骨頂です。




通わなくてもいいんです。ですが少なくともお子さんに一つは合格校を取らせてあげるように配慮してあげてください。全落ちの末に地元の公立中に進学することになり、勉強嫌いに陥り、高校受験の頃には利発だった小学生時代の様子は見る影もないという生徒は何人もいました。所詮、塾講師はアドバイザーなので決定権はありません。ご家庭の判断を覆せずに全落ち受験プランを見ているしかなかったことは、20年を越える塾講師人生の中で何度もありました。

成績が伸び悩んでも、不合格が続いても
絶対に1校は合格校を取らせる
という覚悟をもって中学受験に臨んで頂きたいと切に願います。

  セルフエスティームという考え方


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うちはダメ元で中学受験をさせるので、余計なお世話ですけど。受かってもいかないようなところに合格しても受験料の無駄じゃないですか。


この手の保護者の方は毎年必ずいますね。まあ、前述の通り、塾講師は所詮はアドバイザーなので、この考え方を持っている保護者を説得することは難しいですね。最終的には「では、ご家庭のご判断のままに」という格好で受験に突入してしまうことが多いです。


ただ、社会学、心理学的な観点で言うと我々は「セルフエスティーム」という感覚を持っており、この感覚が自己の行動決定に深く影響を与えます。このセルフエスティームとは「自分自身が持つ、周囲から扱われるべきと考えている自分自身のイメージ」です。

これが高いと幸福感が高まり、努力しようという気概や、もっと頑張ってみようという意欲、自分ならやれるという自信が高まり、ポジティブな行動を取りやづくなり、その結果、周囲がポジティブに扱うので、さらにセルフエスティームが高まるという好循環を生み出します。

有能な人が努力家であることが多かったり、容姿がいい人が社交的であったりするのもこの好循環の産物だそうです。そこまでイケメンでないのに、イケメン風に振る舞った結果、周囲からイケメン扱いされてモテるなんてのがわかりやすいでしょうか。


反対にこれが低いと幸福感は低まり、どうせ自分には無理、何をやっても無駄、世界は自分とは無関係といったネガティブな行動を取りやすくなり、ネガティブな行動や発言が増えて、周囲からもネガティブな扱いを受けて、さらにセルフエスティームが低下するという悪循環に入り、引きこもりに陥るということに繋がります。就職活動に失敗したことでネガティブスパイラルに入り、50代で未だ引きこもりという就職氷河期世代なんかがこの例でしょうか。


説明が長くなりましたが、小学生というのは心も成長中で未熟なんです。そんな小学生に3〜4年間、1万時間近く勉強をさせて、一つも合格校がないという状況でセルフエスティームが低下しないはずがないと思います。


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ウチの子はそんなことで落ち込むような弱い子ではありません。ウチは大丈夫です。

こういう親もいっぱいいました。それはお母さんが、お父さんがそう扱うから、そういう反応をしているだけではないでしょうか。

人知れずセルフエスティームが低下していき、気がつけば引きこもりになっていたというケースもあるんですよ。