他にすることはないのですか
ゲーム「三國志」から


今回の話は中学受験を検討中のご家庭や行き詰まりを感じているご家庭、撤退を迷っているご家庭に参考になればいいなと思って書いています。おつきあいください。

 
サムネイル

  受験前からある程度の結果は見えている

入塾前の面談時点で、ベテラン講師であれば「ああ、このご家庭は良い結果になりそうだな」とかあるいはその逆も、ある程度見えてしまうんです。まあ、上手くいかなそう家庭には、改善できるようやんわりとアドバイスはするんですけどね。「お宅は失敗するだけだから止めときな」とはなかなか言えないんですよね。私は中学受験に携わっている身ですが「中学受験なんてやらないで済むならやらなくていい」という考えです。それだけ、家庭の経済的コスト、時間的コスト、精神的コストが取られる重たいイベントなんです。だから「中学受験以外にすることがあるなら、そっちを優先したほうがいい」と思います。



  なぜ、受験前に結果が見えるのか

一つは家庭としての理念というか、ものの考え方やものごとの捉え方の傾向というもので、ある程度の結果が推測できてしまいます。ものの考え方や捉え方の傾向は、その人や集団の性質を決定づけています。その性質に基づいてこれまで判断をしていて、それが習慣となります。習慣と受験は密接に関係するので、10分程度でも面談して感じたものは馬鹿にできません。


上手くいく家庭の三つの性質は


1、主体的に考える
2、目的から逆算する
3、優先順位を上手くつける


中学受験をするしないはご家庭の判断ですよね。

しかし「四谷大塚ってなんですか」程度の情報収集で入塾してくるご家庭が結構いらっしゃいます。

主体的な意思決定をするためにはある程度の情報収集は不可欠なはずなのにです。今はネットにいくらでも情報が転がっているのにな~と思います。


こういうご家庭に「どうして中学受験を?」と聞くと、たいていが子供がやりたいと言ったから、とか、周りがみんな中学受験をするから、といった子供や他人発信の理由を述べます。


家庭の様々なリソースを持っていかれる中学受験で「子供の判断で」いきなり入塾を決めるのは家庭として主体的ではないように思います。周りが中学受験をするからといった理由が主体的でないのは言うまでもないですね。


中学受験を意思決定する際に主体的に情報収集をしないので、目的が「中学受験のために塾に通う」ことになってしまい、後は塾の言うなりです。本来達成したい目的が曖昧なままなので逆算した行動ができなくなってしまいます。逆算した行動を設定できないので、一つ一つの行動に優先順位もつけようがありません。





結果として塾の言うままに全部のことをやろうとしてお子様に多大な負荷がかかり、過負荷が故に子供は能力が発揮できず…というケースにつながってしまいます。ベテラン講師はこういうデータを多く見ているので直感的に「上手くいきそうな家庭」とそうでない家庭を推測できてしまうわけです。


塾は学校ではありません。故に家庭は情報の取捨選択を主体的に行わねば、パンクします。特に集団指導型の中学受験塾は「多くの家庭、多くの子供」に当てはまることを次々に提案してきます。塾は商売ですからね。

生徒一人一人に合わせた、きめ細かい提案やアドバイスは講師側にとって「やってもやらなくても」評価は変わりません。ですから「面倒だからやらない」という人も多いのです。