【超重要‼️】神保哲生✖️郷原信郎〜「石破政権の総括」と「高市政権の“危うさ”」今井尚哉の存在 | ☆Dancing the Dream ☆

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今井尚哉は、安倍政権の首相秘書官(政務担当)や首相補佐官(政策企画総括担当)を歴任した経産省出身の官僚で、政権の「影の総理」とも称された最側近。

 

ジャーナリストの神保哲生さんによると、その今井尚哉が、高市政権の内閣官房参与となり、大手メディアに対し「アメとムチ」を使い分け、異様なメディアコントロールを行なっているとのこと。

 

今井尚哉は、中央公論2025年3月号にて、

「公務員にとってのエクスタシーは、自分が世の中を動かしているという実感。官僚の喜びは新しい社会のルールを作ること、つまり立法。高齢化が進行するなか、消費税増税は絶対に必要。私の最大の仕事は、反大蔵省軍団との対決でした。具体的には高橋洋一氏(消費税廃止論者)に、安倍さんが引きずられないないようにする。それが私の役目でした。菅官房長官には「増税して選挙に勝てるか」と何度も怒られましたが、安倍さんが高橋洋一氏同様の考えであれば、私ではなく菅さんに乗ったはずです。私の行動は、高橋洋一氏を遠ざける、ある種の反政府行為でした。」と述べている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/今井尚哉#cite_note-33

 

 

『官邸官僚  〜安倍一強を支えた側近政治の罪』

2019/5/31  森 功  (著)

 

森友・加計学園問題に象徴される一連の官僚の不祥事は、官邸の指示の結果なのか忖度の結果なのか。そしてなぜ、安倍政権は数々の不祥事を起こしても磐石でいられるのか。その二つの謎を解くカギが、これまでの政権にはいなかった「官邸官僚」の存在である。首相の分身といわれる今井尚哉首相秘書官、菅官房長官が絶大な信頼を置く和泉洋人首相補佐官、内閣人事局長を務める元警察官僚の杉田和博官房副長官……。出身省庁でトップになれなかった役人が官邸の威光を背景に霞が関を牛耳る異様な実態と不透明な行政の闇を抉り出す。

第一章 総理を振り付ける「首席秘書官」
第二章 影の総理の影「首相補佐官」
第三章 政権の守護神「警察官僚」
第四章 破壊された日本の頭脳「財務官僚」
第五章 「文科省」次官候補の裏口入学事件
第六章 封印された「地検特捜」
第七章 霞が関を蹂躙する「内閣人事局」
第八章 官邸外交で蚊帳の外の「外務省」
第九章 官邸に潜む落とし穴

 

【「石破政権の総括」と「高市政権の“危うさ”」について、ジャーナリスト・神保哲生氏と語る】郷原信郎の「日本の権力を斬る!」#465 2025/11/01

 

石破政権は、「政権交代」だった‼️

 

3:05〜

 

神保さん:

石破さんとは、結構、古い付き合いで、3 回目の総裁選ぐらいからずっとよく取材してるのかな。

電話でもよく話しますし、石破さんがボヤキをしたい時になんか電話かかってくるみたいな、そんな関係ではあるんですけれども。あくまで取材者としての立場で関わってきたんですね。 

 

それから言うと、石破政権の発足の時っていうのは、どういう場面だったかっていうのは、結局、これは、ちょっと大きな話、長い話になっちゃうんですけど。

 

やっぱり、自民党の中には明確に「2つの流れ」がある。

自民党って、1つの党になってるように見えるけど。なんて言っても、「自由民主党」で、「自由党」と「日本民主党」。つまり、”吉田茂さん”と”鳩山一郎さん”の流れを込み組む 「2 つの流れ」があって。

それがかつては派閥ではっきりどっちかが決まってたんですよね。

でも派閥がなくなって、ちょっと分かりなくなってますけど。なくなったと言っても、それはもう名ばかりなので。実際は、どの派閥だったらどっち方だっていうのは、結構はっきりしてるわけですよね。

 

で、安倍さんのね、政権、あるいはその前の遡れば、森さんからずっと、いわゆる「清和会」という 自民党の中においては「日本民主党」の流れを組む自民党内では実は、”傍流”と言ってもいい、保守本流って言い方を宏池会とかね、あるいは会の方がするのに対して、”傍流”と言ってもいい人たちが事実上自民党の主導権を取って。

それで、自民党を「日本民主党」という流れというのは…、元々「自由党」との一番大きな違いは憲法改正とか、いわゆる非常にタカ派路線をはっきりと歩むっていうことを主張してた人たちで。

 

で、「自由党」は、吉田茂、その後のですね、「宏池会」につながるんですね。あの池田勇人なんかにもつがる、”経済重視で軽武装で”っていうようなのが、ハト派、タカ派なわけですよね。

大きく言ってね。

 

それが、森政権から小泉政権、それからちょっと、いくつか短いあって民主党政権があって、安倍政権につがるまでの間に、事実上、自民党の主導権が、旧「日本民主党」側に行っていて、「清和会」に行っていて。

そこの中で、自民党というのはかなり今までの自民党の伝統的な流れからすると、1 つはやはり、<右の方にかなり引っ張られた>っていうことが 1 つありますね。

で、それは自民党が引っ張られると同時に指示基盤もそっちの方に移ってたと。

 

同時に、小泉政権から特に顕著なんですけど、これは早稲田大学の橋本健二先生のカテゴリー分けからすると、いわゆる、<新自由主義右翼>って言い方を先生はするんだけど。

要するに、「新自由主義」というものと「日本民主党的な路線」が合体しちゃったのが、小泉政権や倍政権だったっていう見方なんですよね。

 

その路線で行ったことに対して、元々、伝統保守とやれる人たちが…、いわゆる保守本流っていう風に言ったらいいと思うんですけど、その人たちは、色々とやっぱり違和感を覚えながら、やっぱり選挙に勝たなきゃいけないし、人気のある総理が小泉さんとか安倍さんとかっていうことで、仕方なくって言い方がいいかわからないですけど…それに、従ってはいたんだけど、ずっと違和感を覚えていた。

 

で、 岸田政権になるなった時に「宏池会政権」ってすごい久しぶりなんですよね。

だけどあの時は政権が発足した段階で、まだ安倍さんがご存命だったので、半分、傀儡政権的なところがあって岸田k政権は。申し訳ないけど。

まだ「主導権が移った」っていう風になってなかったんだけど。

その途中で安倍さんが不幸にもあんような形でお亡くなりになって。

石破政権っていうのは、実はそういう意味では、<主導権が 旧「自由党」側に移った最初の政権>だったっていうことになるわけなんですよ。

 

そこで、逆に言うと、要するに僕から見ると、「政権交代」なんですね。これはね。

同じ自民党でもね。

逆側の方が力持ってて、あらゆる制度がそっちに行ってたのに、そこから巻き返すっていうのは大変なポリティカルキャピタルを要する作業で。

 

しかも、後で出ると思いますけど、石破さんは、あんまり手勢もないし、手足もいないし。仲間もあんまりいないし、しかも党内基盤も脆弱だったから。 

もうそのチャレンジっていうのは、本当にもう、もう、ほとんど不可能なドンキホーテ的な状態。ドンキホーテって言いすぎかもしれないけど、そういう状態だったと思います。

 

だからまず、石破政権の形というのは、《彼らが考える正常な状態に自民党を戻す》イコール《日本の政治を戻す》っていうことをすごい意識してた。

石破さん自身も意識してたし、それを意識している人たちが政権の中枢にいて、特に、石破さんの側近と言われるような、岩屋さんとか、中谷さんとか、あと村上水軍の村上さんとかですね。

やはりすごくそういう意識をもっていて、政権を形成していたんだけども。

形という意味では、そういうふうにやっていこうとしたんだけども、一つは、あまりにも「多勢に無勢だった」。

それから、あまりにも新自由主義右翼的な時代が長かったので、そんな1年で、なにか構造を変える事はできなくて。はっきり言って、路線転換というところには程遠いところまでしか行かなかったと思います。

だけど、部分、部分で、その片鱗を見せたな!と。

でも構造を変えるっていうのは、やっぱり20年に渡ってできてきた自民党のある意味では路線転換なわけですよね。それは、本当に言葉は厳しいけど、何にもできなかったのかなというふうに私は思いました。

 

郷原さん:

私は石破さんともね、色々話をする機会があって。

少なくとも安倍政権までの自民党とは相当大きく違うものを目指していく政権になるだろうと思ったわけですよ。

 

神保さん:

目指しましたね!目指しました!

 

郷原さん:

だからそういう石破政権になったっていう時に、

高市氏との決戦投票でどうなるか?っていうのが、石破さんが勝った! 

この一瞬でこんなに大きく変わるのかな政治ったと思ったんですよ。その時は。

意外と変わる時は変わるんだな、権力ってのはこういう風に変わる時は一気に変わるんのか!

と思ったぐらいなんですけど。

実はそんなに簡単なものじゃなかったということだと思うんですね。

それが最初に現れたのが、石破さんが総裁選の時からあれだけ言ってた「まずしっかり予算委員会で議論をする」と。「そこで野党ともどういう風に政策が違うのか、どこが対立しているのかってことを明確にした上で、解散総選挙、国民の審判を仰ぐ」と、あれだけ言ってたのに。

 

神保さん:

最初からもうそうになっちゃいましたね。

 

郷原さん:

そのまま散選挙に突入しちゃったじゃないですか。ほとんど。 

いや、あそこから始まってると思うんですね。

 

神保さん:

全部あそこからなんだけど、でも、あれが石破政権のその後を、ある種暗示してたと思います。

 

 

 

「官邸」には '官邸官僚' がいて、

「自民党総裁室」には ’自民党官僚’ いる…

 

10:00〜

神保さん:

つまりね、あれはどういう状態だったか。

私、かなり密にそこは取材したんですけどね。 

石破さん総理になりました。 

ほぼ、秘書官として吉村さん(吉村麻央)っていう人が一緒にはついていきますけど、秘書がね。

 

でも、基本的に、ほぼ体1つで「官邸」に乗り込むんだけど。

その前に、体 1 つで「自民党総裁室」に乗り込むわけですよ。

で、派閥もない。一応、さっき言ったような長老たちがちょっと仲間で、

あと、赤沢さんとか何人か元石破派だった人で、一旦離れたりしてるんですけどね。

あと、平さんもそうかな。

全くいないわけじゃないけど、もうほとんど手足がない。

しかも1 回、手足離れた人たちが戻ってきてるだけみたいな中でね。

単身、乗り込んでくでしょ。 

 

そしたらそこにね、これはね、これから多分出てくるキーワードの1 つだけど。

やっぱり、そこに「官邸官僚」ってのがいて。

「霞ヶ関官僚」と似て、「自民党官僚」ってのがいるんですよ。

 

で、もう全部スケジュールは…

あの時も、今回もそうだけど…  

あの時(総裁選の時)も、小泉さんが勝つことを前提にして、ほぼスケジュールが全部できてるんですね。 

「そのスケジュールに沿ってやっていくんで、よろしく!」って言ってきた時に、

「いやいや、私はああいう風にもう約束してるから国会を開いてからじゃなきゃダメだ!」っていう風にね、石破さんはもちろん最初は言うんですけど… 

「いやもうそれは今からは無理です!」と。

「それやると、これとこれとこれとこれが、大変なことになります」と。

「それでも、総裁、やりますか?」

みたいな感じでどんどん突きつけられてですね。

 

で、じゃあそこで、1 人で頑張るのは大変だけど、その手勢があればですね。 

例えば、麻生さんはあの時は反主流派でしたけど、麻生さんが「いや、それお前、なんとか!」って言ってくれるとかね。

<誰々には誰々が強い。誰々に誰が強い>みたいな、色々あるんで。

それが何にもないと、1 人だと完全に包囲網なんですよ。 

 

覚えてられるかもしれないけど、結局、選挙をやるっていうことを開いた記者会見

自民党の総裁としての最初の会見だったんだけど、本当はそんなのは総理が言うことじゃなくて、幹事長に言わせればいいんですよ。

でも、わざわざ総理が出てきて、わざと”目前の原稿を<棒読み>”したんですよ。うん。 

あれは石破さんって、一切、原稿の棒読みはしない人だから。

あれは、<自分の意思じゃない>っていうことを…(笑)

 ま、そんな言い方じゃ伝わらんない(笑)…そんなこと見て「あ、自分の意思じゃない!なんて分かる人いませんよ」って、石破さんに言ったんだけど。(笑)

そういう意思表示なんですよ。

「あれはもうしょうがない、言わされて自分はどうすることもできないんだ」ということをね。

だから、せめてもの言い訳として<棒読み>をした。

非常に険しい顔で<棒読み>したっていうとこが、1番、最初の会見だったんだけど。

 

ま、『官邸官僚』というのがいて。まずもう、全部段取りが決まっていて。

それを覆返そうとすると大変な労力とコストと、ポリティカルキャピタルが必要だと。

同じようなことが今度、『官邸官僚』が出てくる。

同じようなことが今度は、『霞ヶ関官僚』が出てくるんで。

 

で、それに…結局、「手勢が必要だ」「ポリティカルキャピタルが必要だ」っていうのをね。

「党内基盤」っていう言い方をしますけど、それだけじゃなくて、結局は実際のエグゼキューション(何らかの行為やプロセスを完遂すること)。

実行する人達っていうのは、党の官僚であり、あるいはその官僚の下にある部下たちであり、あるいは、カメの官僚なわけじゃないですか。

その人たちを動かすためには、そことの先ず正面バトルに勝いないといけないんだけど。

それがもう、1 人で行ってしまうとですね…。

僕から見ると、「雁字搦め」って言葉がいいのか、「八方塞がり」っていう言い方がいいのか…

その状態になってしまうっていう。

 

でもそんな泣き事はね、もう言っても誰もそんなの聞かないんですよ。

それは、「もう、あんた政治家として力がないからだろう」とかね。

そういう風に言われちゃうだけじゃないですか。

だからそれを耐え続けた 1年だったと僕は思います。 

 

郷原さん:

石政権発足時のね、話は私も神保さんから聞いてて。

結局、その後の石破政権の形の重要な部分を担ってきたのが森山幹事長。

 

神保さん:

特に、国体にとにかく長けてる方ですからね。国会対策にね。 

 

郷原さん:

そういう石破さん1 人ではなかなかできない部分を相当な部分をおそらく森山幹事長って存在があったからやれた部分ったとこある。

 

神保さん:

なんとか盛ったところはあると思います。

 

 

安倍政権の今井、長谷川という秘書官

 

46:08〜

神保さん:

やっぱり安倍政権があれだけ政治修導でできたかっていうのはね、

やっぱり今井さんと長谷川さんという2 人の、…最終的には補佐官までなったんですけど。

ま、秘書官がいて。

役人の行動原理もメディアの行動原理もよく分かっていて。

一言えば、もうそれで、その人たちが全部どのボタンを押せばいいか、分かっている。

しかも菅さんというね、副官としてはものすごく優秀な方がいて。

ていう体制があったから、あれだけできたんで。

 

 

高市政権で今井が猛烈メディアコントロール

 

51:51

神保さん:

もう1 つ言っとくと、やっぱり今井さんが、今回、高市政権の中に「参与」で入っていて、

確か、もう自分のお部屋ももらってるんですね。官邸内に。

 

やり方が、もう、安倍さんの時と一緒じゃないですか。

安倍さんの時はアベノミックスというので、ある種のトリックで、「支持をとにかく集める」

「株価が上がる」「ヴィジュブルに見えやすいもので良くなってるように見せておいて」

早く「選挙でとにかく勝ち続ける」ということで、

同時に、安倍さんが元々やりたかったような「安保法制」。平和安保法制って呼んでるのかな。

「安保法制」とか「集団的自衛権」とそういうものどんどんやってくっていうことをね、

安倍さんはやったわけですよね。

本当は、最後は憲法を改正したいんで、もう 1 回、捲土重来を期しているところで、悲運に見舞われたってことですけどもね。

 

でも、やっぱりやり方は、それなんですよ。

とにかく人気を上げなきゃいけない。

だからメディアに対する色々な「アメとムチ」も、これが安倍政権の特徴だったので、おそらくやっていて。

それが、ちょっと高市さんになってからの<異様なメディア報道>のやっぱり裏にあると、僕は思います。

 

郷原さん:

そこが、石政権が始まった時と、高市政権が始まった時の大きな違いですよ。 

 

神保さん:

だって、石破政権は、「メディアデ対策」なんて何にもやってないんだもん!

 

郷原さん:

そうなんですよ。

 

神保さん:

ま、やる人もいないけど。

「やろう」ってマインドがないんだもん。そもそも。 

 

郷原さん:

そこなんですよ。それがね、なんかすごく危ないなって感じ。

 

神保さん:

もっと、もうちょっと、安倍さんからね、学ばまなきゃいけなかった。

「やっぱりメディア対策をしないと、やりたいことができるようにならないんですよ」っていうのはね。

だけど、「いや、それは俺のスタイルじゃない」みたいなそういう感じなわけですよ。 

 

郷原さん:

でも。本当にそれを巧みにやっていく、今の高市体制ってのが、本当に危険な方向に向かう…

 

神保さん:

いや指示率が異常に高いですからね。もちろんね。それはね。

 

郷原さん:

それは考えとかないといけないと。 

 

神保さん:

あのメディア報道なら、指示率上がるの当たり前ですよ!

だから、早く選挙を打ってくるかもしれない。

高市さんがやりたいような右路線っていうのはね、今のよう国会の勢力図では難しいわけですよ。 

まあ、維新と自民党はオッケーだけど、それじゃあ過半数いかない。

それで参政党と保守党が加わったところで過半数いかない。

参議院、下過半数いかなかったらダメじゃないですか。

だから、それはやっぱり選挙を打って。

ただ参議院選挙は嫌でも3年間ないのでね。 

 

郷原さん:

ま、とにかく解散総選挙ですよ。それをどこでやってくるか。

 

神保さん:

衆議員はとにかく勢力を変えることで、自分のやりたいことはもうちょっと封印する。 

だから、高市さんの持っているタカ派色っていうかね、右路線っていうのを全面に出すと、当然、反発も出てくるし、野党もうるさいから、しばらくはそっちを封印して。

指示率を上げるための景気対策、物価対策、暫定税率も年内にやるみたいで。廃止をね。

それで、支持率を上げていく。

で、ある程度、指示率が上がった時に、それをこう出していくことによって、「やりたいことが初めてできるんだよ」っていうのが、僕が見る限り、<安倍政権の全部を仕切った今井さんのやり方>だと僕は思います。

 

郷原さん:

そこで、そういう方向に歯止めをかけることができるとすると、やはり、今の高市政権の最大の弱点は、維新とくっついてるということだと思うんですよ。

 

神保さん:

それはそうだと思います。大阪も大変ですしね。

 

郷原さん:

この維新っていう党の実態。しかも半身に構えてね、「連立だ、連立だ」と「与党だ」と言いながら、閣僚は出さないし。

 

神保さん:

ま、いつでも逃げれるようにはしてますね。

 

郷原さん:

逃げれるようにしてながら、アピールだけはメチャメチャ吉村氏とかがやるじゃないですか。

その中にも、とんでもない「すり替え、ごまかし」があるわけですよ。

 

神保さん:

そうですね。

 

郷原さん:

それがどこかで、やっぱり化けの皮が早い段階で剥がれていけば、維新のところから崩れていくと いう可能性はある。 

 

神保さん:

少なからずあります。 

それがそれがもうそのまま通っちゃって、高市政権が指示をどんどんこう拡大していくことになると、

これは本当にあの危ない方向に向かってしまう。

 

神保さん:

そうですよ。その通りですよ。

じゃあ、自民党内だって、いわゆるタカ派路線一辺倒じゃない人たちは一杯いるんだけど、やっぱり指示数が高いとですね。

ま、船田さんとかちょっと特殊な人たちは別にして、言わないわけですよ。そういうことはね。

「あれはいかがなものだろうか?」

「アメリカの大臣に抱きかかえられて喜んでる日本の総理は、どうだろうか?」

みたいなことを自民党内からはなかなか言わない。

ま、国会がね、外交の舞台だと、もう与党政府の独断。もう自分たちだけのワンマンショーなんですよね。野党はもうないも当然。 

ただ、一連の外交日程が終わると国会が始まりますよね。

その国会になったら、やっと野党が例えば今回の外交とか…。

やっぱり1 番心配してるのは、アメリカにあそこまで皆さん「土下座外交」って言い方しないんで。

なんか「お世辞外交」とかってなんか随分弱いトーンになっていってますけど。

事実上、「土下座外交」してるわけですよね。

やっぱり、あそこまで下手に出るとね、「いや、それは大統領話が違いますよ」っていう風に言えるのかっていうことなんですね。

 

 

 

 

 

森功×宮台真司×神保哲生:結局のところ安倍・菅政権とは何だったのか【ダイジェスト】2021/09/25

 

4:00〜

 

元々、やっぱり、安倍、麻生は菅のことは好きじゃないんですよ。

好きじゃないっていうか…

まあ、要はある一定の段階から、特に今井 vs 菅>の対立始まっていきますよね。

 

その時にやっぱり、菅を警戒し始めるわけですよね。

菅が要するに「総理の座を狙っている」ということを警戒し初めて。

 

「菅を封じ込め」の役割を今井尚哉が担っていって、実際、その通りになったんだけど。

結局、今井がやっている「コロナ対策」が大コケしてしまうわけですよね。

 

だから、あの段階では、要するに、去年の以降、コロナが起きて以降、

菅さんは、ほとん中枢にはタッチできない状態で、今井が「菅外し」をやってきている。

 

ところが、その夏ぐらいまでに、それが全部コケちゃって、どうしようもなくなって、

安倍さん自身がやる気を失くしちゃったというか、支持率はどんどん撃ちるし。

 

(神保:マスクにしても、一斉休校にしても、ビデオにしても、全部そうですね。)

それで、またそこで、また菅復活の芽が出てきたっていうことですよね。

 

だからそこでまた、権力の争いが起きて、結局「 仕方がないか」と。

「もう菅に任せるしかない」「もう石破よりはマシだろう」と。

という話だというふうに思うし。

今でもそれは、関係者に聞いても違いないというふうに言ってますけどね。

 

(神保:どっかの段階で菅さんは、自前の政権を…

1年間は安倍さんの任期の終わりまでは務めるのはしょうがないとして、今度総裁選に出られれば、また

新たに自分の新しい任期になるはずだったわけですよね?

そこで、人事も含めて、やはり、”居抜きで自分だけが入る”みたいなのじゃなくて、独自の傀儡政権じゃない政権を作ろうとしたっていうことなんでしょうかね?)

 

それは本当は、そう考えてたんですけど、そんな余裕がなかったですよね。

 

(神保:菅政権が終わる。でもただ菅さんは、森さんが予想したように自分が出て負けるとかじゃなくて、敢えてあそこで身を引いて、すぐには公表しなかった、事実上、「河野さんを推す」っていう、ある種、捨て身の作戦に出たわけですよね。これは、今の構図の中でいうと、たとえば、安倍さんからみると、菅さんこういう行為っていうのは、どういうことになるんですか?)

 

それは、苦々しいんじゃないですかね。やっぱり。

要するに、「菅さんの生き残り策」というか、自分の影響力をね。

自分の傀儡政権というと大げさかもしれないけれども、

自分の影響力を残すために、河野さんをを立てようとしたわけだし

 

それは、もともと菅さんに対して、あまり良い思いはなかった。

だけど、菅さんに面と向かって、安倍、麻生も言えない部分がやっぱりあるんだと思います。

それは官房長官をずっとやってきて、「モリカケ桜」全てを握ってるわけですよね。彼は。

 

(神保:火消しもしてくれたわけですよね。実際は。)

 

何かを握られてるんではないかな?っていうのは、邪推かもしれないけど、

でも、少なくともかなりの部分で世話になってて、

やっぱり、あからさまに「反・菅」って言えない部分があって。

そういう微妙な中で、「自主投票」みたいな話が出てきているんだろうな、というふうに思いましたけど。

 

でも、「自主投票」というのは、メディアが勝手に言ってだけのような気がします。

90人、いろいろ若手がね、やってるって言ってるけど、実際は相当、締め付けられてて。

もう、今やもう麻生派も細田派も、もうほとんど、麻生、安倍に仕切られている感じがしますけどね。

 

(神保:結局、じゃあ、それは安倍さんや麻生さんの手のひらの上で選挙戦が戦われているっていう、そういう理解でいいんですか?)

 

だけど、そこまで計算したどうかは、ちょっと分からないですけどね。

なんで、高市さんが出たか?(笑)っていうのも、いまだに謎で。

よく言われますよね、「安倍さんというよりもむしろ日本会議というか、そういうシンパの人たちが、安倍さんにプレッシャーをかけていたんじゃないか?(高市を)出さしたんじゃないか?」とかね。

言うんですけど、その後の… これも僕も情報操作されてるかもしれないけど…

ついこの二、三日前までは、「どうもやっぱり安倍さん自身が、高市氏推しで、あっちこっちに電話をかけまくってる」んですよね。

 

(神保:僕はやっぱり安倍さんが、政治観が… これ必ずしも褒めているわけじゃないんだけども。さっき森さんが言ったように、「かなり本気で高市さんを推しているように見える」と。で、本気で推してるように見えることによって、岸田さんが安倍・麻生の傀儡に過ぎないっていう「色」っていうのが、すごく弱まったわけですよね。逆に言うとね。

で、結局、最終的に岸田に勝たせるんであれば、結構それは大事で。

もう一つはですね、これはまぁちょっとディープすぎて、あんまり…。

森さんは思うかなぁ…? 

これ、僕がちょっと取材した話ではね、やっぱり安倍さんは再登板を考えてるんだろうと。で、下村… 要するに自分の派内から出られるのはよろしくないと。

それは、森さんは、どう見ます? そんな話は?)

 

もう、それは感じますよ。

安倍さん自身もそうやって思ってるし、周りもそう言ってますよね。

「まだ若いから。まだ60代だし、もう1回できるよ」と。

ただまぁ、やっぱり、ワンクッションないといけないから…。

 

(神保:よく演出してるんだけど、結局、主導権は安倍さんなのかな?というふうに思うんですね。

安倍政治っていうときには、やっぱり

「安倍政治を終わらせる。終わらせない」って言ったときに、みんながすぐに「モリカケ」とかそっちを言うけれども。それはもちろん大事なんだけど。

まず、森さん的に安倍政治っていうのはどういうことになりますか?)

 

それぞれの省が、総理に対して物を言って、政策を授けて、それを擦り合わせて、次官連絡会議ですり合わせて行って、政策に落とし込んでいくというのは、いわゆる一つのシステムがあったけど。

そういうシステムが壊れてしまって、壊れてっていうか、そこをもう封じ込めてしまって、官邸官僚たちが上から「これはもう総理の意向だ」ということで、ドーンと下ろしてやらせると。

まあ、「特に総理の喜びそうなことをやらせる」というような実態が、まさしく「森友、加計」なんかが、その実態ですよね。

ほんとに煉に練られた政策のような感じじゃなくて、やっぱりなんとなく「思いつき」。

「思いつき」であったりとか、「陳情」であったりとか、

そういうことによって政策を強引に推し進めるから、どうしてもそこで無理があって、つまずいてしまって、最終的ににっちもさっちも、コロナでいかなくなってしまったということなんではないかなと思いますね。

 

僕は、一番失ったものっていうのは、「社会保障制度」だと思うんですけどね。

社会保障がもうめちゃくちゃになってて。

コロナのせいもあるんでしょうけど。

コロナのせいばかりじゃなくて、安倍政権になって以降、社会保障、日本のこれからの将来のあり方を

全く考えない政治を行ってしまった、このツケはものすごく大きいと思います。