▼ツタンカーメン死を超えて復活したファラオ
歴代のファラオ達の墓は墓荒らしによって殆どの埋葬品が奪われていますが、
ツタンカーメンの墓が荒らされずに無事に発見された理由は、一族の名が歴史から消され、一般的ではない場所に埋葬されたからだと言われています。
戴冠してから約10年で崩御するという速すぎた死は急な埋葬に繋がり、
選ばれた墓の位置はその他の偉大なファラオ達とは違っている変則的な場所で、
その大きさも小さく、内部もほとんど装飾されていません。
ツタンカーメンの葬祭殿も王家の谷の中にある墓から約1マイルほどの、
彼の祖父にあたるアメンホテプ三世のパレスと神殿から程遠くない場所で建設途中でしたが、19歳で崩御したツタンカーメンのための葬祭神殿は、次に戴冠したアイ王とホレンヘブ王によって流用されたと考えられています。
ツタンカーメンは、近親交配で生まれたことによる先天的な疾患を患っており、
変形した背骨、欠損した足の指、臓器疾患があったとされます。
ツタンカーメンの直接の死因は、大腿骨の骨折と、マラリアの合併症によるともいわれますが、しかし、この致命的な骨折が、事故によるものか、あるいは、何者かによるものか、
未だ他殺説は消ず、謎のままです。
多神教からアテン神を奉る一神教へ宗教改革した父、アクエンアテンから始まるアマルナ時代は、父の次に王位について二年一ヶ月だけ統治した女性のファラオ、ネフェルティティ、次にアクエンアテンの弟または息子だったと思われているスメンクカーラーが王位を引き継いでいます。その後に少年王ツタンカーメンが即位します。
ツタンカーメンは、父が行った宗教改革を翻し、一神教のアテン信仰から、多神教のアメン信仰へと戻します。
しかし、アメン神官団の力から王権を守る為、大胆な宗教改革を行って旧来のアメン信仰の神々の石像を破壊してしまった父アクエンアエンへの、一族の四人の名前はファラオの記録から消されていまい、アメンホテプ三世の後の統治者は、ツタンカーメンの後を継いだホルエムヘブ王として刻まれます。
ホルエムヘブはアメンホテプ3世の時代から王家に仕えた軍人で、
即位後は軍人出身者を神官に任命し、王朝中期以来ファラオの権力を脅かしていたアメン神官団を統制下に置くことでファラオの権力を回復しました。
ホルエムヘブは自らをアメンホテプ3世の後継者として位置づけ、アクエンアテン以降四代の王の業績を自らのものとし、存在を抹殺し、歴史を改ざんしました。
しかし、そのおかげで、3000年以上の歴史を経てほとんど盗掘を受けないまま、
王家の谷にあるツタンカーメン王の墓は、1922年11月4日にイギリスのカーナヴォン卿の支援を受けた考古学者ハワード・カーターにより発見、発掘されました。
▼マイケルジャクソン死を超えて復活したキング
死の直前まで書き残していたメモから、マイケルジャクソンは、さらにマルチな芸術家を目指し、TIIと同時進行で、映画製作のプランを考えていたことが解っています。
殊に「TUT (ツタンカーメン)」の名のメモは、頻発して登場し、アルバム「Dengerous」の
楽曲「remember the time」のSFで演じたTUT王への彼の関心は、継続して並々ならぬものであったことが示されています。
ツタンカーメンを題材にした映画を制作する企画案については、ティトの息子、
甥のタジもAEG裁判に纏わり証言し、マイケルのメモについて質問に答えています。
3Tとして、またソロとして活躍しているタジ・ジャクソン(73生れ)は、今年、
結婚し家庭を持ちましたが、彼の生い立ちは平坦なものではありませんでした。
多感な時期に、父母が離婚(93年)し、その直後、母の"Dee Dee"は、恋人の家のプールで溺死体で発見(94年)され母を失いました。この事件の犯人には、2000年、殺人罪の判決が下りました。また、彼は、マイケルの死後、またもやマイケルに虐待を受けたと告発する者が現れた時、叔父の名誉を守る為、幼少の頃、母方の親族から性的虐待を受け、その事を叔父マイケルに相談し、彼のケアを受けていたことなどをツィッター上で告白し、性的虐待を受けた者の心理を知るものとして意見を述べました。
このようなことから、タジは、マイケルから特別な庇護を受け、信頼し合っていた、極身近に最も多くの時間を共にした近親者なのだということが解ります。
ジャクソン家にトラブルが起こった時、彼が、マイケルの3人の子供たちの後見人として、祖母キャサリンと共同で、正式な人を受け、また、マイケル最後のメモの中に、「タジに全ての家の鍵を託す」と彼が書き記したのは、そのような濃密な信頼関係が背景にあるからなのです。
マイケルが、3000年以上の時を超えてTUT王に、特別なシンパシーを感じるのは、
おそらく、TUTの人生と自分自身を重ね合わせるような感覚があったからでしょう。
例えば・・
年端もいかない少年の折に、ファラオに即位したTUT。
11歳でデビューすると同時に全米No1となり、キングと呼ばれたマイケル。
父王の思想(一神教への宗教改革)を翻し、多神教アメン信仰に戻したTUT。
父のマネージメントを排しソロの道に進み、母の信仰したエホバの証人を離脱したマイケル。
近親婚の影響で先天性の難病を抱え、杖なしでは歩けなかったTUT。
遺伝ともいわれる白斑症を患い、肌の色素が失われ、黒人の黒い肌から白い肌に変わり、
紫外線を避けるため、マスクや傘を常用したマイケル。
軍人、神官など王権を脅かす存在に常に囲まれていたTUT。
マネージャー、弁護士、医師、レコード会社、興行師など搾取者に囲まれていたマイケル。
その死に他殺説が付き纏い、死後、ファラオに即位した事実を後継王によって隠蔽され、
存在自体を歴史から葬られていたが、3000年の時を経て発見され、復活したTUT。
謂れなき誹謗中傷、告発を受けた後、再起を賭けて生涯最後のステージを計画し、
その目前に急死し、その死因は医師による故殺と断定されたが、未だ、死の謎の全貌は未解明。また、その死により、世界に衝撃を与え、キングとして復活を遂げたマイケル。
時を隔てた二人のキングの共通点は、とても多いですね!
では、マイケル自身が、最後のアルバムの中の最後曲にリストアップし、
「復活を予言」した曲、「Threatened」をどうぞ~~♪
Threatened
written by Michael Jackson, Rodney Jerkins, Fred Jerkins III & LaShawn Daniels
[ROD SERLING INTRO]
Tonight's story is somewhat unique and calls for a different kind of introduction
A monster had arrived in the village
The major ingredient of any recipe for fear is the unknown
And this person or thing is soon to be met
He knows every thought, he can feel every emotion
Oh yes, I did forget something didn't I?
I forgot to introduce you to the monster.
今夜のお話しは、ややユニークで、異なった質のご紹介をしなければなりません。
怪物がこの村に到着しました。
その主成分は、「未知のもの」です。
恐怖の為のどんなレシピの主要成分も未知のものなのです。
そして、この人物、あるいは物との、ご対面も間もなくです。
彼は全ての考えを知っていて、全ての感情を感じることができます。
ああ、そう!私はうっかりしていましたね?
あなたをこの怪物にご紹介するのを忘れていました。
You're fearing me, 'cause you know I'm a beast
Watching you when you sleep, when you're in bed
I'm underneath
You're trapped in halls, and my face is the walls
I'm the floor when you fall, and when you scream it's 'cause of me
I'm the living dead, the dark thoughts in your head
I heard just what you said
That's why you've got to be threatened by me
お前は私を恐れている なぜなら、お前は私がケダモノだと知っているから
お前が寝ているときに、監視している
お前がベッドにいるときに、私は下にいる
お前はホールに閉じ込められる そして、私の顔はその壁なのだ
お前が転ぶとき私はその床だ お前が叫ぶのは、私ゆえだ
私は生ける屍 邪な考えがお前の頭に浮かぶ
私はお前の言ったことをを まさしくに聞いた
それが お前が私に脅かされる由縁なのだ
[CHORUS]
You should be watching me,
you should feel threatened
Why you sleep, why you creep,
you should be threatened
Every time your lady speaks she speaks to me, threatened
Half of me you'll never be,
so you should feel threatened by me
お前は私を見ているはずだ
お前は脅威を感じずにはいられない
なぜお前は眠っている?なぜモゾモゾしているんだ?
お前は脅かされずにはいられない
お前の奥さんが話すたびごとに、彼女は私に話しかけているんだ 脅威じゃないか
お前は決して私の半分にもなれはしない
そう、お前は私に脅威を感じずにはいられないのだ
Why you sleep,・・・聖書からの引用
“Why do you sleep? Rise and pray
that you may not enter into temptation.”
「なぜあなた方は眠っているのか。
誘惑に陥らないよう,起きて祈っていなさい」『ルカによる福音書 22:46』の引用。
You think you're by yourself, but it's my touch you felt
I'm not a ghost from Hell, but I've got a spell on you
Your worst nightmare, it's me, I'm everywhere
In one blink I'll disappear, and then I'll come back to haunt you
I'm telling you, when you lie under a tomb
I'm the one watching you
That's why you got to be threatened by me
お前は自分一人でいると思っている だが、お前が感じたのは私の感触だ
私は地獄から来た亡霊ではない しかしお前に呪いを掛けた
お前の最悪の悪夢 それが私だ 私はどこにでもいるのだ
瞬く間に私は消え失せ、それからお前に付き纏うために戻ってくるだろう
お前に言っておく お前が墓場に横たわるとき、
私はお前を見つめる唯一の者だ
それが、お前が私に脅かされなければならない由縁だ
[CHORUS]
[ROD SERLING VERSE]
The unknown monster is about to embark
From a far corner, out of the dark
A nightmare, that's the case
Never Neverland, that's the place
This particular monster can read minds
Be in two places at the same time
This is judgement night, execution, slaughter
The devil, ghosts, this monster is torture
You can be sure of one thing, that's fate
A human presence that you feel is strange
A monster that you can see disappear
A monster, the worst thing to fear.
この正体不明の怪物が、向こうの角から
抜け出てようとしています。暗闇の外へと。
ひとつの悪夢、それこそが、その入れ物であり、
ネバーネバーランド、それこそが、その住処なのです。
この特殊な怪物は、心を読むことができ、
同時に二つの場所に存在することができます。
さぁ、審判の夜です。処刑、屠殺。
悪魔、亡霊たち、
この怪物とは「お前の心のねじれ」、しかし本来「ちはやぶる者(ダンサー)」なのです。
ひとつ確かなことは、
それこそが「運命」、しかしこれが「最後」であるということです。
あなたの感じている人間の霊気は未知のもの。
あなたに見える怪物は消え失せるのです。
怪物、恐れるならば最悪のもの。
*torture・・・通常は、「拷問、苦痛」と訳される。
しかし「ねじれ、歪み、回転、風」という語源をもつ。
「怪物」のように見えるのは、未知のものに恐怖心を持つ者のものの見方、
心の「ねじれ」なのだ。
マイケルは、本来、完璧なスピンをする「千早振る(ちはやぶる)者」である。
*fate・・・「運命、宿命、神が語ること」または、「最後、結末」の意がある。
『Invincible』は最後のアルバムであり、この曲が、その最後の曲である。
*to fear・・・このtoは、「~すれば、するならば」として捉えるべき。
「用例:To tell the truth, I don't like it. 本当を言えば私は気にくわない」
このtoを「~すべき」として「恐るべき」と訳すと意味が通じなくなる。
[CHORUS x 3]
[ROD SERLING OUTRO]
What you have just witnessed could be the end of a particularly terrifying nightmare.
It isn't. It's the beginning.
あなたがたった今目撃したものは、異常な恐るべき悪夢の終りなのでしょうか?
そうではない。それは始まりなのです。(※エコー)