マーク・ライデンが描いた、デンジャ・ジャケ写! みごとですね~![]()
このジャケ写に関しては、過去にも解読を試みました。
過去記事は、コチラ↓
2011年08月03日(水)デンジャラスランド~ジャイアントサーカス
2011年08月02日(火) 続・デンジャラスランドのking & Queen
2011年07月23日(土) デンジャラスランド~King&Queen
2011年07月21日(木)Save A Place ~For The Children
2011年06月03日(金) デンジャラスランド~びっくりエジソン
2011年06月01日(水)続・デンジャラスランド
2011年05月31日(火) デンジャラスランド
しかし、
今回、新たに、一点、気づいたことがあります!
さぁ、
この絵の遠近法に注目して見よう。
絵画の遠近法では、本来、
最も近くにあるものを大きく描き、遠景になるほど、小さく描かれる。
けれども、この絵は、
独得の遠近法を用いているようだ。
つまり、この絵の遠近法は、「時間のながれ」を表していると思われる。
しかも、近景であればあるほど、遠い過去のことを描いているのだ!
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この絵の「遠近法」と「時間のながれ」を関連づける方式は、
マイケル死後に発売された「MICHAEL」のジャケ写にも見て取れる。
以前、「MICHAEL」の件については、気づき、記事にも書いたが、
そもそも、「デンジャ」のジャケ写が、そうとは、露とも気づかなかった![]()
「MICHAEL」のジャケ写の絵も、
遠近法によって、「時間のながれ」が表わされているが、
「デンジャ」のジャケ写とは逆に、
遠景から近景にいくごとに、
マイケルの歴史が、過去から現在へ、そして、未来へと描かれているのだ。
未来というのは、マイケルがモナルカ蝶に転生して、
マイケル芸術が、子々孫々、世界中を飛翔しつづけるというものだ。

さて、話を「デンジャ」ジャケ写に戻そう。
そして、描き出された「時間のながれ」を、大まかに見てみよう。
最も遠景にあるのが、
"Dengerous"という看板の掲げられた、 薄暗いデンジャラスランドの入り口の向こうの世界だ。遥か遠くまで、蒼暗い世界が霞んで広がっている。
これは、イギリスに次いで、アメリカにも産業革命(第二次産業革命)の波が起き、
電気、化学、石油および鉄鋼などの分野で技術革新が進み、
機械化、大量生産の時代となった様を描いているのだ。
これは、ヨーロッパ諸国、アメリカ合衆国、日本などによる植民地拡大、
新帝国主義へとつながっていく。
そして、さらにその前に、
蝶ネクタイの男の剥げ頭の上に、シルクハットをかぶった矮人が載っている。
剥げ頭の男は、
①映画の父、発明王のエジソン、
②コンピューターの父チャールズバベッジ、
③地上最大のショウの興行師P・T・バーナム、
この三人が混合したモンタージュであろうと思う。
矮人は、親指トム将軍こと、 "General Tom Thumbである。
これは、19世紀アメリカの大衆化した娯楽産業が、
発展した時代を示すものだ。
アメリカで繰り広げられた大衆的娯楽、コンピューターの祖ともいえるバベッジのオートマン(自動人形)計画があり、エジソンは、蓄音機を発明し、また、ハリウッドが誕生する以前、アメリカ東部の映画業界を独占した。
名うての見世物興行師P・T・バーナムが、一大サーカスでヨーロッパ巡業し、
小さなエンターティナー親指トム将軍は、エンタメ界を席巻した。
さらに、その前に金の柱が建てられ、ナポレオンをイメージさせる犬の王と
エリザベス女王をイメージさせる鳥の女王が君臨する世界が描かれる。
これは、15世紀から19世紀初頭にかけてのヨーロッパ諸国による
植民地化時代を意味する。
この帝国主義は、闇/野蛮の領域に、光/文明をもたらし、
無知蒙昧状態から救い出すものだ―という思想のもと、
他者を支配し、搾取する事が正当化された。
このように、絵画の画面が、手前に迫るほどに、
時代は、過去へ過去へと遡っていく。。。
そして、
最も手前に描かれているものに、視線を転じれば、
ふしぎな絵柄が見える。
「ドラゴンの頭蓋骨を抱いている黒人の少女を
マイケルの石の手(世界地図が描かれている)が、支えている」
これに隠されたメッセージとは?
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デンジャ・ジャケ写の最大の謎にして、
最大のメッセージの「肝」は、最近景に描かれた図柄にあると思います!
つづく・・・

