『She's Out Of My Life』と云う曲には、
21歳のマイケルのすすり泣く声が、録音に残る。。
これは、彼の実人生の失恋の経験が関わっていると言われています。
それは、
初恋の人、テイタム・オニールをWIZのプレミアに同伴を申込み、
テイタムの事務所側は、彼がまだ充分にビッグではなく、黒人であるということから、
反対し、テイタムはこれに従った―というもの。。
彼がまだkingではなく、おそらく、まだ白斑症も発病しておらず、
整形手術も施していなかった頃のこと。。
自伝「Moonwalk」に『She's Out Of My Life』について、
彼自身が綴った言葉があります。
下に↓訳してみました。
この恋愛に立ちはだかったのは、一見、易々と越えられそうに見え、
厳然と残っていた人種差別という壁なのですね。。
そして、彼自身、自分のアンバランスな内面、「poor」な一面を見据え、
それが厄したのだと
涙を流している。。
この歌の最後の節・・
She's Out Of My Life
She's Out OfMy Life
Damned Indecision And Cursed Pride
Kept My Love For Her Locked Deep Inside
And It Cuts Like A Knife
She's Out Of My Life
彼女は 僕の人生からいなくなってしまった
彼女が 僕の人生から切り取られたてしまった
忌々しいためらいと、くだらないプライドが
僕の彼女への愛を 深く内側に鍵をかけて封じ続けていたんだ
それは まるでナイフのように切り取る
彼女は、僕の人生からいなくなってしまった
全文訳は、コチラ↓
2012年10月12日(金)She's Out Of My Life(和訳)CUTの傷み&学び
Indecisionとは、
(In)"not=無い" + (decision)= 決断 解決
優柔不断で決断力がないってこと。
prideとは、誇り、自尊心などと訳されますが、
語源を探ると・・
proudから来ており、
proudは、ラテン語の prodesseから来ている。
prodesseとは、 "be useful=実益がある、役に立つ"という意味で、
prodesseの構造は、
(pro) "before, for, instead of=~の前に、~のために、~の代わりに" + (esse)"to be=在る"
・・ということです。
ん~~!pride。。
これは・・なにか「他」を意識して益を求めるようなことのようですね。。
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忌々しい「ためらい」と、くだらない「プライド」が、
愛を封じていた。。
愛を表現して、傷つけられることを怖れる気持ち?
さて、
『She's Out Of My Life』は、
1978~1979年に録音され、1980年4月19日にリリースされ、
『Heartbreak Hotel(This Place Hotel)』が、
1980年初頭に録音され、1980年6月17日 にリリースされました。
この2曲は、連続するように作られたのでは?
私は、おそらく、『She's Out Of My Life』の直後に書かれた
『Heartbreak Hotel』こそ、
マイケルが、『She's Out Of My Life』で流した涙の訳を、
また、マイケル自身が言う、彼の「poor」な一面のついて、
さらに掘り下げ、自分自身を内省した歌なのではないか、と感じています。
なぜ、彼は愛を表現することを怖れ、愛をあきらめたのか?
なぜ、彼は、ショービズでの地位や、人種に関係なく、
ただ、彼女を「愛している」ことをちゃんと伝えることができなかったのか?
その理由について、マイケル自身が深く洞察し、
自分自身の言葉で表した「告白」の歌が『Heartbreak Hotel』なのだと思うのです。
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【She's Out Of My Life』について、自伝「Moon walker」より】(和訳・byてん)
僕の交際や女の子たちとの関係は、追い求めていたハッピーエンドにはならなかった。
何かがいつも障るようなのだ。
僕が何百万の人々と分かち合うものは、一人の人と分かちあう種類のものとは違う。
多くの女の子は、うるさく調べて知りたがる―どうしてこんな生き方をするのか、どうしてこんなことをするのか―― 僕の頭の中に入り込んで知ろうとする。
彼らは僕を寂しさから救い出そうとする。けれど、それは、彼らが僕の孤独を分かち合いたがっているという印象を僕にあたえるんだ。
それは僕が他の誰にもして欲しくないことなのだ。
なぜなら、僕は、世界で最も孤独な人間の一人なのだから。
"She's Out of My Life" は、他の人々から隔てる壁が、誘惑的な方法で低く、そして、
うわべは簡単に飛び越えられるように見えて、けれども、その壁は立ちはだかっていることを思い知らされ、僕の願いは視界から消えてなくなるーそれを悟る、ということについての歌なのだ。
僕は"She's Our of My Life." に囚われすぎてしまっていた。
この場合において、この話は本当だ――録音の最後に僕は泣いた。
その詞が、突然、僕にそれほど強く響いたからだ。
僕は内面にとても多くのものを山積みになるがままにしていたのだ。
僕は21歳だった。そして、ある経験はとても豊かだったが、同時に、
本当の喜びのひと時においては貧しく生きていたのだ。
時々、僕は、自分の人生の経験は、まるでサーカスのマジックミラーに映るある像のようだと想像することがある。
一部は太っていて、別の一部はどこかに消えてしまいそうにか細い。
僕は、"She's Our of My Life."の中で、これが露呈してしまわないかと心配だった。
けれども、もし、それが人々の琴線に触れたとしたならば、
そうと解って、そのことが、僕の孤独を紛れさせるのだ。
録音の後で、僕が感情的になったとき、僕と一緒にいたのは、キュー(クインシー)とブルース・スウェーデンだけだった。
僕は手に顔をうづめ、僕のすすり泣きがこだまし、部屋に機械音のブンブンと鳴る音だけを聞いていたのを覚えている。
後で、僕が詫びると、彼らは、そんな必要はないよと言ってくれた。
My dating and relationships with girls have not had the happy ending I've been looking for. Something always seems to get in the way.
The things I share with millions of people aren't the sort of things you share with one.
Many girls want to know what makes me tick--why I live the way I live or do the things I do--trying to get inside my head.
They want to rescue me from loneliness, but they do it in such a way that they give me the impression they want to share my loneliness,
which I wouldn't wish on anybody,
because I believe I'm one of the loneliest people in the world.
"She's Out of My Life" is about knowing that the barriers that have separated me from others are temptingly low and seemingly easy to jump over and yet they remain standing while what I really desire disappears from my sight.
I got too wrapped up in "She's Our of My Life."
In this case, the story's true--I cried at the end of a take,
because the words suddenly had such a strong effect on me.
I had been letting so much built up inside me.
I was twenty-one years old, and I was so rich some experiences while being poor in moments of true joy.
Sometimes I imiagine that my life experience is like an image in one of those trick mirrors in the circus, fat in one part and thin to the point of disappearing in another.
I was worried that would show up on "She's Out of My Life," but if it touched people's heartstrings, knowing that would make me feel less lonely.
When I got emotional after that take, the only people with me were Q and Bruce Swedien.
I remember burying my face in my hands and hearing only the hum of the machinery as my sobs echoed in the room.
Later I apologized, but they said there was no need.
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つづく・・・