コバケン 九響 | Wunderbar ! なまいにち

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まだまだひよっこですがクラシック大好きです。知識は浅いがいいたか放題・・・!?

2025. 9. 9(火) 19 : 00 ~  福岡シンフォニーホールにて

 

<オービック・スペシャルコンサート 2025>

 

グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16

 

(ソリストアンコール)

シューマン:トロイメライ

 

ベートヴェン:交響曲 第7番 イ長調 Op.92

 

ラヴェル:ボレロ

 

(アンコール)

高野辰之:ふるさと

 

ピアノ:岡田奏

指揮:小林研一郎

九州交響楽団

(コンサートマスター:西本幸弘)

 

        

 

久々のコバケンさん~クラッカークラッカー キャー喜び  

私がコバケンさんを聴けるのは今年度はたぶんこの1回のみなのでとても楽しみだったハート

 

オービックスペシャル恒例のナビゲーターの朝岡聡さんが最初に出てきてお話されたんだけど、今日のソリスト、ピアニストの岡田奏さんのお名前を何度も「横山さん」って言ってたよブー

よりによってソリストのお名前を間違えるとか言語道断でしょうダウン それでもプロか ふん

 

 

 

1曲目はエドヴァルド・グリーグ (1843-1907)作曲のピアノ協奏曲。

ソリストは岡田奏さん。私は初聴き。

グリーグについては誕生日と命日にそれぞれ少しずつ書いています。下差し

 

 

 

これらの記事を書いたときにグリーグのことを色々と知って、ノルウェーのトロルハウゲンのグリーグの家にいつか行ってみたいというのが私の夢のひとつですツラスカル

 

上の記事内にも書いていますが、ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16 はグリーグが25歳のときの作品で、このときに出会ったフランツ・リストが彼に大きな影響を与えたといわれます。

リストは、グリーグの目の前でこの作品を初見で弾き切り、

『これこそ、真の北欧だ』 と絶賛したそう。そして、グリーグに、

『あなたの道を行きなさい。あなたはその能力があるのです。恐れるものはありません。』 と言ったそう。リスト、がーさすw

 

岡田さんの演奏はとてもよかった。予想以上に力強い音がバンバン響いてきた。

強いていえばオケとの合わせ(休止後の出だしなど)がビミョーにずれるときが時々あるような気がしたが(たぶんそこはピアノが合わせないといけないところ)、全体的にすごくまとまっていてうまかった。この曲の一番好きな第2楽章はひたすら美しかった~キラハート 大村さんのフルートが絶品だったキラ

 

アンコールは私は絶対にグリーグの抒情小曲集の中から弾くに違いないと思ってたら、シューマンのトロイメライだった。 ここはグリーグ弾いてほしかったなぁ~(とあくまで自分の好みです-ω-)

 

演奏終了後また朝岡さんが出てきて「いやぁ~よかったですねぇ~にこ」カラオケと始まった。

個人的にはそこは演奏の余韻に浸りたいところなのに、その余韻を見事にぶちこわしてくれたw

(よく人の名前間違えといて御本人ににこやかに話しかけることができるな笑う)

ただ岡田さんいわく、ご自身が函館出身でいらっしゃるので北欧のノルウェーと相通じるところがあり、北国の風景や厳しい寒さなどが想像しやすいのかも、とういうことや(ピアノを弾いていて)指揮台に立っているコバケンさんの後ろ姿を見ただけでもマエストロがどんな音楽をしたいかという意図が伝わってきてウルウルなった~といったようなお話をされていた。

 

 

 

 

後半最初はルードヴィヒ・ヴァン・ベートヴェン (1770-1827) の交響曲第7番。

 

正直聴き飽きた感があるこの曲、個人的にはベートヴェンの交響曲の中ではそこまで好きではないのだけど、コバケンさんで聴くと いやぁ~~ほんっとに素晴らしかったビックリマークビックリマークキャーキャーキャー

ベートヴェンをこよなく愛するコバケンさんだけあって、彼が振るベートヴェンはほんとにすごいなとあらためて思った。

どうすごいかというと、一言でいうならその構成力。どの楽章もとても細かいところまで丁寧に描かれている気がするのだ。

この曲、特に最終楽章なんかは勢いとノリのよさだけが印象に残りがち。最後は否応なしに盛り上がるので最後よければすべてよし!的になることも多いように思う。

 

コバケンさんのベト7は全体的なテンポはそんなに速くはない。このテンポがゆっくりすぎると批判めいた感想もみかけたが、あ~たうわべしかみてないのねと私はいいたいwshokopon

コバケンさんは勢い、とかノリ任せではなく、作曲家が表現したかったことをちゃんと汲み取ってそれを音として聴く側に届けてくれる(まぁあくまで主観ですけど)。

葬送行進曲といわれる第2楽章の終始繰り返されるタ~タタタ~タというリズムは、コバケンさんの解釈では”棺を重い足取りで運ぶ民衆の様子”を表すとのことで(ナビゲーターが言ってた)、たしかにコバケンさんながらのリズムの取り方で冒頭を聴いただけでウルウルとなった泣く 

それから全体を通して内声部の旋律がよぉく聴こえてきて、あぁここではこんな旋律を弾いて(吹いて)いたのね と新鮮キラキラ  最終楽章のフィナーレに入る前のチェロがウネウネ、ゴリゴリと弾くところもよぉく聴こえてきたグゥ~イエイ(ここは個人的な大注目点のひとつ。ラトル&BPOもめちゃ強調してたな)。

とにかく、私が何度も聴いてきたベト7の中ではベスト1,2を争うくらい素晴らしいと思った。

 

コバケンさんも演奏後にカラオケ「7番は150回以上は振っていますが、今日の7番はその中でも特に (一番(?))素晴らしかった。一音一音が素晴らしく、九州の皆様はこんな素晴らしいオケがあってよかったですね」的なことを仰っていた。きっとお世辞ではなくマエストロ自身も会心の出来だったのではないだろうかsao☆

 

前にコバケンさんの「運命」を聴いたことがあるが、これもめちゃめちゃよかった。

近年流行りの軽やかに疾走する「運命」ではなく、昔ながらのどっしりとした「運命」だった。

コバケンさんのベートヴェンはいいなぁハート 確固たるブレない信念みたいなものを感じる。

ほんとは大晦日のベートヴェン交響曲全曲演奏とかぜひ聴いてみたいんだけど大晦日に上京するのはまず無理なので実現していない。 願わくば福岡でまたベートヴェンを聴きたいsei

 

 

 

 

最後はモーリス・ラヴェル (1875-1937) 作曲の「ボレロ」。

この作品については以前書いたことあります)下差し 

この中に引用している「ボレロの楽器解説」(名曲探偵アマデウスより)がめっちゃ面白いです高島忠夫

 

 

 

ラヴェルの生涯についても書いたことがあります下差し

 

演奏前にコバケンさんがマイクを持って少し解説カラオケ

オケの中心に配置したスネアドラムの吉永優香さんに旋律を叩かせ、そのあとサックスなどに旋律を吹かせたり。この曲の演奏の鬼門はなんといってもトロンボーントロンボーンなのだが(トロンボーンは演奏開始後11番目(始まって10分くらい)にソロパートがあり(それまでは全く吹かない)、出だしの音がトロンボーン音域の最高音に近い音から始まってさらに上がっていくというとても難しいソロなのだ)、コバケンさんはそれを例えて「100mの崖から砂漠に飛び降りる(?記憶違いだったらすみません)かのようで、ちょっとでも間違えちゃったら死んじゃう十字架」とおしゃってて、奏者の高井郁花さんに「吹く?本番前に(吹いてみるのは)いやだよね?笑う」と。

めちゃウケました笑笑

 

実際の演奏もめっちゃ素晴らしかったビックリマークきゃー

サックスやトロンボーンのソロ場面では奏者を立奏で演奏させていた。花井さんのトロンボーントロンボーンはそりゃあ素晴らしくて、鬼門とはまったく思えないほどの堂々とした吹きっぷり。音色もとても艶やかで見事だった拍手拍手 最後には金管群が全員立ち上がって演奏。めちゃ盛り上がった。

 

私的な注目どころはなんつってもチェロが弦の最後の最後になって床などに置いている弓をむんず!とつかんで弾き始めるところw でもチェロはたった一度しかメロディーを弾かないんですよねぇ~プードル チェロやコントラバスの弦のはじき方もだんだんと力強くアクションが大きくなるとこも視覚的に高揚しちゃうんですよね~笑う  

 

前にこのオービックスペシャルで同じくボレロを演奏したときのスネアは当時九響の団員さんだった関修一郎さんだった。そのときもやっぱりコバケンさんが本番前のトークで「修ちゃん、ちょっと叩いてみて?」と言っていた。 

私は関さんがとても大好きで(関さんの退団前のロビーコンサートの記事はコチラ)、時々お話させていただいたりしていたのだが、つい先日ご逝去された(私は団員さんのツイートで知った)。この日ボレロを聴きながら関さんのことを思い出して泣けてきた。関さんのスネアは超素晴らしかった。大好きでした。心よりご冥福をお祈りいたします。

 

アンコールは恒例の「ふるさと」を会場全員で合唱。

このコンサートのスポンサーのオービックの社長がこの歌が好きなんだそう。

コバケンさんもマイクを持って指揮しながら時々歌ってらしたが、相変わらずの美声♪ ご高齢とは思えない張りのある声ですよね~。

 

「ふるさと」を歌いながら思ったが、この「ふるさと」に描かれてあるような、心の拠り所になるふるさとの風景は今の日本にはなくなりつつあるのではないだろうか。

オーバーツーリズムやら移民政策やらメガソーラーやら知らんけど、日本が世界に誇る美しい自然はどんどん荒らされている。外国人に限らず日本人同士でも隣近所との結びつきはどんどん希薄になっている。そんなことを考えながら歌った。

 

「ふるさと」 作詞:高野辰之  作曲:岡野貞一

 

1.うさぎ追いし かの山 こぶな (小鮒) 釣りし かの川 

  夢は今もめぐりて 忘れがたきふるさと

2.いか (如何) にいます ちちはは (父母)つつが (恙) なしや 友がき

  雨に風につけても 思いいずる ふるさと

3.こころざしを はたして いつの日にか 帰らん

  山は青き ふるさと 水は清き ふるさと

 

最後はコバケンさんが「さよ~なら~」と一言残して去っていったw

 

コバケンさん、最高ビックリマークビックリマークきゃーきゃーラブラブ

 

どうかいつまでもお元気で。そしてまた九響を振りにきていただきたいsei