デュトワ&九響、辻彩奈:ドビュッシー、グラズノフ、チャイコフスキー (定演) | Wunderbar ! なまいにち

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まだまだひよっこですがクラシック大好きです。知識は浅いがいいたか放題・・・!?

2024. 10. 23(水) 19: 00 ~  福岡シンフォニーホールにて

 

<第425回 定期演奏会>

 

ドビュッシー/ビュッセル編:小組曲

 第1曲:小舟にて 

 第2曲:行列

 第3曲:メヌエット

 第4曲:バレエ

 

グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ長調 Op.82

(ソリストアンコール)

スコット・ウィラー:アイソレーション・ラグ ~ギル・シャハムのために

 

チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 Op.64

 

 

ヴァイオリン:辻彩奈

指揮:シャルル・デュトワ

九州交響楽団

(コンサートマスター:扇谷泰朋)

 

  

もう11月になってしまいましたがw 10/23のコンサートの話です。

 

まさかデュトワが九響を振る日がくるとは思いもしなかったなぁ~にやり

私がデュトワを聴くのは5年前のアルゲリッチ音楽祭下差し(元夫婦の共演w)以来2度目。

 

 

今日は扇谷さんと西本さんのダブルコンマス。チェロには元N響の木越さんやコントラバスの客演首席には大阪フィルトップ奏者のサイモン・ポレジャエフさん、ファゴットの客演首席には名古屋フィル首席の田作幸介さん、ハープにはなんと早川りさこさん!(N響)などこの公演にかける事務局の意気込みが感じられたにやり

 

5年ぶりに拝見したデュトワ氏は88歳と思えないほど背筋がピンと伸びて颯爽と歩いてきた。

指揮台の横には踏み台が置いてあって昇降しやすい配慮も。

 

 

1曲目はクロード・ドビュッシー (1862-1918)作曲の「小組曲」。

メモ ドビュッシーが20代のころ、1886~89年にかけてピアノ4手の連弾曲として作曲されたものを彼の友人だったアンリ・ビュッセルが1907年頃に管弦楽用に編曲したもの。

 

これ、前述した5年前のアルゲリッチ音楽祭でデュトワの指揮で聴いているが、今回の方がはるかに素晴らしかった。第1曲の最初の方こそフルートソロの大村さんもオケ全体もなんとなく硬さが感じられたが、だんだんと音は伸びやかに。聴いているこちらはもちろん、演奏している団員さん方も楽しいのではないか、と錯覚するくらいw 音が生き生きしていて華やか。とてもよかったービックリマーク あと、アルゲリッチ音楽祭で聴いたときは、トライアングルがやけに響きすぎていてちょっと耳障り的に思えたが、この日の伊藤さんの鳴らすトライアングルが絶妙!めっちゃよくてプロはやっぱりすごいなと思ったにやり さらに「今日のハープうまいな!」と思ったら早川りさこさんだったという音譜

デュトワはこの日の中ではこの「小組曲」の出来を特に大絶賛していたそうですラブ

 

 

2曲目はアレクサンドル・グラズノフ (1865-1936) 作曲の ヴァイオリン協奏曲。

 

グラズノフの生涯については以前書いたことがあります下差し これを読んでもらうとわかりますが、彼の支援のおかげでショスタコーヴィチやハイフェッツ、ミルシテインが世に輩出されたといっても過言ではないと思います。

 

 

メモ 1904年に作曲、レオポルト・アウアー (1845-1930)に献呈された。実質的には3楽章構成だが、楽譜に楽章の区別の表示はなく、全体は休みなく連続して演奏される。中間楽章にカデンツァがおかれている (第1楽章の延長とする見方もある)が、これはグラズノフ自身の作曲で重音奏法を駆使して作品中の最大の難所となっている。

 

ソリストの辻彩奈さんを聴くのは7年前のイヴリー・ギトリスのマスタークラスから数えると5回目。直近では九響との共演で2022年10月の定演、チャイコンを聴いた下差し

 

 

今回も期待に違わず、辻さん圧巻の演奏だったキラキラ 辻さんのヴァイオリンは Joannes Baptista Guadagnini 1748 (NPO法人イエローエンジェルより貸与)だそうだが、ステージからはるか遠い自席まで驚くくらいに響いてきた。緊張されてたのか冒頭のあたりは若干の堅さがあるような気がしたが、すぐに修正、そっからはまさに独壇場だった。辻さんの演奏は聴く者を黙らせる、というか思わずじっと聴き入ってしまう抜群の説得力がある。一番びっくりしたのが、重音のお見事なこと! 最初、別のヴァイオリン奏者とデュオで弾いてんのか??ハッと思ってもう一人の奏者は誰?とキョロキョロしてしまったくらい(←愚かww)そのくらいステレオ効果のある重音で、めちゃめちゃ凄かったビックリマーク 辻さんはほんとに素晴らしい。ぜひまた聴きたいラブ

 

 

ヴァイオリン協奏曲熱演中~音譜

 

今回この曲の実演初めて聴いたのだが、やっぱり好きだなぁ。個人的に最も好きなのは最終楽章の中でヴァイオリン独奏がギターばりに弦をかき鳴らすところw グラズノフやっぱり好きキラキラ もっともっと演奏されてほしい。

 

予習のために往年の巨匠たちを含め色んな演奏を聴いてみたが、私が最もいいなと思ったのはパールマンのもの。骨太の音色から極繊細な音色まで、ぜ~んぶがめちゃうまい。さすが!

 

グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲(20分9秒)

/イツァーク・パールマン (Pf), ズービン・メータ&イスラエル・フィル

 

 

後半はピョートル・チャイコフスキー (1840-93) 作曲の交響曲第5番。

直近では6月に佐渡&新日フィルで聴いた下差し

 

 

デュトワ&九響のチャイ5は個人的には佐渡さんのものよりはるかに好きだった。

一番印象的かつ非常に感銘を受けたのが第1楽章冒頭のクラリネットソロからの弦との併せがひと息つくまでの部分。クラリネットが暗闇の中からぼぉ~っと不気味に浮き上がるような絶妙の音色と音量、そしてそれにあわせる弦がこれまた絶妙なこと!笑い泣き この部分、ヒジョーにゆっくりだったがクラリネットと弦のバランスがなんともいえない超絶素晴らしいのひとことビックリマークビックリマーク

5番は今まで何度も聴いてきたが、ここの部分にこんなに感銘を受けたのは初めてだった。ここだけでもデュトワすっげー!ハッと驚愕した。

 

もうひとつ、第2楽章の冒頭、ホルンソロが入ってくるまでの弦ー!!笑い泣き まるで讃美歌のようだった。大げさだけど後光キラキラが差してるみたいだったw そのあとのルークさんのホルン・ソロも素晴らしかった。(今日はホルンのトゥッティの方たちも頑張ってた)

弦は16型だったがヴィオラとチェロがめっちゃよかった。弦全体もうねりまくってたなぁ。

私的にはこの二か所がすごく印象的だった。

 

第3楽章以降はなんとなくスタミナ切れ?第3楽章はマエストロの意図かもしれないが、内声部を聴かせたかったのか通常聴こえる以外の旋律が聴こえてくる気がして、それが弦と管のアンバランスのようにやや思えた。要するにややまとまりに欠けていたような(あくまで主観)。

第4楽章は、ゆっくり静かに・・・からの一気呵成にが~っとなるところ、期待よりは”一気呵成”となってなくてちょい残念(こここそ弦に頑張ってほしかった。ここのティンパニも珍しくキレがいまひとつ)(多分私がムラヴィンスキーの5番を聴きすぎているせいでそう感じると思われるw)

 

チャイ5 熱演中~音譜

 

とはいえ、全体としては九響の熱演が光っていた。デュトワとの相性もすごくいいのではないかな~ニコ

ツイッターから得た情報によると、デュトワ氏は特にドビュッシー小組曲の完成度を大絶賛(前述)、楽団員の反応がとても良い、やればやるほど精度が上がる、これならラヴェルも!ということで、早くも九響再登壇への意欲を見せ上機嫌だったそうラブ これは嬉しいですね~笑い泣き

 

九響を振るマエストロ 夢みたい~ラブ

 

 

拍手に応えるマエストロ音譜

 

終演後は福岡ではほんっとに珍しく団員さんがはけたあとも拍手が鳴りやまず、ソロ・カーテンコールがあり、マエストロはコンマスの扇谷さんと一緒に現れて笑顔で熱狂に応えておられた。

ブロ友のチャーリーさんがその様子をアップされていましたラブラブ

 

 

笑顔でコンマスの扇谷さんとステージをあとにするマエストロ音譜

 

5年前にアルゲリッチ音楽祭で聴いたときはそんなに強い印象は残らなかったのだが、今回九響との共演を聴いて、デュトワはやっぱりすごいのだなと再認識させられた。

ご高齢なのでいつなにがあるか分かりませんが、マエストロの今後のご健康を心から祈りつつ九響への再登場を楽しみにしていますニコ

 

 

*本番中の画像は九響の公式facebook や公式ツイッターよりお借りしました*