ブラームス:ピアノ協奏曲 第1番 二短調 Op.15
(ソリストアンコール)
グリュンフェルト:ウィーンの夜会 Op.56
ドビュッシー:交響詩 「海」 ー3つの交響的スケッチ
ラヴェル:ラ・ヴァルス
(アンコール)
チャイコフスキー:「白鳥の湖」 Op.20 より ワルツ
J. シュトラウス II:トリッチ・トラッチ・ポルカ Op.214
ピアノ:ルドルフ・ブッフビンダー
指揮:ズービン・メータ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
東京へやってキタ━━━(゚∀゚)━━━!!! の第一弾
飛行機が遅れてやきもきしたが、ぎりぎり間に合ってよかった
2年ぶりに東京で聴くウィーン・フィルのジャパンツアーは今回はズービン・メータとのコンビ。
ウィーン・フィルとの来日公演は2009年以来だそうだ。
この日楽しみにしていたひとつがブッフビンダーのピアノ。
3年前のウィーン・フィルの来日公演のときにベートーヴェンのピアノ協奏曲を聴いて以来ファンになったのです
メータと出てきたブッフビンダーは3年前に見たときよりなんだかちっちゃくなって年取ったようにみえた。
拍手で迎えられて挨拶をしているときにメータが指揮棒をステージの床に落としてしまい、それをブッフビンダーがよいしょと拾ってあげてふたりが顔を見合わせてニヤリと笑うシーンがあった。
椅子に座ったブッフビンダーは背中も丸くて足首もほっそーいし、鍵盤に置いた手もしわしわで・・なんか3年前よりもおじいちゃんになった印象を受けた。
だが・・・いったん弾き始めるとひとが変わったようにすごい!
手はしわしわ(←しつこい)なのに動いてる指はまるで若者。
高音から低音への速いパッセージなど指自体がまるで生き物のようにさらさらと動いている。
まるで身体に、指に音楽が染み込んでいて本能で弾いているかのように見えた。
初めて生で聴いたブラームスのピアノ協奏曲第1番だったのだがほんとによかった。
ただオケが・・第1楽章が始まったときは、正直「あれ?ウィーン・フィルってこんなもんだったっけ?」という感じでいまひとつキレがなくしっくりこない気がしたが、第2、第3楽章とすすむにつれてだんだんとよくなった。
3日前から地方都市公演で移動つづきでお疲れもあったのかもしれないなぁ。
ソリストアンコールはいつものように自ら曲紹介。
「ヨハーン・シュトラウス」(この言い方がまたいいんですよね~
)
もお~指がワルツしてるかのように回る回るぅ~
いつか福岡にもソロ・リサイタルに来てくれたら絶対行くんだけどな~。
休憩後の後半はドビュッシーとラヴェルというフランスもの。生で聴くのはどっちも初めてだったのでこちらも超楽しみだった。
ドビュッシーの交響詩「海」は、ドビュッシーが自宅に飾っていた葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」に魅了され、この「海」の着想を得たという。
小さいころは船乗りになりたかったドビュッシーは海に対する強い憧れがあったそうだ。
1905年のパリでの初演は失敗に終わり、この曲が評価されるまでには長い年月を要した。 ウィーン・フィルは1932年に他のヨーロッパのオケに先駆けて初演したそうだ。
初演時には「海が感じられない」と批評されたこの曲だけど、私には十分「海」のいろんな面が感じられる。
凪いでいるときの静かな海、さざ波や大海の雄大さや、怒り狂った海や・・・
この曲のオーケストレーションってほんとにお見事としか言いようがない。
ウィーン・フィルのこの日の演奏は、フランスのエスプリが感じられるというよりは重厚な演奏って感じがした。こんなに大音響を響かせるオケだったっけ?という感じ。
音のうねりに身を任せているうちにあっという間に終わってしまった。
そしてラヴェルの「ラ・ヴァルス(舞踏の詩)」。
この曲もほんっとにいいですよね~
この曲はラヴェルが「ウィーン風のワルツを讃えるものとして捉えた」と語っているとおり、ウィーン風のワルツが形を自由自在に変えながら現れる。
そしてウィーン風ワルツとなればウィーン・フィルにとっては身体の一部のごとく手慣れたもので、華麗に高貴な演奏!
ただそれだけで終わらないのがラヴェルのすごいところ。
最後はワルツがどんどん狂喜乱舞のようになっていく。 このあたりを聴くと私はいつもアンデルセンの童話を思い出す。「赤い靴」が脱げないままずうっと踊り狂うっていうあの話です・・・
ウィーン・フィルのラ・ヴァルスが聴けてほんとによかった。感動した
ドビュッシーとラヴェルを続けて聴くとやっぱりふたりともフランスの作曲家なんだなあとあらためて思った。
ふたりのオーケストレーションって生で見ると余計にすごいのがよくわかった。
アンコールはウィーン・フィルならではの2曲だった。
白鳥の湖を聴くと、やっぱりウィーン・フィルはいつもオペラ座で演奏してるオケなんだなあと思ったし、ポルカを聴いたときはまるで楽友協会のニューイヤーコンサートに来てるみたいだった
余談だがオケメンバーはアンコール1曲と思って楽譜をすでに閉じていたが、メータが急に2曲目をしようと決めたので団員達は慌てて楽譜をめくっていた(コンマスのホーネックさんたちは慌てすぎて楽譜を落としていた笑)
終演後にブッフビンダーのサイン会あり。

3年前ももらったんだけど、この電磁コイルみたいなサイン、おもろいな。
(もらった人がサイン見てみんな笑いながら帰っていた
)
