今日は私の人生を大きく変えた栄養療法に関する記事です。
国際オーソモレキュラー医学会公式教育セミナーが初めて東京で開催された際に、講師の一人、カナダのアイリーン・バーフォード=メイソン先生が「慢性疲労のための食事療法とサプリメントの使い方」について講演されました。
その内容を柳澤厚生先生が記事にされていますので是非コチラをご覧下さい。
抜粋して要約します。
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ここで述べる慢性疲労はいわゆる特殊な免疫不全が関わっている慢性疲労症候群ではなく、一般的な持続性の全身疲労のことです。
すなわち、慢性的な疲労感により、肉体または頭脳労働能力の低下、落ち込み、倦怠感、意欲の低下、時に苛立ちを伴います。
慢性疲労の治療に必要な栄養素は次の4つ。
ビタミンB群
水溶性のビタミンB群は細胞の代謝で重要な補酵素の働きをし、その不足は疲労の原因となります。
運動、加工食品の摂取、糖分/澱粉の多い食事はB群の不足をおこします。
B群は欠乏症状が出る前の軽度の不足の段階から疲労感を訴えます。
見逃せないのは薬剤によって引き起こされるB群の欠乏です。
代表的な例として、避妊薬はビタミンB2、B6、B12、葉酸を、H2受容体拮抗薬はB12、葉酸を、プロトンポンプ阻害薬はB12の欠乏を引き起こします。
これらの薬剤投与中に疲労感を訴えた場合はB群の投与だけで改善します。
疲労の改善や心身能力レベルの向上のために、ビタミンB群はまず投与してみる第1選択となります。
各ビタミンB群を最低25mg含むマルチミネラル・ビタミンのサプリメントとして摂取するのが効果的
ビタミンC
酸化ストレスの増加と疲労とは深い関係にあります。
そしてビタミンCは酸化ストレスを減らし、疲労を改善します。
ビタミンCをサプリメントとして摂取する場合、消化管でゆっくりと吸収する徐放性製剤が推奨されます。
徐放性製剤の場合、1回1g以上を1日2回摂取します。
マグネシウム
マグネシウムは体内でタンパク質合成および細胞膜構築、神経伝導、ホルモンおよび神経伝達物質の合成・結合、全てのエネルギー代謝(ATPは主にMg-ATPとして細胞に存在)、筋収縮後の弛緩など多岐の代謝・機能に関わっています。
このため、マグネシウムの欠乏は持続的な疲労を誘発します。
マグネシウムの欠乏は過剰なアルコール、食物脂肪、食塩とリン酸 (ソーダ)、さらに多量の発汗、激しい運動、更年期、長期にわたる強いストレス、月経過多、利尿薬の使用で引き起こされます。
また、身体的ストレス(痛み、妊娠、睡眠不足など)、医学的ストレス(心的外傷、熱傷、感染、外科手術、薬剤、放射線など)、環境ストレス(騒音、公害、暑さ、寒さ、アレルゲンへの曝露)、感情的ストレス(興奮、試験のストレス、不安、うつ病など)でも起こします。
マグネシウムの欠乏は血液検査では診断が難しいとされています。
これは体内のマグネシウムの99%が組織内に蓄積され、血清中マグネシウム濃度では正確に欠乏を判定できないからです。
なお、利尿剤およびプロトンポンプ阻害薬(PPI)を服用している場合は、マグネシウム欠乏の影響が増大するので注意が必要です。
マグネシウム欠乏は以下の症状から判定します。
(1)平滑筋のマグネシウム欠乏症状
息切れ、運動後の喘鳴、血管性頭痛、頻尿、便秘
(2)骨格筋のマグネシウム欠乏症状
足の痙攣、筋肉の緊張、線維束性攣縮、筋肉痛、むずむず症候群
(3)心臓血管のマグネシウム欠乏症状
不整脈、動悸、血圧上昇
高齢者では酸化マグネシウムおよび炭酸マグネシウムは確実に吸収されない。
クエン酸マグネシウムは良く吸収されるが、急速に排せつされてしまう。
最も吸収・保持に適した形態はタンパク結合型のグリシン酸マグネシウムです。
夜の就寝前に、グリシン酸マグネシウム100 mgで服用を開始、1日2~3回の軟便がみられるまで3日ごとに用量を増量します。
必要により昼に50 mgを1〜2回追加します。
チロシン
チロシンはアミノ酸で魚、鶏肉、肉などのタンパク質に富む食品に多く含まれています。
チロシンはドーパミンの前駆体 (構成単位)で、ドーパミンは、アドレナリン、ノルアドレナリンへと代謝される。
チロシンは必須アミノ酸ではないが、ストレス下においては条件的必須アミノ酸と位置付けられている。
ドーパミンは注意力/集中力を高める働きがあり、知覚情報を脳へと伝えます。
また、自発行動およびエネルギー消費を調節します。
理想的には、ドーパミンレベルは一日の勤務時間中に高い方が良いとされています。
そして、ドーパミンレベルが低い場合、うつ病患者において倦怠感および意欲の欠如が見られることがあります。
チロシンの摂取により作業記憶や情報処理の正確さを改善します。
チロシンの欠乏はストレス、不安、気分低下および能力低下に繋がる場合があり、チロシン補充は、脳のドーパミンおよびノルアドレナリンを増やすことで、これらの欠乏症状を改善します。
チロシンサプリメントによるチロシン補充は、長期に渡る肉体的または精神的なストレス下において、精神集中、明晰さ、スタミナを増強させ、ストレスによる血圧上昇を抑えます。
注意すべきことは甲状腺ホルモン補充療法中には甲状腺機能の検査を定期的に行う。また、
メラノーマの既往がある患者には使用しない。
チロシンサプリメントは必ず空腹時に服用します。
起床時に1500~2000 mgを服用し、服用後30分間は食事を摂らないようにします。
午後の中頃に追加服用(1000~1500 mg)してもよいが、食後2時間経過していることが必要です。
ストレスのかかる出来事の前、例えば競技大会(ゴルフ、テニス、自転車レース等)、試験(特に口頭試験)、発表前に1000~1500 mg を服用するのが効果的です。
「疲労」を栄養バランスの障害と捉えること、すなわち私たちの視点を変えることで新しい展開が生まれます。
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私は若い頃からしょっちゅう風邪をひいたり扁桃腺を腫らしたりして寝込んでいました。
それは「体質」だと思っていたのですが、その概念が覆ったのが栄養療法に出会ってからです。
栄養素を補給するだけで全く風邪もひかなくなり、一度も扁桃腺も腫れていません。
奇跡的な出来事でした。
私は基本的にマルチビタミン&ミネラルにビタミンB,C,Dと亜鉛を足しています。
マグネシウムは経皮吸収で摂取しています。
エプソムソルトやにがりを湯船に入れて毎日浸かっています。
マグネシウムの不足症状はないので充足していると思われます。
チロシンに関しては知りませんでした。
非常に勉強になりました。
慢性疲労の方はご参考になさって下さい。
ただしサプリは商品によって品質が大きく異なります。
市販のサプリは賢い消費者になって選びましょう。
コチラの記事を参考になさってサプリ選びをして下さい↓
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