本当に色々ありました。
継承した当時は倒産寸前で
もうダメかも・・・
ダメだったら勤務医に戻ろう・・・
また東京に戻ればいいや・・・
と考えていました。
それでも不思議なもので
創立100年の伝統と実績があったからなのか
ただ単に運が良かっただけなのか
それとも私たちのたゆまぬ努力が報われたのか
理由は分かりませんが
おかげさまで倒産せずに気付けば17年経ちました

ありがたいことです。
17年間に本当に色々ありました。
右も左も分からないまま
先代の院長が急に倒れたため
急遽、東京から呼び戻されて継承することになったのですが
継承してから気付きました。
仕事は医療だけじゃないんだ・・・
何を今さら!
とお叱りを受けそうですが
勤務医の時はただひたすら医療をやっていれば良かったんです。
なのに病院を継承した途端に
医師としてだけでなく経営者としての仕事が山ほどありました(;。;)
しかも経営については勉強したこともなければ
誰かに教わったこともありません。
人事や労務ことも全く知りません。
もうすべてが初めてのことばかりで
本当に大変でした(;。;)
だから診療の合間や病院が休みの時に経営のことやマネジメントのことを勉強しました。
たくさんのビジネス本も読みましたし
色々なビジネスセミナーや
職員の研修なども行ってきました。
マネジメントの本も読みあさりましたし、勉強会にも参加してきました。
でもね
会社を経営することと
医療機関を運営することとは
根本的に大きく違うということに気付きました。
何か分かりますか?
一般の企業では社員を動かすのが社長の仕事ですが
医療機関では自分が動きやすくするのが院長の仕事なんです。
意味分かります?
一般の会社ではお客様にサービスや技術を提供するのは末端の社員だったりしますよね?
たとえば清掃会社で考えてみましょう。
ビルのメンテナンスをしたり清掃するのは社長さんじゃないですよね?
実際にお客様の所に行って清掃作業をしているのは社員、それも末端のパート職員だったりします。
だから社長は職員をまとめ、職員が会社のために動くようにマネジメントするのが仕事になります。
ところが医療機関ではどうでしょうか?
病院の規模にもよりますが、ここでは開業医をモデルに考えてみましょう。
一人院長で開業しているクリニックだと
お客様(患者様)にサービス(医療行為)を提供できるのは医師一人です。
いくら優秀な看護師がいても、事務員がいても
院長の代わりに医療を行うことが出来ません。
だから一般のビジネス手法をそのまま医療に持ち込むとおかしなことになるんです。
だって院長がスタッフのマネジメントに重きを置くと
患者さんのことがお留守になってしまいます。
それでは良い医療を提供できなくなってしまいます。
医師は診療において、スタッフの方ではなく、患者さんの方だけ向いているべきです。
医師は自分にしか出来ない仕事、すなわち医療行為に自分の限られたエネルギーを集中すべきです。
なるべく他のことにエネルギーを費やさないようにしなければなりません。
そのためには自分が医療に集中できるように職員を働かせる必要があります。
ここが一般の企業との最大の違いです。
つまり会社では社員が直接、お客様と接してサービスを提供できますが
医療機関では社員は医師のアシスタント業務に徹することになります。
セミナーや研修を通してたくさんの社長さんと交流しましたが
社長さんがこうしてセミナーに来ていても会社は休んでいませんが
私たちがセミナーに来ている間は病院は閉めなければなりません。
そうです。
私たちが居ないと営業すら出来ないんです。
自分の代わりにスタッフが診察や手術をやってくれるわけじゃないんです。
職員のマネジメントは大切で必要ですが
そこにばかり労力をとられると診療に集中できなくなります。
だから医師は自分の良きアシスタントを養成すべきなんです。
究極、マネジメントを必要としない人材を雇って運営することが理想です。
まだまだそんな理想的な環境で仕事が出来ていませんが
そんな人材が一人でも居ると本当に心強いです。
私たちは常に患者さんの方だけ、向いていられます。
社長は職員の方を向いて仕事をする必要がありますが
私たち医師は患者さんの方を向いて仕事をしなければなりません。
だから難しいです・・・。
どっちも両方、一度に見れないですから

社長と院長の違い
これを分かった上で経営のことや
人事や労務のことを考えなければなりません。
これからもずっと悩み多き問題です。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
ラブはいつも私の方を向いています
そんなラブに
いつも私が癒されています
ラブはいつも私の方を向いています
そんなラブに
いつも私が癒されています

