(前回の続き)


学ぶ意思のない体裁だけの大学生

楽しそうでもない

意欲的でもない

学んでいることを

息子に聞かせるでもない




ただ単位を取るための作業を繰り返す

それはかつて私が

息子にさせてきた勉強みたいだった



大学の講義やテストに使う時間は

少なくとも今まで

1100時間ほどは費やしている



それに加えて

民間の心理学の講座を受講し

同時進行となったことで

PCの前に座っている時間が

圧倒的に増えてしまった



大切なことに気づかないまま

息子と一日中

家に居続ける生活も良くないかと考えて

再就職もした



ほんとは

ウンザリしていた仕事なのに

採用されやすいからという理由で

慣れた仕事に就いた



やらなきゃいけないことが増えて

私の毎日に余白がなくなっていく



息子は私がPCの前に座っている時

よく様子を見に来た

「どうしたの?」と聞いても

「別に…」と言って戻っていく

そんなことが何度も何度もあった



驚くことに私は

息子との間に

境界線を引いているつもりでいた



仕事や大学の講義に心理学の講座

私は私の生活を作り

息子に介入し過ぎないこと

余計な口出しをしないこと

それが正しいことだと思っていた




息子と過ごす時間や話す時間は減り

接する時の距離感も

少し離れていたと思う

それを

間違っていないはずだと思っていた



そもそも

自分が増やしたタスクによって

日々をこなすことに

次第に疲れていくことになり



息子にどう接していいのか

判断したり

考えたりする余裕がなくなっていた



寄り添っているはず

向き合っているはずの息子とは

実はちっとも近づけていなかった



大学生になって2年間

息子はもちろん勉強なんてしなかった

家から出ることもあまりなく

ひたすらにゲームとYouTubeな生活だった

 

(長くなるので④に続く)