
相住食堂 @ 小田原(JR東海道線)
チキンライスがいただける鰻屋があるらしい.
そういう素敵な情報を知りますとアレです.
もはや居ても立ってもおられぬ性質の男です,ぶほほい.
であるので,酒匂川を渡るのです.
東海道線で夏の小田原駅にやってまいりました.
炎天の街を汗をかきつつ歩くこと数分.
ほどなくしてお目当ての鰻屋さんに到着です.
《 相住食堂 @ 小田原(JR東海道線)》
鰻屋に特有の凛とした雰囲気がありますがアレです.
暖簾には御食事処と大衆食堂の気易さをも漂わせております.
なるほど,こういう鰻屋ならばチキンライスというのも腑に落ちる.
ところがアッチョンブリケ,表の看板に愕然となるのです.
天丼.かつ丼,親子丼,玉丼とありますが,こともあろうに.
こともあろうに,最下段の2品がマスキングされとるではないか.
その1品はかろうじてカレーライスと読めるデハナイカ.
もう1品はチキンが消されてただのライスになっとるデハネエカ.
店頭のお品書きです,もはやね.
もはや疑う余地がないことは明白です.
黒塗りで消されているのはチキンライスですね.
片付かぬ気持ちのまま呆然として入店する.
その店内は,ほほう,なかなか趣きのある造作ですね.
お店は通しでご営業のようです.
お昼の時分どきを外したので卓は空いてます.
店内のお品書き.
やはりチキンライスは見当たらない.
どこまでも諦めの悪い男です,よほほい.
せっかくね,小田原にまで遠路足を運んでますからね.
いくらなんでもそのまま帰るというのはちょっとアレですよね.
であるので,酢の物で一杯.
それだけでもいいかな,そう思ったのです.
ところがね,この酢の物がアレです.
夏の日にふさわしい鯔背な風味でしたのでね.
思わずも私の調子も高いものになってしまうのです.
であるので,柳川鍋です,いかがでしょうか.
暑い夏の滋養食といったら昔からどぜうです,いかがでしょうか.
注文は小窓の奥にある厨房に通されます.
料理が出来上がると合図の呼び鈴がチンと鳴ります.
小窓が開いて料理が運ばれる様は昔の情景を見るようで懐かしい.
最近は小田原でもどじょうを出すお店が少ないそうです.
こちらのお店と,ほかにもう1軒だけなんだそうな,ラッキー.
気持ちが片付かぬままというのもアレなので,おほほい.
チキンライスがお品書きから消えた顛末をお店の方に伺ってみました.
なんでも,ご店主はご高齢であられるので.
熱中症予防のため夏の期間は提供を休止するそうです.
なるほど,それでなくても鰻屋の厨房は高温になりますからね.
涼しくなったらまた提供を再開するそうです,よかった〜.
少し気持ちが片付いた気がした,聞いてよかった,そう思った.
であるので,代わりに親子丼をお願いしました.
これも言うてみれば和風のチキンライスよね,うっふふ.
三つ葉がきちんと開いて卵で綴じられている,美しい.
こういう些細なところにも,ご店主の調理の妙が見て取れます.
卵がとろっとろ,鶏肉もぷりっぷり新鮮で本当に美味ちい.
食べ終わる頃には気持ちもすっかりと穏やかになってしまうのです.
創業は昭和6年,戦前から続くかなりの老舗です.
そんなお店のチキンライス,食べてみたいと思いませんか.
私は思います.
秋になったらまた来よう,そう思います.
そん時ゃあアレだな,うふ,ふふふ.
白焼きで呑んだ後にチキンライスというのもいいな.
おまけです.
せっかくなので小田原〜東海道線界隈漫歩です.
こちらも小田原の超老舗.
のれんと味 だるま料理店です.
二階の個室座敷で優雅な酒飯もいいものです.
西湘バイパスの下にある人道です.
ここを抜けると小田原の海が眼前に広がります.
帰途,気まぐれに平塚で途中下車しました.
駅近の路地にあるどさん娘紅谷店,現在でも営業中です.
昔ふうの無煙ロースターの焼肉と餃子のセットがお得です.
昔,平塚の人情屋台があった場所です.
今では整備されて自転車置き場になってます.
昔は何軒かの屋台が並び,夜な夜な酒宴で賑わってました.
この盛大に朽ちたお店,まだ営業されているご様子です.
いつかは必ずと思いながら,未だに入ったことはありません(笑)
































