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 表紙にガイア・アセンションとあるように、これは地球の近未来を予知している書籍であるけれど、ほとんどは、現実において混迷を深めている地球上の政治・経済・環境などの具体的かつ詳細な記述である。
 3年前、『タスマニアの羊』 という書籍のブログを書いたけれど、同じ著者であったことに気付いて意外に感じている。 『タスマニアの羊』 は経済用語などが頻出して、私のような一般人読者には、煩瑣な内容に思えたものだったし、この書籍のように地球の未来をダイレクトに語ったものではなかった。
 この書籍は、 『タスマニアの羊』 のポイント部分だけを抽出して、世界の混迷を説明するのに用いているから、分かりやすくかつ興味深く読めるようになっている。

 

 

【景気と雇用】
 個人消費が 「景気」 を牽引するということは、もうありません。「内需拡大」 は起こりません。 ・・・(中略)・・・ 。いずれにせよ、もはや 「循環」 ではなく、原点に近いところでの 「振れ」 だけがある、というのが 「市民の選択」 が創り上げた経済実態(地球環境にも配慮した、普通の生活の姿)です。
 この現実が意味するものは、もはやこのような分析が、つまり 「景気」 を論じること自体が、意味をなさない局面に日本の社会が突入したということです。 ・・・(中略)・・・ 。「景気」 が存在しないのだから、「景気」 によって雇用問題を解決することはできません。(p.33-36)
 今でこそ、大前研一さんをはじめとして少なからぬ人々が、雇用問題の解決策はないことを著書の中で記述しているけれど、
   《参照》   『最強国家ニッポンの設計図』 大前研一  小学館  《後編》
            【労働問題の基本認識】
 この書籍の初版は1999年7月だから、その頃から、雇用問題についてこれほどはっきり書いていた人は、殆どいなかったのではないだろうか。私にしても小泉改革の悪しき結果である格差社会の実現に直面したから、今は認識しているけれど、それ以前に、出口なき雇用問題を記述している人がいたとしても馬耳東風だったように思う。
 直面しなければ気付けない愚かさは平均的な人間の性だけれど、直面していても自らの利益のためにその事実を大衆に対して隠し続けたり嘘の解釈で覆い続ける悪質な輩が、実はメディアの大多数を占拠しているのである。
 この問題の根源は、資本主義市場経済が、そのメカニズムのなかに、雇用問題への解決策を具備していないことです(右肩上がりの経済成長がどこまでも続くケースが 「唯一解」 ですが、その解が存在しないことは歴史が証明しています) (p.95)
 技術革新が進めば、経済成長が続いても雇用は増えないのが実態である。
 このような混迷こそが、実は “地球規模での正常化へのプロセス” を意味している。このような混迷状態まで含めて、 “神の見えざる手” と言ってしまうと、私利私欲に満ちた愚者の存在まで許容してしまうかのようにとられるから余り言いたくないけど、実質はそうなのだろう。

 

 

【行政の愚かさ】
 根本的には、行政に、資源や環境の制約のなかで、どういう社会を作るかの理念がなく、ただ 「景気」 がよければそれでよいという観点しかないことです。したがって万事 「資本の論理」 に振り回され、アメリカの掌の上で踊ることになるのです。問題は、この 「不思議な政治状況」 が、どこから生まれてくるのかということです。何か 「ドライビング・フォース」 があるはずです。そうでなければ、これだけの 「集団錯誤」 が起こるわけがありません。(p.124)
 ドライビング・フォースについては書籍の中に後述されているけれど、それを抜きにしても、地方行政は地方独自のきめ細やかな対応をする意志は殆どないのではないだろうか。橋下大阪府知事が喚起するような職員意識を、他の行政区の公務員は人ごとのように傍観しているはずである。行政に係わる地方公務員なんて単なる、生活給付金の受給特権階級みたいなものだろう。彼らには、公僕としての理念など全くなく、自分自身の生活があるだけである。

 

 

【テレビに注意】
 注意すべきはテレビです。テレビは、「彼ら」 が地球人類の意識を操作する最大の武器になっています。テレビの周波数の中に、マインドコントロールの波動を織り込む技術を持っているので、「彼ら」 にとってこれほど 「有用な」 インフラは他にありません。前述した番組の内容とあいまって、現在の世代全体が 「知的自殺」 を図っていることを御存知でしたか。(p.131)
 ウイルソン・ブライアン・キーの 『メディア・セックス』 や 『メディア・レイプ』 を読んだことのある人々なら、これの意味するところの恐ろしさは容易に察知できるだろう。

 

 

【それでも、お先真っ暗ではない】
 幸い地球人類は、地球科学の認識とは裏腹に、宇宙で孤立した存在ではありません。今、宇宙のHEBや 「神々(日本の神々など、各地域の神々を含む)」 は、今回の 「ガイア・アセンション」 を成功させるために、大規模な支援体制を組んでくれているようです。「要請がないかぎり介入できない」 という 「宇宙のルール」 はありますが、「要請は政府がやらなければならない」 というルールはありません。すべてを知っている私たちの 「真我(潜在意識)」 の多数が、サバイバルを選択し、宇宙に支援要請を発信すれば、それは聞き届けられるでしょう。その場合、表面的には、直接的な物理的介入のように見えるでしょう。時期は別にして、その可能性は大いにあります。(p.173)
 『天と地と』 中丸薫 (あ・うん)  にも、同様な記述がある。

 HEBについては。

   《参照》  『神との対話 ③』 ニール・ドナルド・ウォルシュ (サンマーク出版) 《後編》

            【HEBと人間の違い】

 

 

【あとがき】
 あとがきの中に書かれていることを読んで、信頼性のある著者であろうと思えた。スピリッチュアルな領域に関する、御自身の25年を費やした探究内容がコンパクトに記述されているけれど、その中に、巷の低級な宗教団体巡り程度の人物では決して書けない記述があったのである。
 その他に、こんなことも書かれている。
 1999年1月末に、一冊の本を発見して、びっくりしました。私が25年かかって調べ上げたエッセンスを、全部書いてあるではないか! 『神との対話②』 です。2月に、当時まだ邦訳が出ていなかった③の原著も読みました。その後、比較的個人的なことを扱った、①も読みました。この本があるので、もう皆さんは、私のように「ジャングル」 をさまよう必要はありません。(p.180)
  ニール・ドナルド・ウォルシュ著の読書記録

     『神との対話』

     『神との対話 ②』

     『神との対話 ③』

     『神との対話 フォトブック』

     『神との友情 (上)』

     『神との友情 (下)』

     『神とひとつになること』

 

<了>