イメージ 1

 著者が霊視した妖精の世界が記述されている。アニメの場面をイメージしながら楽しく読むこともできるし、霊学的にマジメに読むこともできる。

 

 

【セオソフィー学会】
 著者の名前は知らなかったのだけれど、C・W・リードビーターの前書きがあったので、「おや」 と思い読むことにした。著者もセオソフィー学会創成の頃を代表する霊視能力者 (p.11) なのだという。
 

【精霊の世界】
 大小さまざまな形態をした幽質の存在が、組織的な協力関係の中で、自然界の “生命の実相” とでも呼ぶべき側面にたずさわり、成長を促進したり、花に色づけをしたり、風光明媚な土地に群れを成して集まっていたり、波間や滝のしぶきの中で戯れ、風と日光の中で踊り回っていたり ----- まさに精霊は、同じ地球上に生息し、人類と平行し、かつ調和しつつ、別の次元の進化のコースを歩みつつある、実在の生命なのである。 (p.19)
 環境問題が叫ばれる昨今、精霊たちの話が復活してもよさそうなのにと思うけれど、精霊たちは人間のエゴと強欲に汚染された土地からは、消え去ってしまっている。
 精霊は大体において人間を嫌い、人間界に近づきたがらない。無理もないことで、彼らから見れば人間は自然を破壊し、そこらじゅうを荒らしまわる悪魔にほかならないからである。樹木を伐採し、草を踏みにじり、花を用もないのにむしりとっては放り投げる。自然の土地に見苦しいレンガとモルタルの家を建て、煙や薬品類で花の香りを台無しにする。これではわれわれ人類が爬虫類を怖がるのと同じように、彼らが人間を怖がっても、何の不思議があろう。
 この上さらに人間のオーラから出る悪想念の波動が彼らの嫌悪感を倍加する。人間がそばに寄ると、まるで汚水をかけられたような不快感を誘発する。 (p.200)
 精霊とお友達になれる人って純粋な魂の人です。悪い奴ほど精霊に出会えない。

 

 

【さまざまな精霊】
 ブラウニーとかエルフとかピクシーとかの集団は、ミツバチやアリの集団と同じく、本能的に自然界の営みに参加しているだけで、個としての意識はないのである。ノームやフェアリーにもまだ個的意識はなく、よく似た二つのものを識別し選別する能力は持ち合わせていない。その知力は、地上のものでいえばペットや犬や家畜ていどで、まだ理性的分別心を持つにいたっていないが、機敏で用心深い。
 こうした自然界の働き手と人間の根本的な違いは、人間の意識活動の中心が知力にあるのに対し、それが直観力にあるということである。 (p.30)
 妖精といっても、審らかな霊視能力を持つ者たちにとっては、何種類も存在するらしい。妖精たちの魂は、いわゆる群魂である。人類も群魂意識しかもたなかった時代は、直観力に秀でた存在だったはずである。個的意識が行過ぎて “アイデンティティー” などという概念が発生しているのである。日本民族は意識の中に群魂意識のシッポを留めている民族なのであろう。これは圧倒的に長所である。
 なお、アニメに登場する森の小人たちのイメージに最も近いのはブラウニーである。

 

 

【フェアリーの波動】
 ためしに私は、意識的にその強烈な(フェアリーの)波動に身をさらしてみた。一時的に肉体感覚を忘れ、それでいて、いつでも肉体感覚に戻れる状態の中で、その喜びに満ちた恍惚たる境地に、少しばかり浸ってみたのである。それがフェアリーの通常の状態であるらしい。その状態にあまり浸りすぎると危険である。ほどほどのところで意識的に自分を引き戻し、ふたたび肉体の感覚を取り戻すには、よほどの精神力がいる。(p.61)
 異次元の波動界に身をさらして快を経験できるなら、なんで精神力を振り絞ってまでして出なければならないのか? という疑問がわくけれど、おそらく喜びに満ちた恍惚たる快の境地であれ、その快の波動界には、それ以上の向上がないから、ということなのだろう。この世的な表現でいうならば、享楽に溺れて身を落とす、と言うに近いらしい。
 妖精たちとは、その麗しさを見て楽しむ程度の交流が最善のかもしれない。イングランドの湖水地方は、まさに “妖精の国(フェアリーランド)” だという。さまざまな麗しいフェアリーがいるらしい。

 

 

【ヌーディストのアンディーン】
 アンディーンは水の精で、・・・(中略)・・・。容姿はまったくの女性で、しかも衣装らしいものは何もつけていない。羽もないのがふつうで、要するに女性らしい姿体を何の飾りもなしにさらけだしている。
 まず、滝のしぶきの中で太陽の光線を浴びながら、じっと宙に浮いている間に、磁気をゆっくりと摂取する。能力いっぱいに吸収すると、目もくらむほどの光と色彩の中に、一気にそれを放射する。その一瞬に、われわれ肉体に包まれた人間には想像もできない喜びと高まりを覚える。
 その時の顔の表情、とくに目の輝きには言語を絶した美しさがある。目もくらむほどの・・・・
 わぁ~~~って感じ。アンディーンに会いたい。
 でも日本の滝場なんか、欲心まみれの霊能者さんたちの邪気が超~ウヨウヨで、とてもじゃないけど麗しい水の精・アンディーンなんかが住める世界ではない。

 

 

【ノームの意識】
 地下にもぐっているところを観察しようとしても、地中に入るとたちまち形が崩れ、固体性を失って “共通の精” の中に融合してしまう。そのエッセンスの中では小さな球体となって土の中を自由に動き回っている。そして地上へ出ると、一瞬のうちに例のノームの形体をとる。
 こうした変容は、私の観るところでは、意識的にやっているのではなく、大なり小なり “自動的” であるとも考える。いずれにしても彼らはそのことを 「自覚しているらしい」 ふしがある。もっともその “自覚” が変容の原因なのか結果なのかは見きわめられないが・・・・ (p.89)
 ノームとは土の精霊である。

 

 

【マニキンの遊び】
 人間の子どもと同じように、よくゲームをやって興じている。・・・(中略)・・・。そうした遊びの中にも幾何学的なセンスを思わせるものがある。
 たとえば、ダンスの輪の中に十文字をこしらえたりする。そうした図形をこしらえることによって、彼らを通じて特殊なエネルギーが放射され、それが生命力を増すことになることを、彼らは本能的に知っているのである。 (p.104)
 精霊の世界は、人間の世界より遥かに細密な波動世界だから、色や形がダイレクトに反映している。

 

 

【デーバの妖術】
 バラ色の唇と頬、それに人間的な微笑を見ていると、このデーバには、本物の人間の女性とそっくりの容姿をこしらえてみせる能力があるようだ。うっかり波動を同調させてしまうと、妖精の森に入った者が体験する “妖術” にかかってしまいそうなので、これ以上は近づけない。 (p.170)
 これって、泉鏡花の 『高野聖』 の世界。 精霊が悪戯好きなのは、どうやら一般則であるらしい。
 何もないところに宮殿や城があるように錯覚させることもする。これは催眠術ではなく、鮮明で強烈な思念体(イメージ)を投射して、それを実在と見間違えさせるのである。総合的な精神的能力においては精霊は人間と較べものにならないが、イメージをこしらえて投射するということは、それが自然界における彼らの主な仕事であるだけに、得意なのである。心霊実験会に出てきて、他界した近親者を装ってそれらしいことを言って騙しては喜ぶということまでする。  (p.201)

 

 

 この書籍は、アニメ的なおもしろさもあるけれど、単なるロマンティックなアニメ的読み物などではない。冒頭にC・W・リードビーターの名前が記述されているように、立派な霊学書である。特に189頁以降の 「精霊と生命の進化」 と題された章は、参考になることが多い。   

 

<了>

 

《妖精関連》

   《参照》  『ヒーリング・プラクティス』 レバナ・シェル・ブドラ (メディアート出版) 《前編》
            【妖精】
   《参照》  『ケルト入門書』 (星雲社)
            【自然との会話】
   《参照》  『アセンションの超しくみ』 サアラ (ヒカルランド)  《中編》
            【ネイチャースピリット】

   《参照》  『ケルト入門書』 (星雲社)

            【自然との会話】

   《参照》  『魂の伴侶と出会う旅』 ドリーン・バーチュー (クレイヴ出版) 《前編》

            【精霊たち】   【天使と精霊】

            【スプライト:水鳥を守護する精霊】

   《参照》  『魂の伴侶と出会う旅』 ドリーン・バーチュー (クレイヴ出版) 《中編》

            【人の姿をした精霊】

            【精霊はミカエルと共に】

   《参照》  『魂の伴侶と出会う旅』 ドリーン・バーチュー (クレイヴ出版) 《後編》

            【精霊の生まれ変わり】

   《参照》  『宇宙につながる第8のチャクラ』 ジュード・カリヴァン (徳間書店) 《後編》

            【植物の王国:ディーバとの提携】

   《参照》  『空なる叡智へ』 サアラ (ヒカルランド) 《後編》

            【マザーアースとのコミュニケーションが必要】

   《参照》  『スピリチュアル地図の読み方』 ラウル・イクセンバーグ (青萠堂)

            【フェアリーの研究】
   《参照》  『妖精世界』 G・ホドソン (コスモ・テン)

 

   《参照》  『エンジェル・フェアリー』 ドリーン・バーチュー (ダイヤモンド社)

 

   《参照》  『富士神界の龍神からの緊急初メッセージ』 アマノコトネ (ヒカルランド) 《後編》

            【見えないからといって・・・】

   《参照》  『ではまた、あの世で』 大泉実成 (洋泉社)
            【人間と妖怪の仲介者】

   《参照》  『アセンションプロ集団「ラー一族」』 ラリア (ヒカルランド) 《4/4》

            【妖精と龍、そして人間の想念】