いまだにウクライナにネオナチはいない、いてもたいしたことはない、または2014年からのドンバス戦争でウクライナ側は虐殺を行っていない等と発している自称識者がいる。

例えば彼らが引き合いに出すのが、アゾフは国軍に編入され規律正しくなった、または2019年の議員選挙ではアゾフやスヴォボーダ、右派セクター系の議員は議席を失ったとする話だ。

さらには、ドンバスの親露派側も拷問などをやっていたとする話と、それによる被害を「どっちもどっち論」で相対化するストーリーである。
「ドンバス側も戦争犯罪に値する多数の人権侵害を犯していたので、ウクライナ側だけの責任ではない!」とする向きだ。

このあたりの反応に関して、以下で事実とは言えないことを説明していく。

【目次】
① 2014年、被害は主にウクライナ側に起こされた
② 2022年のアゾフの戦争犯罪
③ べリングキャット「アゾフが極右運動を完全に支配」
④ アゾフらネオナチによる少数民族への暴力
⑤ アゾフらネオナチによる子供の軍事訓練
⑥ 異民族差別を定着させた内務大臣とウクライナ政権

 

2014年、被害は主にウクライナ側に起こされた


14年からの戦争犯罪をつぶさに見れば「どっちもどっち論」は事実とは程遠いことであり、例えば被害の圧倒的な非対称性、つまり犠牲者の80%以上がドンバス側で生まれていることで説明しうる。

これは、残念ながら国連やOSCEの50~200ページある報告書を2,3冊読んだだけでは見えてこない。そこにはウクライナ側もドンバス側も拷問を行っていた等の被害を相対化した記述があるだけである。

しかし、その報告書40冊以上を読んだ私の検証結果は以下の通りとなる。



国連等の報告書にはたびたび「主にウクライナ政府からしか事情聴取できていない」ことが記載され、また、事情を聞いたウクライナの法執行機関が都合の悪い事件について嘘をつき、捜査を行わず、でっち上げを行い、告発者に報復していることさえ述べられている。そのためウクライナ政府が犯した拷問等の戦争犯罪は捕捉しきれていないこともわかる。

詳細とソースは以下ページで提示してあるので確認してほしい。
https://hama-sush-jp.pro/cargoofficial/entry-12733195168.html
https://hama-sush-jp.pro/cargoofficial/entry-12734931557.html
https://hama-sush-jp.pro/cargoofficial/entry-12742780908.html

特に2014年4月にATO(対テロ作戦)が開始された当初、ウクライナで生まれた避難民の90%以上がロシアに逃げていた。
親露派が虐殺を行っていたのなら、なぜわざわざ外国であるロシアに逃げるのだろうか。

もちろん親露派側による人権侵害もあった。例えば以下のようにヒューマンライツ・ウォッチの報告もあるし、国連報告書にも記述が残る。
https://www.hrw.org/news/2021/11/12/ukraine-war-crimes-arrest-step-toward-justice

しかし、ウクライナ側の犯行を示す疑惑の数は圧倒的に多いのだ。

 

 

2022年のアゾフの戦争犯罪


今回のロシア-ウクライナ戦争で、アゾフらが何をやったのかは以下リンク先で確認できる。
主にマリウポリの話となるが、民間人を「人間の盾」にし、撃ち殺し、家々を焼いたとする証言が無尽蔵に見つかっている。
私が下記URL先で紹介しただけでも50人以上の異口同音の証言がある。


▼ マリウポリ市民が一様に「アゾフに『人間の盾』にされた。撃たれた」と証言 -公的資料で反論⑫
https://hama-sush-jp.pro/cargoofficial/entry-12742032826.html
▼ マリウポリ市民が一様に「アゾフに『人間の盾』にされた。撃たれた」と証言(3)公的資料で反論⑭
https://hama-sush-jp.pro/cargoofficial/entry-12743086975.html
▼ 米欧の無視するイリイチの虐殺・マリウポリ住民の証言 - 公的資料で反論⑮
https://hama-sush-jp.pro/cargoofficial/entry-12743831554.html


先日制圧が完了したアゾフスタリ製鉄所から投降したアゾフ第一大隊の兵士達のタトゥーに注目してみよう。
https://en.topwar.ru/196590-v-poslednej-gruppe-sdavshihsja-na-azovstali-byli-boeviki-so-sledami-svedenija-tatuirovok.html
https://video.twimg.com/ext_tw_video/1527765150555680768/pu/vid/480x262/LNOQhX0P8ngx3YNc.mp4
https://www.bitchute.com/video/Abt6FVPnk6K6/ (映像ロングバージョン)


 
スワスティカ(卍)やナチス親衛隊の「SS」ロゴが首筋に確認できる。




「黒十字」もナチス・ドイツ軍に愛用されたシンボルだ。ドクロは「SSの死の髑髏」と呼ばれるロゴだ。
 

 

ブラックサンやヴォルフスアンゲル、SS、SS死の髑髏、スワスティカ、ヒトラーの肖像、第三帝国ロゴ、14/88(白人至上主義)、黒十字、バンデーラの肖像、各種鍵十字…、素敵なタトゥーがたくさん見つかった。


アゾフスタルに籠城していたアゾフの兵士Kasatkin David Georgievichの手
https://t.me/wakeupjapancomeon/3798

このKasatkin David Georgievichは、SNSでチェチェンのカディロフ大統領に対し「娘たちを集団レイプしてやる!」などと暴言を吐いていたが、そのカディロフ大統領が「アゾフの捕虜を護送するバスの運転手になりきる」パロディ映像を作っている。
(私個人的には、例え戦争犯罪を行っていた疑惑のある相手であっても過度な侮蔑は憎悪を引き起こすので、あまり面白いとは思わない)

https://t.me/wakeupjapancomeon/3800
https://t.me/RKadyrov_95/2155


アメリカ人のネオナチでハリコフのアゾフ連隊に所属する者もいる。
https://mobile.twitter.com/Voxkomm/status/1527317382804344833?cxt=HHwWgsCo1anEj7IqAAAA
https://telegra.ph/NACIZM-NA-EHKSPORT-05-19

彼は顔に恐ろしいタトゥーを入れているだけではない。


実際に戦場に来ていることが、上記写真のマスク下の口元のタトゥーで確認できる。死んだロシア兵の横で記念撮影を行っている。


右胸にスワスティカ(卍)も確認できる。友達にはSSロゴも。


アゾフには白人至上主義者・ネオナチ・ルソフォビア(反露主義)の外国人が数千人在籍している。
今回の戦争では1万人以上の外国人傭兵が参戦したとも言われる。

2019年のTIMEの特集映像で外国の白人至上主義者をリクルートし訓練している様子が見ることができる。
▼ TIME - Inside A White Supremacist Militia in Ukraine


「石を投げればネオナチに当たる」状態になっていることを示した事件もあった。

NATO公式サイトが3月8日の「国際女性デー」にあわせて「ウクライナの勇敢な女性兵」として写真をアップしたが、彼女の胸元に「黒い太陽(ブラックサン)」のシンボルがあった。
これもナチが好んで使用したもので、アゾフもそのエンブレムに採用している。

ネット上で「黒い太陽(ブラックサン)」が話題になると、NATOはこっそりと削除してダンマリを決め込んだ。


下は先日紹介したポーランドに難民として逃げた「素敵なネックレス」のアゾフ隊員のネオナチである。

ポーランドに逃れてきたこと武器と共に祝う下記動画では彼の顔のタトゥーが不鮮明であったが、この画像でははっきりと確認できる。
https://odysee.com/@TheTruthSeeker:d/ukrainian-nazi-comes-to-poland:1
身体中の卍に目が行きがちだが、左頬に「逆ヴォルフスアンゲル」のマークが彫られている。これはアゾフやスヴォボーダが採用したシンボルだ。
上記ツイ画像では「かわいそうなウクライナ難民に部屋を貸してあげてください」と皮肉たっぷりに書かれているが、皮肉のひとつも言いたくなるのが、今の西側のプロパガンダの酷さだ。

上記の画像に登場するタトゥーに描かれたシンボルは、どれもナチスや白人至上主義を象徴する模様だ。(黒十字もドイツ騎士団-ナチが愛用した)

「ウクライナがんばれ派」には、なぜかこういう事実が目に入らない。
そればかりか、「アゾフはウクライナの英雄だ。国軍に編入されてネオナチ思想はなくなった」などと合唱している。
プロパガンダ工作のために知っていて嘘をついている者も多いのだろうが、はっきり言って愚かでしかない。






出典:IWJ


元駐ウクライナ大使の角茂樹は上記のように述べるが、それもそのはずで、下の画像のようにアゾフの後見人のアヴァコフ内務大臣とアゾフ連隊隊長のビレツキーと親しげに写真を撮っていることからも推して知るべきであろう。

駐日ロシア連邦大使館のツイート(2022年3月30日) https://twitter.com/RusEmbassyJ/status/1509097818757406720
左からアヴァコフ、不明な人物、角茂樹、ビレツキー


ウクライナ軍・アゾフ連隊には多くのネオナチが参加していて、正規軍に編入されたことによりアンタッチャブルな存在になり、今でも傍若無人に暴れまわっていることが確認できるだろう。

ウクライナの人々にとってみれば、アゾフや他のネオナチ大隊らのような法を厭わない荒くれ者がロシアと勇猛果敢に戦ってくれているという見方にもなるだろう。
宗教的な信仰心が、エンパワーメントになることもある。それは1930年代のナチスや日本を見れば明らかだ。

しかし、プーチンが「ウクライナでは鍵十字を掲げた愚か者が走り回っている」と言っているように、それはただの事実でしかのだ。

 

 

べリングキャット「アゾフが極右運動を完全に支配」


公開情報を元に事件を捜査するOSINT機関のひとつにべリングキャットがある。
べリングキャットは英米蘭政府、またジョージソロスのオープン・ソサエティ財団などに出資される西側の宣伝工作機関と見なして間違いないが、捜査手法がそれなりにオープンであるためまったく信用ならないというわけではない。

そのべリングキャットに在籍し、Open DemocracyやForeign Policy、Balkan Insightにも寄稿するアナリストのマイケル・コルボーンが1月に著書「戦争の火から:ウクライナのアゾフ運動と世界の極右」を敢行し、アゾフやウクライナの極右事情に関する最新の情報を提供している。

書籍に関するインタビュー記事(2021年12月29日)から抄訳する。

 

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▼ 「アゾフには戦争が必要だ」マイケル・コルボーン(べリングキャット)へのインタビュー
2021年12月29日
https://violence-marker.org.ua/en/2021/12/29/azov-needs-a-war-an-interview-with-michael-colborne/

・2018年に、アゾフが最大かつ最強の極右運動となった。アゾフは、National Corps政党、民兵組織、その他インフラストラクチャ全体を構築した。

・2019年の選挙後、アゾフが極右運動で支配的な地位を占めていたことが明らかになった。
アゾフはウクライナの極右をほぼ完全に乗っ取り、独占を確立したと言える。

・アゾフは戦争に基づいて設立されたため、戦争が必要である。戦争は極右に存在意義と目標を与える。

・ウクライナの極右は、National Corpsの公式チャンネルやそのリーダーであるアンドリー・ビレツキーのチャンネル、そのほかのアゾフのサブグループの膨大な数のマイナーチャンネルから半秘密のチャットルームまで、あらゆるやりとりにTelegramを使用している。

・私は文字通り極右のテレグラムの分析に夢中になった …National Corps、ビレツキー、または党本部長のマキシム・ゾリンの公式チャンネルで公開される情報は、外の世界への洗練されたメッセージである。しかし、小さなチャンネルやチャットルームでは、極右は率直に話し、誰も見ていないと思っているため、雄弁な言葉遣いの背後に何も隠そうとしていない。

・戦争が終わっても極右がウクライナの政治の主流の一部になることの影響は数十年続くだろう。

・アゾフ上層部は「アゾフを脅威のない主流勢力として」テレビ等で喧伝しているが、若手勢力は反発している。

・2019年の議会選挙では、自由党とNational Corpsを含む統一されたナショナリスト・ブロックが2.15%を獲得した。

・彼らは選挙で何も達成しなかったにもかかわらず、ウクライナの政治に影響を与えている。アゾフと極右は、例えば、退役軍人省、C14を介して市の警察機構を管理することによって、または国の愛国教育を通じて、非議会的な方法を使用して政府の方針を変えている。

・2014年以来、多くの政党がナショナリストのレトリックを採用している。最も良い例は、ポロシェンコの2019年のキャンペーンだ。

・外国人の極右の多くは、依然としてアゾフを極右運動の理想的なモデルと見なしている。2017年から2018年にかけてアゾフの幹部はヨーロッパ中を旅し、極右のネットワークを構築、傭兵のリクルートに繋がっている。

・2019年には、私の出版物を含め、アゾフの活動がメディアで批判的に報道されたため、彼らの積極的な国際宣伝活動を終わらせた。アゾフとISISの比較は大きな注目を集めたため、アゾフは少なくとも公の場での国際プログラムを中断せざるを得なかった。

・2019年3月15日のクライストチャーチでのモスクへの攻撃により、極右テロに細心の注意が払われるようになった。しかし彼らが活動を完全に放棄することはなく、秘密裏にまたはより選択的に実行するだろう。
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コルボーンの話を補完するように、IWJは以下のように伝える。

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英国の著名な調査報道機関「べリングキャット」は、2019年11月11日、ウクライナのゼレンスキー大統領が、「人権監視団体フリーダムハウスやその他のオブザーバーから『ウクライナの民主主義に対する脅威』とみなされている危険な極右組織アゾフとC14」を、政権内で「昇格させてきた」と報告しています。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/504129
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横浜市立大学、明治学院大学、拓殖大学などで教鞭をとる国際政治学者の六辻彰二氏は「政府が国軍化させお墨付きを与えたことでむしろアゾフが加速した。自前で資金や隊員の調達ができるため独立した状態であり、言う事を聞かない」と報告している。
https://www.youtube.com/watch?v=lBl_KnzzXAk&t=5895s

上記記事でコルボーンが紹介した「ナショナリスト・ブロック」はアゾフ、スヴォボーダ、右派セクター、C14などで構成される。

2014年当時、わずか300~500人程度だったアゾフはNational Corpsとなり国家警備隊として正式編入され、構成員も最大10000~15000人に。同じく国会警備隊や国境警備隊、特別国家警察等として編入されたドニプロ大隊は2000~10000人に、並んで国家組織となったアイダルやドンバス大隊も数千人規模になった。
https://en.wikipedia.org/wiki/National_Corps
https://news.yahoo.com/ukraine-soldiers-government-were-coming-next-155843129.html

軍事組織を擁するスヴォボーダは最大20000人に、同様に軍事組織を持つ右派セクター(UNA-UNSO)も10000人に拡大した。
https://zaborona.com/pravyj-ta-shche-pravishyj-iak-radykaly-razom-z-sbu-ta-mvs-peretvoriuiut-ukrainu-na-mafiozne-boloto/

 

 

アゾフらネオナチによる少数民族への暴力


「議席数が少なくなったため、ウクライナのネオナチの影響はなくなった」とする間違った言説は、上記の軍事組織の増長により否定できる。アゾフやネオナチ勢力は内務省/警察などの官僚機構にもしっかり入り込んでいる。

2019年2月22日の米国誌The Nationでも、現状を以下のように評価している。

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キエフを擁護するワシントンDCのエスタブリッシュメントの定番は、「ウクライナの極右がフランスなどの極右組織に比べて議席の割合が小さいことを指摘すること」だ。しかしそれは偽りの議論だ。
ウクライナの極右は、世論調査の数で不足するものを、準軍事部隊とストリートでの自由裁量権で担保しているのである。

マイダン後のウクライナは、軍隊にネオナチの編成を持つ世界で唯一の国である。
アゾフ大隊は当初、ウクライナのネオナチ・ギャング「パトリオット・オブ・ウクライナ」から結成された。
https://www.thenation.com/article/politics/neo-nazis-far-right-ukraine/
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上記の「準軍事部隊のストリートでの自由裁量権」とは、以下のような状況のことだ。

 

 

驚くべきことに、アゾフやC14は、警察との共同の「公務」の一環としてロマ人キャンプの破壊を行っており、なんとウクライナ政府から表彰までされている。
このような異常事態は、ウクライナの人権団体KHPGやアムネスティ、ヒューマンライツ・ウォッチにも糾弾されているが、ウクライナの裁判所は逆に人権団体KHPGに対し名誉棄損の賠償命令を出している。

日常的に警察と共同し少数民族の財産を破壊し、暴力による危害を加え、その彼らにウクライナ政府は「愛国者」として子供の愛国教育に関わらせ、助成金を与え、表彰する。さらにはこの蛮行が司法により守られている。

C14の代表者カラスは「我々が西側から武器を与えられるのは、我々が殺戮と戦闘を楽しみ、戦闘の準備ができているからだ」と豪語している。


2018年6月14日、アムネスティとヒューマンライツ・ウォッチ、フリーダム・ハウスなどの人権監視機関は、”極右のギャング”が政府に免責されて活動していることから、キエフ政府が国内の武力統制を失っていることを警告する共同報告書を発行した。
https://www.hrw.org/news/2018/06/14/ukraine-investigate-punish-hate-crimes

2021年11月29日、ヒューマンライツ・ウォッチは、アゾフやC14などの少数民族への暴行などに関して、「ウクライナのロマの人々はしばしば暴力に直面するが、公式の調査が結果を生み出すことはめったにない」と報告している。
https://www.hrw.org/news/2021/11/29/radicals-target-roma-people-ukraine?msclkid=2baa9a48c7ce11eca9ee4faf9783992f

2019年2月11日、米国出資のチェコの人権機関RFEは、ナチスの協力者ステパン・バンデラを称賛するウクライナの内務省や国家警察の指導者について報告した。
https://www.rferl.org/a/banderite-rebrand-ukrainian-police-declare-admiration-for-nazi-collaborators-to-make-a-point/29764110.html
これについて、The Nationはウクライナの警察が極右の支持者で溢れかえっているという事実は、ネオナチが路上で不処罰で活動している理由を説明しているとした。「マイダン蜂起から5年後、反ユダヤ主義とファシストの影響を受けたウルトラナショナリズムが横行している」とも報じた。
https://www.thenation.com/article/politics/neo-nazis-far-right-ukraine/


警察と共同で行った彼らの数々の犯罪行為やヘイトクライムに関する証拠は下記で詳細をまとめた。


警察を統括するアヴァコフ内務大臣やアゾフ隊長のビレツキーらと親しげにしていた元駐ウクライナ大使の角茂樹の目は、一体どこについているのだろうか。

自称識者による「現在のアゾフは規律正しくなった」とするプロパガンダは事実とは言えないことが確認できた。


2021年までは米欧の主流メディアは「ウクライナにはアゾフというネオナチがいる」との向きで報道していたが、今では「アゾフは英雄」だとする向きだ。



アゾフらネオナチの思想がウクライナ政権の内部を蝕んでいることも指摘したい。

 

 

アゾフらネオナチによる子供の軍事訓練

 


https://www.bellingcat.com/news/uk-and-europe/2019/07/16/ukrainian-far-right-extremists-receive-state-funds-to-teach-patriotism/

https://www.dailymail.co.uk/news/article-6379491/Training-kids-kill-Ukrainian-nationalist-camp.html

マイダン以降の2014-2015年には、右派セクターのクヴィットが教育大臣に就任し、以降も重職につき影響を保ち続けている。
https://en.wikipedia.org/wiki/Serhiy_Kvit

2015年に教育省のプログラムとして始められた「愛国キャンプ」では、アゾフやスヴォボーダが「ドンバスの分離主義者を倒す」ために8歳から15歳の子供たちに軍事訓練を行っている。

このことは欧米の主流メディアによっても報道されているため、証拠はいくらでも見つかる。

Bingによる画像検索
https://www.bing.com/images/search?q=Ukraine+svoboda+far-right+children%27s+camp&form=HDRSC2&first=1&tsc=ImageHoverTitle


当たり前だが、子どもを兵士とすることは国際法違反だ。
国際刑事裁判所の規程では、15歳未満の子どもへの強制的な徴兵や敵対行為への参加は戦争犯罪であると定められている。
https://www.worldvision.jp/children/poverty_16.html

子供の軍事キャンプは、以下の主流メディアの映像でも確認できる。

▼ Ukraine's far-right children's camp: 'I want to bring up a warrior'
2017/09/05   The Guardian


▼ Nationalist camp in Ukraine trains kids to kill
2018/11/18  AP通信


アゾフは、ウクライナ随一の士官学校にて日常的に講演を行っていることがジョージタウン大学の研究所に報告されている。


ウクライナ政府の青少年への教育・訓練プログラムは多岐に渡る。

ナチス協力者のUPA(バンデーラ・OUNの軍事組織)を対ナチ戦線として伝えるウクライナ政府のパンフレット(2017年)

http://web.archive.org/web/20170507165839/http://www.memory.gov.ua/page/infografika-pro-upa

ウクライナ政府の作った子供向けのUPAボードゲーム(2019年)


http://web.archive.org/web/20190422180112/http://www.memory.gov.ua/news/yak-bezkoshtovno-otrimati-nastilnu-gru-upa-vidpovid-neskorenogo-narodu
「新しいゲームは、戦術と戦略の要素でダイナミックであることが判明しました。敵に対するウクライナ反乱軍の闘争についての知識を深める教材に加えて、ゲームは子供や青年が本当の反乱軍の司令官のように感じることを可能にします」とのことだ。
確かにOUN/UPAはソ連・ナチス双方と戦った。しかしナチスに協力して最大15万人のユダヤ人を虐殺したのも確かである。

もしフランス政府がナチス協力者のヴィシー政権を讃えることを義務化する法律を作ったらと想像してほしいが、ウクライナ政府は実際にそれをやっている。バンデーラの英雄視の義務化とその否定を罰する法律を制定したのだ。
https://newrepublic.com/article/121880/new-laws-ukraine-make-it-illegal-bring-its-ugly-past
https://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/europe/ukraine/11674511/Ukraines-history-laws-purge-it-of-communist-symbols-but-divide-the-population.html


2022年3月30日、アゾフ大隊の創設者ビレツキーが、民族主義者の英雄視を英紙の取材で告白。その多くはナチス・ドイツの協力者だった民族解放運動の指導者ステパン・バンデーラを英雄視しているとスプートニクが伝えている。
https://jp.sputniknews.com/20220330/10490990.html


このような状況になったのは、2004年のオレンジ革命をプロデュースしたアメリカが、2国間協定として以降のウクライナに愛国・反露教育を約束させ、実際にユシチェンコ政権からステパン・バンデーラを英雄視する政策を始めたことに由来する。
https://hama-sush-jp.pro/cargoofficial/entry-12733980149.html

ヤヌコビッチ政権ではそういった行き過ぎた危険思想は緩和されたものの、ポロシェンコ政権では推進され異民族差別が常態化したものと考えられる。

 

 

異民族差別を定着させた内務大臣とウクライナ政権


2022年の戦争においても政府をあげての差別が存在することが発覚している。

・・・・・・・・
▼ TVに映るウクライナ避難民はなぜ白人だけか――戦争の陰にある人種差別
4/16(土)  六辻彰二国際政治学者
https://news.yahoo.co.jp/byline/mutsujishoji/20220416-00291384

西アフリカ、ギニアからの留学生はフランス24の取材に対して、ウクライナ西部リビウの駅でウクライナ兵に押し戻されたと証言し、「白人は問題なく通過しているのに、黒人はダメだと兵士は言うんだ」と不満を口にした。こうした証言は無数にある。
略
4月初旬、ポーランドに逃れたコートジボワール人男性はリビウの駅で国際列車に乗るための行列にいたところ、兵士から「ここはサルのくる場所じゃない」と罵られたという。
略
ポーランドになんとか入国できたコンゴ人女性は仏ル・モンドに、国境での検査で警官が黒人に対してだけ銃を突きつけて検問をしたと証言した。また、宿泊施設なども白人に優先的に割り当てられており、ウクライナで医学を学んでいたケニア人留学生は「彼らはウクライナ人ファーストだ」と米Voxに語っている。
略
ヨーロッパの場合、2015年からのシリア難民危機が反移民感情をそれまでになく高め、なかでもポーランドやハンガリーなどでは白人至上主義者が議会や政府の中核を占めている。ウクライナ避難民に対する差別的な対応は、これを背景としている。

ブルガリアのペトコフ首相はウクライナ避難民を指して「彼らはこれまでの連中とは違う。彼らはヨーロッパ人で、知的で、教育がある。これまでのような、出自も過去もはっきりせず、テロリストでさえあるかもしれない者たちとは違う」と述べている。この露骨なまでの差別的発言は、これら各国の風潮を象徴する。

ウクライナ政府がアフリカ人移民の避難を阻止する映像。 ・・・・・・・・


他にも異民族差別を示す数々の映像が残る。

 

ガーディアン:アフリカ人女性は、ウクライナでの扱いにはまず自国民、次にインド人、最後にアフリカ人とヒエラルキーがあると話す。
インド人の学生はウクライナ当局に避難用列車から叩き出され棒などで暴力を受けたと話す。
上記映像には暴力をふるう様子も映る。

 

CBS:有色人種は避難用列車に乗ることもできず拒否された。

このような状況は、ウクライナ政府に異民族差別の思想が定着していることが原因ではないかと考えられる。

2016年10月14日の英国の人権団体オープンデモクラシーは内務省を「内務憎悪省」として揶揄しながら、異民族やドンバスからの難民に対しヘイトクライムを煽っていると厳しく糾弾している。

・・・・・・・・
▼ Ukraine’s ministry of internal hatred
https://www.opendemocracy.net/en/odr/ukraine-s-ministry-of-internal-hatred/

・内務省当局者は、犯罪率の上昇と、ある地域または別の地域での第三国定住の増加を単純に比較している。

・9月23日、ウクライナのアルセン・アバコフ内務大臣は、国の犯罪率が上昇しているさまざまな理由を挙げたスピーチを行った。
アバコフによれば、キエフでは80万人の「移民難民」の流入により犯罪率が上昇した。その後、内務省のウェブサイトは、これらの難民はすべてドンバス出身であり、200万から300万人の難民が問題を引き起こしていると主張した。

・アバコフの発言は、国内避難民と人権全般に関与するNGOから強く批判された。

・10月8日、ウクライナの国家警察のヴァディム・トロヤン副庁長もIDPの件について発言した。彼のメッセージはアバコフのメッセージとほとんど変わらなかった。
(*筆者注:トロヤンはアゾフ隊長ビレツキーの盟友でアゾフの司令官でもあった)

・避難民に対するヘイトスピーチを含む否定的な政府の発言は、さまざまな社会集団間のギャップを拡大する。
・・・・・・・・


2016年5月3日のオープンデモクラシーでは、ウクライナ政府の避難民の扱いをより厳しい言葉で糾弾している。

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ウクライナの難民は、下層階級のようなものになっている。彼らは権利を奪われて、さらに偏見と差別に直面している。

ウクライナの官僚機構が管理した唯一のことは、ドンバスからの難民の基本的権利、つまり選挙的および社会的権利を侵害することだった。

https://opendemocracy.net/od-russia/vitalii-atanasov/ukraine-s-displaced-people-status-unknown
・・・・・・・・

以上、いまだにウクライナにネオナチはいない、いてもたいしたことはない、または2014年からのドンバス戦争でウクライナ側は虐殺を行っていない等と発している自称識者が間違っていることを指摘した。

しかしながら、彼らが間違いを正すことはないことも私は知っている。
米欧のプロパガンダ通りに発言すれば金儲けできるからだ。


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