前回のつづき
朝のドラマ
無断転用禁止
ワシの住処から約1時間半ばかり先の高原でハンゴンソウの群れを撮影したくてのう。
前日から車中泊したのじゃが、今回はその翌未明のことじゃ。
朝からいきなり失敗してしまってのう。
実は夕べ寝る前に午前4時40分にアラームをセットしておいたのじゃよ。
日の出の時刻は秋に向かってだんだん遅くなるのじゃから、この時間に起きれば充分だと思ってのう。
ところが目を覚まして、外を覗いてみると…
何と!![]()
東の空はもう既に赤く染まり出しているではないかえ。
しまった!
昨日の下見で、ハンゴンソウの最盛期はとっくに終わっていたことが分かっていたから
今朝の撮影はあまり期待していなくてのう。
ゆっくり起きるつもりで遅い時間にセットし過ぎたのじゃ。
しかし、こんな朝焼けを見たからには、黙って見過ごすわけにはいかぬわい。
あわててカメラと三脚を持ち出したが、もたもたしているうちに朝焼けは否応なしに進んで行く。
うひょ~~~~~~![]()
こんな朝焼けは久しぶりに見たわえ!
しかし空だけ撮影しても仕方がない。
かと言って目標としていたハンゴンソウが散ってしまっているのじゃから、何をポイントにして撮ったらよいのか分からぬのじゃ。
朝焼けはほんの数分が勝負じゃからのう。まごまごしていると、あっという間に終わってしまうぞえ。
なにも考える暇もなく、もう無我夢中でやたらシャッターを切りまくるだけじゃった。
たった一株残ったハンゴンソウじゃが、こんなものしかポイントが見つからぬのじゃ。
MAXはほんの数分。たちまち色褪せて行く。
散り果ててしまったハンゴンソウ。
これが満開じゃったらのう。
と、今さら悔やんでみても、大自然の摂理には勝てぬわえ。
朝日を受けて、倒木が横たわっている。
実はこの倒木の数年前の姿が下の写真じゃ。![]()
このころは枯木ながらもしっかり大地に根づいていたのにのう。
森羅万象すべてに終わりはあるのじゃわい。
ワシも含めてのう。
チト余分なことを言ってしまったわい。
この木が倒れずに残っていれば、花はなくともこの木と朝焼けを絡めて、面白い作品ができたかもしれぬがのう。
返す返すも残念じゃ。
捕らぬ狸の皮算用。
朝の壮大なドラマはあっという間に終わってしまった。
ぼつぼつ腰を上げるとするか。
しかしちょいと待てよ。
ここから2~30分の所に、確か蓮池があったぞえ。
まだ咲いているかも知れぬのう。
これからちょいと寄ってみようわい。
つづく











