2016年7月。

僕は「隠れ世界資産家」の先生に会うために都内某所へ向かった。

 

朝の9時にとあるホテルのラウンジにてお待ち下さいと彼に言われ、定刻通りにそこに向かい、緊張しながらラウンジで待った。

 

約束の時間が過ぎ、少し時間がかかっているらしい。待つこと30分が経ち、そして1時間が過ぎた。

 

「今日は、もしかしたらお会いできないのかもしれない」 と僕は思った。

 

僕は、その時間いろんなことを考えていた。とりわけ思ったことは、考えてみたら僕は資産家の先生に会いたいと言ったが、その先生にしてみれば僕に会う必要性はこれっぽっちもないわけだ。

 

すると急遽、断られることもあり得るかもしれない…などと考えていると「お待たせしました」と彼から連絡があり、スイートルームに通された。…本当に会えるみたいだ!

 

部屋に入り、まだ別室にいらっしゃる先生を座って待った。周囲にスタッフか秘書のような方がいる。

 

緊張していたと思え、その時の記憶が定かではないが、それから先生がお部屋に登場されたシーンはよく覚えている。

 

奥の部屋からまるでディズニー映画のプリンセスのような姿をしたサリー先生がフワッと現れた。そう、まるで映画の「アラジン」に出てくるジャスミン姫のような・・・

 

僕は思わず椅子から立ち上がり「こんにちは!初めまして」と挨拶をした。

先生も「こんにちは」とニコッと笑顔で言われた。

 

初対面の方を前にした時、脳は「この人はどんな人なのだろう?」と無意識にも過去のデータを参照する。

 

僕も仕事柄、今まで様々な人と接してきたはずだが、特殊な人とお会いしてきたはずだが、それでもサリー先生は「過去に出会った誰にも似ていない」のだった。

 

次の瞬間、世界資産家の先生に

 

「ところで、あなたは何しに来られたの?」

 

…と聞かれた。

 

凄い鋭い質問だと思った。

 

同時に「この先生に取り繕った答えを行っても、建前は通じない」と感じた。

 

殆ど表に出てこられない世界資産家の先生にお会いする機会は今日が最初で最後かもしれない・・・そう思うと僕は、絶対に聞きたいことを思いきって質問をしてみようと思った。

 

僕は世界資産家の先生に、

 

「先生、先生はどうしてそんなに富を築くことができるのですか?日本人もそれなりにみんな仕事をしているし努力もしてます。でも先生みたいに世界資産家にはなれません」

 

そうなのだ。

僕は理系の人間で、どう計算しても計算が合わない。世界資産家は何兆もの富を築かれるが、そもそも1兆とは1億の1万倍もある。

 

そんな数字をどうやって弾き出すことができるのか、人間の体力と時間を計算しても天文学的な数字である。

 

「どう考えても、何かそこには秘密がないと理屈が通らない」と僕は思った。

 

すると世界資産家の先生は、初対面のどこのどいつとも知らない僕にゆっくりと分かりやすくお話してくれた…

 

「あなたの仰ることはよく分かります」

 

そして…

 

「こう言ったら失礼かもしれませんが、皆さんの社会は私達からしたら労働者社会と言われていて、労働者になる教育をされているんです。

 

私達の社会は資産家社会というもので、皆さんが受けている教育とは違い、そこには資産家教育というものがあります。皆さんは学歴で将来が決まると教えられて来たかもしれませんが、私達は学歴なんてアクセサリーと思っています。学歴で資産家にはなれません。

 

労働者社会では、自分にムチを打ち、我慢して、努力して勉強して頑張っていればいつか良いことがあると、成功すると言われますが、90%の努力をして10%の成果を得るような労働者教育では、そのいつかは永遠に来ません。

 

私達の世界資産家の社会では10%の努力で90%の成果を得ることができる、そんな教育を受けています。言ってしまえば教えられてきた脳のチップが違うから起こる結果も全て違うのです。

 

例えば私があなたに私の国のマサラカレーを作るように言うとします。あなたは作れませんね?理由はマサラカレーのレシピを知らないからです。

 

では、資産家みたいに成功するには?レシピが脳になければ永遠に成功はできない。それなのに皆さんは、頑張れば成功すると思っている」

 

 

世界資産家の先生の話を聞くにつれて、あっという間に謎が溶けていった…
それと同時に衝撃的な内容に言葉が出ない。

 

先程までの日常空間とは違う空間がそこには既に広がっていた。

 

しかし、そうだったのか。

やはり、何かあるはずだと思っていたその謎に理由があったのだ。だから僕たちは何をやっても上手くいっているようでうまくいかないのだ。そう気づいた。

 

そして、世界資産家の先生のお話はさらに重要な内容に続いた…

 

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