けふ(今日)、1月7日は
『七草粥の日だ・・・!』
と云って、昨今『オールド・メディア』だと盛んに蔑まされて居る各局や各紙が、古来からの『七草粥』なぞを持ち出して、今や絶滅危惧種に為りつつ有る
『日本の情緒(=歳時記)・・・』
を半ば義理で採り上げて報じて居るが、この日に忘れ得ぬ想い出を宿すジジイには、この日は、
『昭和の命日・・・』
として、今更ながら、遥か38年前のこの日を想い浮かべて居る・・・!
日本の歳時記では、『春の七草』を煮込んだ粥を食すことで、この一年の無病息災を願う習わしと伝わって居るが、ジジイの故郷(さと)薩摩地方では、この日は、稚児の健やかな成長を願う
『七草祝いの日・・・』
として受け継がれて居るから、おそらくけふ辺りは、南九州のソコソコの神社では、数え歳七歳を迎える我が児に『オメカシ(=大概は和装)』をさせた親と児が、厳かにお祓いを受ける光景が視られた想うが、31歳にして、
『イキナリ夫婦(みょうと)にイキナリ父親・・・!』
と云う奇技に及んだジジイは、この『親の務め』も『イキナリ』に出喰わす訳で、謂わば、義父と為っての初役目が、前年暮れに養女縁組(=婚姻入籍)をした長女の七草祝いだった・・・!
ところが、だ・・・!
その『父親初お努めの日』が、有ろうことか
『昭和64[1989]年1月7日・・・』
に当たってしまい、前年の秋から、我がお腹を痛めて産んだ初児の晴れ姿の準備に余念無く、オサオサ怠り無く、本番に備え朝一番で美容院を予約し、近くの『霧島神宮』と云うお社に詣でるべく、眼を吊り上げて準備に出掛けようとして居る女房が出掛ける寸前の朝一番のNewsが、
『昭和天皇、ご薨去・・・』
を報(し)らせたから、さあ大変・・・!
何せ・・・、この日、お祓いに詣でる予定の神社は皇室所縁(ゆかり)の古社でも有れば、素朴な日本人の頭の中に、先ず
『こんな日に、祝ったり詣でたりして佳いモノなのか・・・?!』
と云う疑問が湧いたので、母親の我が娘児への想い入れなど斟酌せず、ジジイがその素朴な疑問を口に上せたのに惑乱した女房殿が、当に眼を吊り上げて、
『エーー・・・、ダメなのーー・・・⁉』
と喰って掛るように喚き、母親の慌てた惑乱喚きで、何と無く異変を察した娘は、楽しみにして居た晴れ着を着れなく為りそうな気配を感じ泣き出すし、女房殿の実家からも報を識ったは義母殿が心配して、
『どうするの・・・、大丈夫・・・?!』
とのTELは飛んでくるし・・・(笑)
『もうー・・・、どうするのよーー・・・!』
と睨む女房の怒髪天に戸惑ったジジイは取り敢えず、自分の立場を保つべく、
『若しお祓いが出来なくても・・・、晴れ着を着せて「七軒廻り」と身内のお祝いだけは遣れば善いでは無いか・・・?!』(=『七軒廻り』とは、知人家など七軒を七草粥を貰って廻る古来の土習)
と云う妥協案で取り繕って美容院へ送り出し、その間に、肝心の神社に
『けふはお参りとお祓いはダメですよね・・・?!』
との『日本人的嗜みのお伺い』を尋(いれ)たら、『アマテラスのお仕え人(=神職)さん』は何の戸惑いも無く、弾んだ声で
『否々・・・、是非、どうぞお詣り下さいませー・・・!』
だと・・・!
まあ、この旧島津領地の風習では、この『七日』は、謂わば
『稼ぎ時・・・』
な訳で、遥か千代田のお城(=皇居)で起きたご不幸事よりも、
『目先のお賽銭と玉串料(=お祓い賃)の方が優先・・・!』
と読んだのは、ジジイの穿ち過ぎだったか・・・(汗)
てな訳で・・・、これを聴いた女房殿の怒髪天も治まり、長女は、何の憂いも無く神宮の鳥居を潜り社殿に昇ってお祓いを受け、ジジイの財布からは玉串料が消えて一件落着・・・(笑)
想い返すに、この右側の画が、ジジイの人生に措ける最初の『家族写真』だったってことに、今気づいた・・・(汗)
そして・・・、この日の朝を最後に『昭和』が消えて
『平成の世・・・!』
が始まり、この後3人の『七草詣で』のお努めを果たした辺りまでは、まあ、このジジイの人生もまあ順調だったのかなあ・・・?!
左の写真の『第1号(=長女)』の泣きベソは、妹の晴れ着姿を羨んでのダダ泣き・・・(笑)
三番目の『袴、矢絣姿』は、当時、女子大生の卒業式での流行り(=大正ロマン)に乗っかったのだったが、これがなかなか探し当てられ無くて、確か福岡まで買いに往(はし)ったのだから、モノ好きだわなあ・・・(汗)
末っ子長男は当然『袴姿』だったが、これも『裃付き』は何処にでも無くて、熊本の貸衣装屋さんから調達したような・・・?!
コイツも、何とか去年所帯持ちに成ったようだから、ジジイの『父親の役目』は何とか終わったってことだ・・・!
後は・・・、姉妹&弟4人が仲良く、この世に送り出してくれた母親を労わって行ってくれれば上出来だが、その平成も7年も前に幕を閉じたのだから、
『昭和も遠く為りにけり・・・!』
ってことだわな・・・!
などと・・・、毎度の独善感懐にお付き合い頂いて居りましたら、申し訳有りませんでした・・・(謝&拝)




