・井戸を掘った人たち・・・(Ⅳ) | 日本哭檄節

日本哭檄節

サミュエル・ウルマンの『青春』の一節、
≪ 希望ある限り若く、失望と共に老い朽ちる。≫
こそ、人生の糧(よすが)か・・・!
既に古希寸前に達した今こそ、この言葉に励まされながら、さあ、もうひと踏ん張りしてみるか・・・(笑)

 いつまでもこんな駄感想文にグダグダ関ずらわって居る訳にも行かないから、以下は、主要な要点だけを摘まみ出して書き出し、尻拭いまでは漕ぎ着けようと想うが、その上で、ジジイが先に申し上げて措きたいのは、今回の高市総理の発言の中に有った

『台湾有事(=軍事行動)事態・・・!』

が果たして起きるかと云うと、ジジイの答えは、

『No・・・!』

である・・・!

 

 否・・・、中国本国が、海峡を挟んだ『台湾省』に武力的圧力を掛ける事態は起こり得る可能性は有るかも識れないが、その

『内乱鎮圧行動・・・』

の飛び火が、我が国の国境線(=今は尖閣諸島以南20海里以内)を越えて飛んで来ることは、間違っても無いとと、ジジイは考えて居る・・・!

 

 それは・・・、台湾(=中華民国)が、その有事の際の恃みと考えて居る

『U.S. Government &Army(=政府と軍) ・・・』

が、絶対に手を出さないからだ・・・!

 

 これは、この日米交渉の1年前に、日本の頭越しに極秘の内に行われた

『米中秘密会談(=キッシンジャーVs.周恩来会談)・・・』

の際に、一番最初に交わされた前提条件の最重要合意項目の一番に、

『中華人民共和国は中国の唯一の合法政府で有り、台湾は中国の一つの省であり、早くから中国に返還されて居る・・・!』

と云うことを確認し認め合い、

『台湾の解放は中国の内政問題で有って、他国に干渉する権利はない・・・!』

と結論付けて居ることと、米中両国が、お互いに

『反覇権条項・・・』(=相互不可侵)

について、お互いの立場を確認し合って居ることからも明らかだが、これとまったく同じ条項が、1972年の『日中共同声明』の中にも謳われて居ることを、我々日本国民は識って居るのか・・・?!

 

≪ 1972年・日中共同声明(全文)≫

 

 上に貼り着けた『日中共同声明文』は、この時、日本側訪中団と中国政府側が、都合4日の時間と智慧の限りを出し尽くして編み上げた声明文だが、その確認条項の二、三項目目には、こう在る・・・!

 
二、 日本国政府は、中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを承認する。
三、 中華人民共和国政府は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し、尊重し、ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する。
 

 この三項目目後段の『ポツダム宣言第八項』とは、

『宣言受諾(=全面降伏)後の日本の領土は、北海道、本州、九州、四国の四島に、我等(=連合国側)が認める小緒島を加えた範囲・・・』
と謳って有る項目で、『無条件降伏』を呑んだ日本国には、
『領土のことなどで口は出させない・・・!』
と謳って居る訳で、今更日本が、『日清戦争の戦利品』だった台湾になど
『間違っても、口は出させない・・・!』
と云って居るに等しいし、それを、日本側も『堅持する(=認める)』との約束を再確認しただけの話だが、相手の中国側からすれば、今後、若しかしたら起きるかも識れない
『台湾独立を廻る論争(=内紛)・・・』
に、外交的に一番近い関係に有る米日両国に『太い楔(くさび)』を打ち込む狙いが込められた条項に為り、周恩来首相らが抱いた懸念の『領土問題』は、America側は台湾への武器売却の手段でしかない、日本側も曖昧にボカシて凌いで来て居たのだ・・・。
 
 それを、あれから50年が経った今、日本の国会で、俄かに右派を掲げる女性初首相殿の気負った一言で、『一つの中国』を金科玉条と謳い掲げるお隣大国の主権論を逆撫でするような誤解を招き、過去の先輩政治家たちの努力を無駄にし、話をややこしくし、事情の詳細を識らない歴史音痴国民に持て囃されて悦に浸って居られるのだから、誠、厄介だ・・・(笑)
 
(画像は、allchinainfo.comより拝借)
 
 未だ、日清戦争当時以来のメンタリティーで、
『攻撃こそ最大の防御・・・!』
と云わんばかりの『ボクシング外交』から抜け出て居ないお国などと違い、世界がこれだけグローバル化しても、未だ
『眠れる獅子・・・』
の如き存在感で、悠々世界を延し歩き、周囲を睥睨威圧して歩く大国に御するには、
『虎(=America)の威を借るキツネ(=実態は兎)・・・』
の日本は、キツネならキツネらしい歩き方をしなければ方途は無いのだが、その『キツネ』を見事に演じて、
『日清戦争(1894年)以来の仲違い・・・』
を正常に戻したのが、この『日中共同声明』だったとジジイは想って居る・・・!
 
 然て・・・、中味の面白い話を大いに端折ってココまで一気に跳んだが、あと一回・・・!
 
 そんな『キツネ』を、小異(=戦争の恨み)を捨てて手懐けなければ為らなかった
『獅子の側の裏事情・・・』
を明かして、この駄文を閉じることにする・・・(汗)
 
 お付き合い頂いて居りましたら、ありがとうございます・・・(謝&拝)