日本の介護を明るく幸せにする!
介護と育児の安心勇気づけトレーナー大場まさみです。
こんにちは、前回の記事では「共感とは何か?」について感情移入との違いや“わかるつもり”の危うさについてお話しました。
まだ読んでいない方はこちらから↓
今回は、「寄り添うケア」がなぜうまくいかないのか、その原因を5つに分けて解説していきます。
ケアの現場でありがちな“善意のズレ”や、無意識の押し付けについても触れていきますので、ぜひ一緒に振り返ってみましょう。
「寄り添うケア」がうまくいかない理由5つ
- ① 言葉だけの寄り添い
- ② ACPが形骸化している
- ③ 価値観を押し付けている
- ④ 死に対する恐れを共有できていない
- ⑤ ケアする側の自己認識が足りない
①言葉だけの寄り添いになっている
「寄り添います」という言葉は美しいですが、それだけで本当に寄り添えているとは限りません。
表情・仕草・時間の使い方など、言葉以外の部分でどれだけ“関心”を示せているかが大切です。
非言語ツールから伝える共感。
どれだけの引き出しがありますか?伝える方法をより多く知っている方が、うまく行かなかったときに手数が多く挑戦できますよね。
引き出しをより多くするには、上手な人の真似をする!!が一番。
もう一つおすすめなのが、ELM講座を受講することです![]()
②ACPが形骸化している
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)は、対話を重ねて価値観を共有するプロセス。
しかし現場では、紙にチェックして終わる“形式的な作業”になっていないでしょうか。
パンフレットを渡して終わり。
シートに記入して終わり。
やることに追われて、やらなければいけないことになっていくと、本来の目的が見えなくなってしまうこと・・仕事に限らずありますよね・![]()
私は、子供が小さい時に「早く寝かせなければ」と遊びから帰ってきて夕飯、宿題、お風呂、読み聞かせとやることばかりで怒ってばかりいました。
本来の目的は「子供に健康で元気でいてほしい」だったし、そもそも私の子育ての本来の目的は「楽しく幸せな時間を過ごす」だったのに。
やることに頭がいっぱいになって、大事なことを忘れてしまっている可能性ないですか?
③価値観を押し付けてしまっている
「苦しまない方がいいですよね」「自宅で看取りたいですよね」など、無意識の誘導はありませんか?
または、「病院だと会えずにかわいそう」とか「延命するのはかわいそう」という自分自身の価値観を持って話をすることないですか?
ケアする側の“当たり前”や“べきねば”などが見える会話は、本人の意思を覆い隠してしまうこともあります。
④死に対する恐れを共有できていない
患者さんが「死ぬのが怖い」と言ったとき、私たちはどう応じているでしょうか。
「私なんてこれ以上生きていたら迷惑なのよ」
「苦しくて死ぬのは嫌なの」
せっかく表してくれた気持ちを
「そんなこと言わないで!」とか「まだまだ死なないから大丈夫ですよ」とか返していませんか?
その感情を“否定せず、共に感じる”ことが、真の寄り添いにつながります。
⑤ケアする側の自己認識が足りない
支援する側が自分の感情や価値観に無自覚だと、無意識のうちにそれを相手に投影してしまいます。自分自身を知ることが相手との線引きをするための秘訣。
線引きができるようになると、自分の価値観を他人に押し付けなくなる。
相手の価値観を否定して、自分の正義を押し付けるのは勇気くじきです。
まずは「自分はどんな死を望むのか」と見つめることが、他者への寄り添いを深める第一歩になります。
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▼次回予告
次回【第4回】では、「死を体験するワークショップ」について、その衝撃的な内容と、医療・介護者として得られる学びをお届けします。
死を“頭”ではなく“体感”することで何が変わるのか、ぜひお楽しみに。
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