腹が立ったときに、「また怒ってしまった」と反省する人も多いでしょう。
でも、本当に振り返るべきなのは、怒ったことではありません。
怒ったあと、自分が何をしたかです。
約束を破られて腹が立った。
失礼な言い方をされて腹が立った。
何度言っても同じことをされて腹が立った。
ここまでは感情です。
問題なのは、その怒りに任せて
怒鳴った。
嫌味を言った。
相手を無視した。
物に当たった。
昔の失敗まで持ち出した。
怒った勢いでLINEを送った。
そこまで進んでしまったときです。
怒りそのものは、時間が経てば次第に弱くなります。
でも、そのときに言った言葉や行動は二度と消せません。
「もう顔も見たくない」
「あなたなんか信用できない」
「本当に役に立たないね」
怒っているときには本気でそう思っていても、あとになって言いすぎたと思ってしまう。
謝れば済むこともありますが、
何度も繰り返していれば、相手は少しずつあなたとの関わり方を変えていきます。
家族なら、機嫌をうかがうようになる。
職場なら、本当のことを言わなくなる。
恋人なら、話し合うことを避けるようになる。
怒ったことより、怒ったときにどう接したかで、その後の関係性が変わります。
だから、「腹を立てないようにしよう」ではなく、
「腹が立ったときに、何をしないか」を決めておくほうが現実的です。
すぐに言い返さない。
怒ったままLINEを送らない。
その場で大きな決断をしない。
相手を傷つける言葉を使わない。
腹が立っている自分に気づいたら、まず行動を止める。
それだけでも、あとで後悔することは大きく減ります。
怒りは勝手に出てきます。
でも、その怒りにまかせて何をするかまで、自動的に決まるわけではありません。
腹が立った。
そこから先は、自分で選べます。
見るべきなのは、
「なぜ怒ってしまったのか」だけではありません。
「怒ったあと、自分は何をしたのか」です。
そこを変えれば、人間関係の結果も変わります。
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怒りをなくすことが、アンガーマネジメントではありません。大切なのは、腹が立ったときに、その怒りに自分の言葉や行動まで決めさせないことです。本書では、怒りが生まれる理由や考え方の癖、怒った瞬間の対処法、家族や職場での向き合い方までをわかりやすく解説。怒りに振り回されず、自分の反応を自分で選べるようになるための一冊です。 |

