非常事態宣言が出たのが4月7日夕刻、以来一切の外出を控え籠城している。
当初、5月6日まで毎日がのんびりの日曜日が続いていいな♪
読みたかった本を片っ端から読めるいいチャンスだ!
などと甘い考えで徒に日をめくっていたら……
-----それが長期に及ぶとなると
運動不足からか、腹が減らないゆえのリズムの乱れからか体調管理、精神衛生のコントロールが多少正常を保つことにとまどいをおぼえる今日このごろ。
こういう場合は、リジリエンス(復元)の法則に従い、健康の基本に戻って、快食快眠快便をコツコツ地道に調整するしかない。
各家庭の親御さんは大変だが、ちゃんと喰っていれば人間、順応は出来る。
健全な精神は健全な肉体に宿る。
まず身体が健康を維持しないと精神までおかしくなってくる。
ちゃんと喰って代謝していれば、家にいる限り安全ではある。
そして、少し抗体、免疫をつけるべく負荷、精神的アバンチュール(冒険)を楽しんでみる。
本当は人間の起源「サピエンス全史」を読みたかったのだが、先ず助走から。
この時期だからこそのシチュエーションを活用して、肉眼では見えない細胞ミトコンドリアに支配されそうになる科学×文学の名作「パラサイト・イヴ」(瀬名秀明・著)から入る。
これは、読み始めてしばらくすると……、
パラレルからやがて徐々にアンバランスな精神状態におおわれてくる。
文学的構成にも唸らされるし、引用文献の多さにも説得力がある反面、煩わしさも出てくるが、個性的な独自の世界構築に一見の価値がある。
そして、読み進めていると今度は、ここはどう映像表現しているのかと興味が尽きない。
……すると、自分の中で自らのミトコンドリアが覚醒してきたのか
で、この時期、目に見えないミクロの世界に関心が及ぶ。
生物はそれぞれ多くの細胞から成り立っている。 微生物もだが……。
ヒトの細胞は60兆個。
これをいちいちカウントするのも大変だが、こう考えればいい、1mgに1000万個、と言っても代謝(分裂、融合)しているから倒立顕微鏡などで染色して重複しないように……。
(これは概算だな。1mg×10,000,000(個)×100(mg)×1000(g)×60(平均体重kg)=60兆個)
で、その細胞一つ一つとって観ると、中に核があり、周辺にミトコンドリアなどDNAを有する細胞小器官が点在している。
ミトコンドリアは酸素を利用してATP(高エネルギー化合物。分解される時、7.3kcalのエネルギーを放出する。筋肉が縮むなどエネルギーを必要とする時はATPが分解する。ミトコンドリアがエネルギーをつくるということは、ATPを合成するということである。ATPの研究で医薬品などにも用いられている。)、エネルギーを産生する。
有酸素運動は必要だが、活性酸素など老廃物はリコピンなどビタミンCで排出する。
ここではミトコンドリアに焦点が当たっている。
人類の進化に関する学説において現生人類の最も近い共通女系祖先に対し名づけられた呼称。
そして母系遺伝であるとされ、つまりマスオさん的な、いや、ライオンの雄風シンボル的な種馬のような存在としてミトコンドリア♀支配の進行で物語は進行していく。
あまり詳細に書くとネタバレに繋がりかねないので作品を尊重してこの程度にとどめておく。
なお、映像作品では、旬の女優をキャスティングして、神々しい美のレガシーを近代映画史に刻んでいる。
コロナと人間の起源ルーツ、解決法にはいつになったら辿りつけるのか……。
(吟)
