山本理恵です。
【うつ病は「心が弱いから」ではありません】とても興味深い研究があります。東京慈恵会医科大学の研究グループが、多くの人が幼少期に感染し、その後体内に潜伏する
「ヒトヘルペスウイルス6B(HHV-6B)」が持つSITH-1という遺伝子・タンパク質とうつ病との関連を報告しています。
もちろん、
「ウイルスがある=うつ病になる」
という単純な話ではありません。
うつ病は、
ストレス、脳や神経の働き、遺伝的要因、
環境、身体状態など、
さまざまな要因が複雑に関係して
起こると考えられています。
でも、この研究を知って
改めて伝えたいと思ったことがあります。
「心の不調を、心だけの問題に
しなくていい」ということ。
私は精神科・心療内科の経験のある
看護師として、
そしてメディカル呼吸®︎を伝える立場として、
心と身体を切り離して考えないことを
とても大切にしています。
不安が強いとき、
肩や首に力が入り、
呼吸が速くなったり浅くなったりする。
反対に身体の緊張や呼吸の変化が、
「なんだか落ち着かない」
「怖い」
「しんどい」
という感覚につながることもあります。
だからメディカル呼吸®︎では、
「頑張って気持ちを切り替えよう」
「もっと前向きになろう」
と心だけを変えようとするのではなく、
まず身体で何が起きているのかを
見ていきます。
呼吸は、そのためのひとつの入り口です。
そして大切なのは、
呼吸法がうつ病を「治す」と
考えることでもありません。
必要な医療や治療につながることを
大切にしながら、
自分の身体の状態に気づき、
少しでも安心できる時間を増やしていく。
それが、
私たちメディカル呼吸®︎アドバイザーが
できることのひとつだと考えています。
心がしんどいときほど、
「私が弱いから」と
自分を責めないでほしい。
心の不調の背景には、
私たちが思っている以上に
さまざまな身体の仕組みが
関わっています。
心と身体、そして呼吸。
全部をつなげて人を見る。
これからも、
そんな視点を伝えていきたいと思います。
メディカル呼吸協会
理事長 山本理恵
※本投稿は、うつ病の原因をHHV-6Bだけに求めるものではありません。また、メディカル呼吸®︎は医療行為やうつ病の治療を代替するものではありません。
https://www.carenet.com/news/general/carenet/50201
