いつも読んでいただいて感謝します
ほんのひと月程の間に
その高齢のご婦人は
すっかり
話を忘れてしまって
私は戸惑うばかりです
ムギの不調と手術
その後の通院
年明けまで
何もできませんでした
捕獲器を使うのは嫌!
そう言われてました
ところが
年が明けてから
保護団体さんに
「 捕獲器がないから貸してほしい 」
動物病院にも電話して
「 野良ちゃんを捕まえたいの
どうしたらいいの?」と
電話しているのです
最初に一緒に訪れた保護団体さんから連絡がありました
私に相談したこと
私が持って行った捕獲器のことは
すっかり忘れていたのです
改めて電話して
「 捕獲器、うちにありますよ
持っていきましょうか 」
そう言うと
「 あら!はなさんの家に
捕獲器あるの?」
年末に保護団体の方と
持って行きましたね
口には出しません 心の中の声です
人の記憶
こんなにすっかり忘れてしまって
「 もうね、うちの子にしますから!」
そう言っていたのに
「 保護したら
どなたが見てくれるの?
誰にお任せするの?」
片端から
忘れていって
話はちぐはぐ…噛み合わない
保護団体さんも私も戸惑うばかり…
けれども
私はその高齢のご婦人を
否定することはできません
色んなことは
忘れているけれど
庭に来る野良猫さんの
お世話はきちんとされているのです
しばらくぶりに見たら
とてもふくよかになっていました
ご夫婦ともに80代後半です
先代犬ナナの時の犬友さんです
上品で誇り高く
美しいご婦人
そのイメージのまま
お年を召されたのに
記憶は…
砂時計の中の砂のように
こぼれ落ちていくのです
残酷ですね
10年ほど前お伺いした時
ハチワレ猫さんがいて
一本の足を断脚していました
「 酷い怪我をしていてね
保護してから手術したの 」
野良ちゃんを保護して手術して
最期まで看取った人です
どれ程の善い人であっても
記憶がこぼれ落ちる
認知症という病気
もしも高齢の方が
最期まで見ますと言っても
認知症になってしまったら
そして
私は違うと認知症であることを
認めることができなかったら…
いつ誰に…それは自分にも起きる事かも…
木曜日に手術の予約を取りました
朝から捕獲に出向きます
上手く行きますように
昨日の帰り際
「 はなさんにはご迷惑かけて 」
「 いえいえ、猫さんのためですから 」
その会話の後に
「 どうしてはなさんが
来てくれてるの?
はなさんのお家には
猫ちゃんはいるの? 」
私の名前は覚えてくれています
けれども何故 訪れているかは
忘れてしまうのです
旦那様に
捕獲器の使い方
捕獲の仕方を話しています
歳を重ねても
とても美しい奥様です
旦那様の愛情は
奥様に注がれています
ワンちゃんにも
このキジトラの猫ちゃんにも
しっかりかけてもらってます












