第27回 「Better Make It Through Today」(1975)/クラプトン | 柑橘スローライフ

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1974年のアルバム「461 Ocean Boulevard」で「死の淵」から生還したエリック・クラプトン。
翌75年には「There's One In Every Crowd(邦題/安息の地を求めて)」を発表する。
サウンド面、参加メンバー等から「461~」の延長線上とも言えるアルバム。

このアルバムの隠れた名曲とも言えるのが「Better Make It Through The Day」。
「461~」に収録されている「Give Me Strength」同様、
肉体的・精神的にきつい状況からの回復期によるからであろうか、
多分に内省的というか、表面的な強さに欠けた曲ではあるが、
名状しがたいクラプトン節が味わえる。

ドラッグによる後遺症なのか、この時期のクラプトンの声は「鼻づまり」のようなトーンが続く。
しかし、この声量とパンチに乏しいヴォイスが、独特の「泣き」の味わいを生んでいる。
そして、静かな曲調を打ち破るかのごとく、久々のクラプトンのギターソロが炸裂する。
この時期、ほとんどスライドによるリードか、インタープレイに徹していたために、
当時、私はまだ小学生であったので微妙なニュアンスをわかりはしないが、
この「復活のギターソロ」で涙したリアルタイムファンはさぞかし多かっただろう。

曲はクラプトンらしいコンサバで単純なブルース進行の派生形である。
全体的な曲調は、やはり「泣き」という表現が最も相応しい。
つまり、この詩作の内容には、クラプトン個人の当時の気持ちが表現されていると同時に、
ブルースの通例としての「泣き節」の要素が当然に入っているということである。
さて、これ以上の楽曲分析は、クラプトンという男に対しては野暮ということになるだろう。

理屈を超えたところにある味わい、クラプトンの魅力である。

Life is what you make it,
That's what the people say.
And if I can't make it through tomorrow,
I'd better make it through today.

I have had my share of troubles,
It's nothing new to me.
When I look around me,
All is see is misery.

Life is what you make it,
At least that's what the people say.
And if we can't make it through tomorrow
We'd better make it through today, through today.
Through today.




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