こんにちは! 小川由佳です。
前回の記事に引き続き、
「素敵女性の『私らしい生き方』 角口裕美さんのストーリー」
その3です。
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営業をがんばることにした裕美さん。
でも、周りを見回すと、着物を売っているのは、皆、熟年の女性たち。
そんな中、20歳の小娘が出ていって、着物を売ろうとしても売れない。
(裕美さん)
20歳の子が着物を語ったって、全然説得力がない。
今考えても、私が顧客だったら、20歳の子から買わないだろうなって思います。
でも、売れないと、会社に戻って怒られる。
しかたなく、必死で売るための勉強をしました。
(裕美さん)
最初は、「着物アドバイザー」と呼ばれる、熟年の女性達の売り方をまねしようとしました。
でも、お客さんは、私の母親くらいの年代の人。
お客さんの方が、私よりも着物についてよく知っているし、着物アドバイザーと同じことをしても、全然売れない。
そこで、別のやり方を考えることにしました。
結果、裕美さんが考え出した方法。
それは、着物の作られる工程や、作家先生の人柄や作家先生にちなんだストーリーを、おもしろおかしく話すことだった。
着物アドバイザーが話せないようなことを、あえて選んで話すようにした。
(裕美さん)
着物アドバイザーの方から、いろいろ学んだこともありました。
着物アドバイザーの方に言われたのは、
・着物を売る人は、憧れられなければいけない
・着物を着た時の立ち振る舞いも、完璧でなければいけない
ということ。
「着物を着たら、私もあんな風になれるんだ」と思ってもらえて、初めて売れる。
だから、たまにはホテルで高い金額を払ってコーヒーを飲みなさい。
その金額には、サービスの質や雰囲気、所作といったものも含まれているのよ。
そこで飲んでいることが普通にできるようになりなさい。
と言われました。
職人になりたかった私にとっては、その言葉は、すごく反発しながらも、勉強になりました。

(裕美さん)
忘れられないのは、ある女性社長に着物を売ったときのこと。
そのとき、着物アドバイザーに「ひろちゃん、説明しなさい」と促されて、説明をしたのが私でした。
その女性社長が、購入を決めた時、私に向かって、
「あなたのことを、一生忘れないわ」
「この着物を着るときは、あなたのことを思い出すわ」
と言ってくれたんです。
ハッとしました。
そして、それ以来、売ることが少しだけ面白くなってきました。
「こうなったら、とことん、着物のプロになってやろうじゃないか」そう思いましたね。
その後、着物が売れるようになっていった裕美さん。
だが、それに比例するかのように、今度は、社内でいじめられるようになった。
精神的に辛くなり、ついにはしゃべれなくなり、結局、1年半くらいで辞めることになった。
(続く)
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