夫婦って、嗚呼…こうの史代「長い道」の巻 | カフェときどき読書

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「この世界の片隅に」のマンガを求めて書店に行ったときに

隣に平積みされていたこのマンガも気になって

つい一緒に買ってしまった。

 

 

「夕凪の街桜の国」の翌年に出た本。

知らなかったなあ。

 

夫 カイショなし

妻 ノー天気。

そんな二人の

あったかくておかしくて切なくて

心にしみる54のプチ物語。

 

1話3、4ページで完結する

夫婦がテーマのコメディ。

 

この妻の「道さん」が、

「この世界に~」に出てくる、すずさんみたいな感じ。

あれ以上に天然ちゃんかも。

ダンナは全然違う(笑)

 

親同士が勝手に盛り上がってふたりの結婚を決めちゃって

わけもわからぬまま一緒に暮らすことになったけれど

夫は職も定まらず金もなく、

よその女にうつつを抜かしフラフラしているけれど

ニコニコしながらそれを受け止めている妻。

妻は妻で、昔好きだった男の影が見え隠れするけれど

それはそれとして

炊事に洗濯に掃除に買い物に、

日々の当たり前の暮らしの様子が丁寧に描かれていく。

 

時折、ハッとさせられるような深い感情の動きが顔をのぞかせて

怖っ…と思ったりもするのだけど

でも最後はギャグに落としていて、

照れというか、こうの流というか、なんというか。

 

そうしてたんたんと日々を重ねていくうちに夫婦って、

愛だけじゃない、恋だけじゃない、

不思議な「馴染んだ感」が生まれていくのかなあ。

 

自分もそんな気がする。

 

結婚ってそんなキラキラしたもんじゃないけど

でも、悪くないもんだよね。

 

 

じわ~っとしみていく作品でした。

買ってよかった!