森が目に浮かぶよう…「羊と鋼の森」の巻 | カフェときどき読書

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先月、子供のインフルエンザで引きこもりになっていた時に
夫が買ってきてくれた本。

でもなかなか読む気になれなくて…

結局読み始めたのは、
子どもたちがすっかり元気になってからだったのだけど
最後の方はもう
読み終わりたくない…!と思ってました。
この世界の中にひたっていたい。
羊と鋼の森/宮下 奈都
¥1,620
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特に何もやりたいこともなかった高校生の男の子が
学校にやってきたピアノの調律師さんと出会ったことで
その世界に魅せられて調律の世界に入り
コツコツコツコツと自分の仕事をし、前に進んでいく成長物語。

作者の宮下さんは
一時、北海道の新得町に住んでいたことがあり
そこが小説の舞台になっていて
静謐な文章から
その広大な自然が見え、ピアノの音が聴こえてくるよう。

羊と鋼の森、というのはピアノのこと。
ハンマーの部分がフェルト(羊毛)でできていて
それが鋼の弦を叩くことで音が紡がれていくのが
ピアノなんですよね。
わたしも昔ピアノを少しやっていて
自宅に年に1度くらい、調律師さんが来てくれて
ぽーん、ぽーんと何かやっているなあ…
というのを思い出しました。


また、明るい音とか落ち着いた音とかくっきりした音とか
ピアニストの技量だけじゃなくて
楽器のメーカーだけでもなくて
調律によっても決まるんだというのをあらためて知りました。
実際、ピアニストさんの中には
コンサートツアーに
専属の調律師さんを同行させる方もいるんだそう。


激しく派手な盛り上がりはないけれど
主人公の、
自分にこの仕事は向いているのか、
何を目指せばいいのか、
ともがきながら、前を向いて進んでいく姿が
自分にすっと入って、響いてきた。


宮下奈都さん、
これまで読んだことがなかったので
ほかの作品もチェックしてみよう。