
人が書いた記事にタイトルをつけて
ページの構成(レイアウト)をする仕事、
これがわたしの本業です。
今回はその、本業に関係するお話。
クラシックの演奏会を紹介する記事がありました。
近々開かれるオーケストラの演奏会のPRで
指揮者が曲について語るインタビュー。
メインの曲は、その作曲家の集大成となる交響曲で
死のイメージを彷彿させ、消えるように静かに幕を閉じる。
といったような、「定番の」説明があった後に
できれば最後は静かに終わりたい、
なんならそのまま暗転してほしいくらいで
会場からの拍手に怒った指揮者もいる、というエピソードも
その指揮者の口から語られていて。
その記事につけられていたタイトルは「深遠な名曲」とか、
そんな感じだったはず。
「どうせならさ、『拍手はなしで』とか、そういうキャッチ―なのをつければいいのに」
と先輩女性(センスがあり、仕事できる方です)。
「なんかこういうタイトルじゃ、クラシックに大した興味ないわたしからすれば
読み飛ばしちゃうね」
わたしはクラシック好きなので、なんかそういうタイトルをつけちゃうと
名曲がバカにされるような印象もちらっと受けたのだけど
でも先輩の言うことはもっともだった。
「やっぱ名曲だよ、あの指揮者はあーでこーで・・・」などと語るような
マニアに読まれればいいのか?
クラシックはよく知らないけど、
「えっ、拍手しちゃダメな演奏会ってあるの?なにそれ、おもしろそー」
と、未来のお客さんに食いついてほしいのか。
広く知らせる媒体なんだから、もちろん後者であるはずだ。
週刊誌とかスポーツ紙とか、マンガにもある「あおり」とおんなじで
いかに読む気にさせるか。
引きつけるか。
ページをめくる手を止めさせるか。
まあ、読んでみたら「全然違うじゃん!」というような、嘘はよくないけれど
事実をギリギリまで膨らませて、
伝えたいことをぎゅっと凝縮させた、気の利いた言葉をひねりだす。
それがタイトル。
「ここにいいものがあります」
でも、知られていない、見られていなければ結局、意味がないもの。
十数文字に、思いを込めて、相手を誘う。
・・・って書いてて、自分のブログではなかなかできてないなあ~(><;)