小学生の頃

通信簿によく書かれていた言葉


「頑張り屋さんのゆきちゃん」



頑張ることが好きだった


細かく言うと

頑張っている姿を褒められることが

好きだった



学生時代も、働き出しても

頑張っていたら評価がついてきたから

「頑張り屋さんのゆきちゃん」

でいられた



でも

お母さんになって様子が変わった


満足に睡眠時間も取れずに

言葉が通じない息子との密室育児を

頑張っても頑張っても褒められない


出産して退院したその日からの

不安いっぱいの手探り育児



それでも

1年経ったら職場復帰して

保育園に預けられる


それを目標に頑張っていた


だけど保育園の定員に入れなくて

心はいとも簡単にポキリと折れた



ママ友さんに

「ゆきちゃん、表情がなくなってる」

と言われて病院に行った


ウツと診断された


双方の実家には頼れなかったから

夫は区役所に相談に行った


運良く、近所に開業したばかりの

保育ママさんを紹介してもらい

息子を預かってもらえることになった



息子がいない日中にひたすら眠った


頑張れなくなった自分が情けなくて

その現実を見ないように

ひたすら眠った


少し元気が出てくると

保育代くらいは稼がなくては!と

派遣の仕事をしたりした



過去に戻りたいとは思わないけれど

過去の自分に会えるなら


あの頃の自分に

「頑張るをやめることが近道だよ」と

伝えたいなと思う



ふと昔話を書きたくなったのは

「頑張らなくても好きだよ」

とそのままの存在を認めてもらって

安心しきった時間を過ごしたから



これからは

「頑張らない屋のゆきちゃん」に

屋号を変えて

ゆるっとまいりましょう