“死んだら生きれない”から始まる、生きるを寿ぐ物語。
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※こちらは2026年6月22日に発行したメルマガを加筆修正したものです。

 


 



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引っ越して、やっとはじめて(あかん!)
玄関のたたきから外の通路まで掃除をしました。


特別な道具ではなく

新聞紙を濡らしてまき、
コーヒーかすと一緒に
ほうきで掃いただけだ。



まじでそれだけなんだけども

 

掃除が終わったあと、
ふと不思議な感覚になったんですよね。

 

きれいになったからうれしい。

もちろんそれもある。

だけど、それだけではなくて

 

なんというか、
この家との距離が少し縮まった気がしたの。



引っ越してきてから毎日忙しかった。

湿気と付き合い、

虫駆除に追われ、
家具を動かし、
庭を触り、
らっきょうを漬け、
梅を仕込み、

Wi-Fiの謎現象に泣き(継続中だよ)

とにかく生活を整えることに夢中だった。

家の中は少しずつ自分の場所になっていった。


だけど玄関や通路や庭は、
まだどこか借りている場所のような感覚が残っていた気がする。

 


ほうきを持って外まではいたら、

「ああ、ここも私の暮らしの場所なんだな」

と思ったのね。

 

不思議なもので、
そう思った途端に次のことを考え始めた。

今度は床も磨いてみようかな。

コーヒーかすで磨いたらどうだろう。

そんなことを考えている自分がいた。

 

掃除をしたからではなくて。

もっとこの家に手をかけたくなったのよね。


暮らしって
大きな模様替えや高価な家具ではなくて、

こういう小さなことの積み重ねなのかもしれないよね。


玄関に踏み台を置こうと思ったり。

靴を洗おうと思ったり。

コーヒーかすを包んで吊るしたり。

ひとつひとつは本当に小さなこと。


だけど、その小さなことの中に、

「ここで暮らしていこう」

という気持ちが少しずつ宿っていく。


家を好きになるというのは、
家が変わることではなく、

自分がその場所に心を置いていくことなのかもしれないね。



今日の掃除で変わったのは通路ではなく、

私と家との関係だったのかもしれないね。



 

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