クロミッド:子宮内膜が薄くなる? | STORK TALKS blog

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こんにちは STORK TALKSのChisaです。

今回は

クロミッド

についてのお話です。

”クロミッド”

というのは製品名で

一般名は”クロミフェンクエン酸塩”

と言います。

 

クロミッドは

1961年にアメリカで開発され、

日本では1968年に発売されている

妊活経験者にとっては馴染み深いお薬です。

 

一般的に、

排卵までたどり着く卵胞は

1個ですが、

クロミッドを服用することで

自分の体から出てくるホルモンを増やし、

2、3個の卵胞を育たせることができます。

排卵する卵が多ければ

妊娠するチャンスも高くなります。

 

このクロミッドは

タイミング法や

人工授精を行う際、

また

低刺激で体外受精を行う場合にも

使用されています。

 

クロミッドの副作用は

目の霞みや、

食欲不振

などがありますが

その他に

”子宮内膜を薄くさせる”

ことがあります。

 

子宮内膜が薄くなると

着床しづらくなるので、

せっかく卵が複数個排卵できても妊娠できないんじゃないか

と不安になる方も多いと思います。

 

確かに

クロミッドを使用すると

子宮内膜が薄くなることが

多く見られます。

しかし、

子宮内膜は

厚くなればなるほど

妊娠率が高くなるわけではありません。

子宮内膜は

ある程度の厚さに達すると、

一定の妊娠率になります。

 

 

では

どのくらいの厚さになれば十分なのか?

そこがポイントですよね。

 

2020年4月に発表された

ある日本のクリニックの論文では

” The clinical pregnancy rate was significantly lower when the EMT was <7 mm on the day of the trigger during the CC‐cycle.” 

” クロミフェンクエン酸塩を使用したサイクルでは

トリガー時の子宮内膜が7ミリよりも薄かった場合、

有意に妊娠率が低下した” 

ということでした。

 

この論文では

クロミッドで排卵誘発を行った

新鮮胚移植サイクル

をターゲットにして

データを集めていますが、

タイミング法でも

人工授精でも

クロミッドを使用したサイクルであれば

この内容は当てはまるのではないか

と思います。

 

またこの論文では、

移植時の子宮内膜が

8ミリ以上の患者さんに対して

胚移植を行っていましたが、

移植時に8ミリ以上あっても

トリガー時に7ミリ以下であった場合、

妊娠率は低下したという結果から、

移植時の内膜厚よりも

トリガー時の内膜厚の方が

妊娠結果とより強く関連があるのではないか

ということです。

 

移植時の

内膜厚と妊娠率との関係については

他にもたくさんの論文が出ていて、

ある論文では

”9ミリ以上” 

またある論文では

”8ミリ以上”

と少しばらつきがありますが、

少なくとも8ミリ(目標9ミリ)は

あって欲しいと思います。

 

ということで、

クロミッドを使用していても

タイミングや人工授精の場合、

トリガー時に

子宮内膜が7ミリ以上(目標8ミリ)、

体外受精で新鮮胚移植周期の場合は

さらに

移植時の内膜が8ミリ以上( 目標9ミリ)であれば、

その後妊娠率を低下させることはないということです。

(ただし、7ミリ、8ミリのギリギリのラインにいる場合はその後プロゲステロン薬で黄体補充を行うことがあると思います。)

 

クロミッドは

他の排卵誘発剤と比較しても

歴史が古く

また

副作用の少ないお薬

として知られています。

クロミッドを使用しても

内膜が薄くならない方もいますし、

たとえ薄くなっても

一定以上の厚さをキープしていれば

妊娠率は変わりません。

それ以上に

双子や三つ子になる確率を

できる限り抑えながら

妊娠率をアップさせるという

大きなメリットにも

注目してもらえたらと思います。

 

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