最近、”精巣が新型コロナウイルスの「隠れ家」に?” というニュース、読んだ人も多いのではないでしょうか。
簡単にこのニュースを説明すると、”新型コロナウイルスが好んでくっつくACE2(アンジオテンシン変換変換酵素2)という名前の受容体を持った細胞が精巣でも作られている” ということが事実。この事実から、”新型コロナウイルスが精巣に潜んでいるのでは”、”性交渉でコロナにかかるのでは”という推測が生まれているということです。
このことについてもう少し詳しく調べてみました。
精巣にウイルスが潜んでいのであれば、精液を調べればウイルスが見つかるのでは?
そんな疑問に答えるデータがアメリカ生殖医学会(ASRM)が出版している学会誌 ”Fertility Sterility"の4月号にありました。
34人のコロナウイルス感染者から感染発覚1ヶ月後に精液を採取し、検査したというデータです。結果としてどの感染者からも新型コロナウイルスは見つからなかったということでした。
ただ、ニュースの書かれたデータにしてもこの34人のデータにしても、どちらもまだ正式な論文として認められていないようです。
これからコロナと生殖について多く発表されていくとは思うのですが今はまだ調査できる対象者が少なかったりして、確証のある結果はどれも得られていないようです。
2003年に蔓延したSARSの時は、男性SARS感染者に精巣炎が見られた例が多くありました。SARSに比べて今回の新型コロナの感染者数は格段に多いはずなのに、精巣炎になっていた当データがまだ出てこないことを考えると、今回の新型コロナが精巣に悪影響を及ぼしている確率は低いのではないかなと私は思っています。
ただ、これだけは言えることとして、
コロナ感染時に高熱が出た場合、発症から約80日間は精子濃度や運動率の低下が見られると思われます。これはコロナに限らずどんな病気でも高熱が出た場合は精巣の温度が高くなり、精子を作る機能が弱まるためです。ほとんどの人は一時的に昨日が弱まっただけなので徐々に濃度は回復していくはずです。
今回は新型コロナと男性機能についてお話しましたが、次回は女性側についてお話したいと思います。
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